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2つの課題と解党的出直しへの協議「8月中にやり切ったうえで辞任する」細野幹事長、表明

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 細野豪志幹事長は23日、党本部で記者団に対し、「幹事長職辞任について代表からご了解をいただいた。その前提としてふたつのことについて結論を出すことになった」として、(1)鳩山由紀夫・菅直人両元代表の処分(2)参院選挙の総括――の2点について8月中にやり切ったうえで辞任することになった旨述べた。

 鳩山由紀夫・菅直人両元代表の処分に関しては、「民主党にとってこのふたりは、党をつくったふたりでもあるので非常につらいことであるが、きびしい処分をしなければならないという声が役員会で大勢を占めた。私の責任でこれは海江田代表といっしょにやりきらなければならないと思っている。どういった処分が可能かについて、まさに今考えているところ。早急にやる」と語った。また「参院議員選挙の総括を早急にやりたいと思う」とも述べ、「この2つの課題をやり切って、その後の幹事長に引き継いでいきたいと思っている」「私としては先の参院選挙で17議席という結果に止まったこと、さらには東京で鈴木寛候補を勝利させることができなかったこと、この2つについては幹事長である私の責任であると考えているので、役員会でもそのことを説明させていただき、さまざまなご意見をいただいたが最終的には代表にご了承いただいた」とも語った。

 あわせて「民主党は本当に解党的な出直しが必要だと考えており、役員会で提起した。そのことについては8月中は幹事長として仕事をすることになるので、そのなかで様々な課題、さらには出直しの方向について代表をはじめ、役員の皆さんといろいろな協議をしていきたいと思う」と述べた。


■記者との質疑応答は以下の通り

 幹事長就任後を振り返って、幹事長としての実績や反省点についてどうお考えか?

 参院選挙の前に、今となっては数字を言う必要はないと思うが比例区である数字を設定していて、その目標が達成できれば幹事長として成果を出すことができる、逆に言うととそこを上回れなければ幹事長としては辞職すると決めていた。たいへん無念だがその目標を達成できなかった。ですから幹事長としては任にはないということで辞表を出した。

 幹事長職にあったなかで何とか形にできたのはひとつは綱領である。新しい綱領をつくり、民主党が大事にする価値について方向性を出すことができた。逆にこれなくしては政党は存在意義がない。15年前の綱領をそのままもっていたので、それを改定できたのはひとつの結果だと思う。あとは衆院議員選挙の総括。これは輿石東前幹事長から引き継いだことだが、この2つが幹事長としてできた仕事かと思っている。今回、参院議員選挙でこういうきびしい結果になったので、この選挙の総括までは私のところでやることになったので、極めて限られた期間だがそれをしっかりやりたいと思う。

 もうひとつやりたいと思っているのは民主党の地方基盤の立て直しである。これをずっとやりたいと思っていた。ここは道半ばなのだが、一定の方向が見えてきたと思っているのは中心となるのは衆議院の総支部長だということである。衆院の総支部長のなかで参院選挙の最中で一定の活動ができている人と、それが極めて不十分な総支部長とをはっきり峻別できた。ですから、そこはある意味キャリアに関係なく、地域活動ができている人についてはしっかりとサポートしていく、そうでない人については当然サポートを打ち切る、ここは民主党としてはやっていかなければならないところだと思っている。そこも8月中に一定の目途を立てて引き継ぎたいと思う。


 後任の幹事長については海江田代表とお話があったのか?

 それは私が関知するところではないので一切話をしていない。私は異例の年齢、期数、若さで幹事長になっているので、私よりも当然実力と経験がある方がたくさんいるので、また優秀な若手もたくさんいるので、そういった中から適切にいい方を選んでいただけるのではないかと思う。


 役員会ではかなり遺留の声が出されたと聞いている。この声はどう受け止めたか?

 民主党のことを真剣に考えて、どうすれば国民の皆さんに役立てる政党になるのかという真剣な議論だったと思う。約2時間近くやったが私もすべて頭に叩き込んで聞かせていただいたし、非常にありがたかった。そのなかで「この敗北は全員の責任だ、幹事長が個人で責任を取る必要はない」という趣旨の発言をされた方もたくさんおられた。ただ私の方からは「17議席という結党以来最低の議席数に終わり、しかも東京選挙区、首都で議席を失った。こうした結果についてだれも責任を取らないというのは組織としてあり得ない」ということを強く申し上げた。そして、その責任を取るべきは幹事長である私なので、それについて気持ちは変わらないということを最後まで申し上げた。代表もその意を汲んでいただいてご了承をいただいたものと考えている。


 8月末まで残した仕事をやりたいということだが、そのなかには菅元代表の処分等も含まれるのか。それは今後の党再生にどうつながるのか。

 含まれる。菅元総理についても鳩山元総理についても、両代表であり、私も世話になった。私が初当選したときは鳩山元代表であり、菅元代表には総理時代も含めて仕えてきたので、いろんな思いはある。ただ、民主党の再生というのは、この二人を乗り越えて行かない限りない。ある種、民主党はスタートの段階でこの二人に頼ってスタートせざるを得なかったが、この二人を越えることなく政権にたとりついたということだ。そしてこういう状況になってしまっているということだ。ですから、この二人を私のようなものが処分するというのは非常につらいし、いろんな思いはあるが、乗り越えて行かざるを得ない。それはやると決めた以上、やりきらなければならないと思う。


 具体的にはどういう処分になるのか?

 鳩山元総理については5月末で党籍がなくなっているのでどのように考えるのかという点は非常に難しい。以前もそれを検討したときに党籍のない人にどういった処分ができるのかということでなかなか判断がむずかしく、そこに至らなかった経緯がある。そこで何ができるのかを検討しているところだ。菅元総理については今日は非常にきびしい声が多くの役員会のメンバーから出た。それをふまえて対応しなければならないと思う。明日の常幹では提起したいと思う。


 代表からは8月で辞めることについて何か?

 再三にわたり遺留をされた。ただ、私としては参院選挙の前から明確な目標を掲げて戦ったし、それに向けて全力でやってきた。これは代表もいっしょだが、そういう思いがある。そして結果が出なかったということなので、自分なりに結論を出して、代表からは何度も遺留があったが、気持ちは変わらなかったので、代表にも最後にご理解をいただいた。


 幹事長の立場をこれから離れることになるが、民主党は解党的な出直しが必要ということだが、離れたうえでどのように寄与していきたいとお考えか。あるいは再編ということも言われているが、そのなかでどういう役割を果たして行きたいと考えるか?

 まず政策的な部分でさらにしっかりとつきつめて行かなければならないところがある。たとえばひとつは経済政策。雇用を増やすということで(民主党政権は)一定の成果があったとは思うが、安倍政権の経済政策に対するひとつの対抗軸になりうるところまでは現在政策ができているかというと十分ではない。ですから民主党が考える経済政策とは何なのか、経済を成長させることが社会保障の充実にも直結するし、若い人たちのチャンスが広がることにもつながるので、その辺りの課題を提示するという取り組みがひとつあると思う。

 あとはこれまで民主党が伝統的に守ってきた政策のなかで変更を迫られるものがあると思う。そのひとつが外国人の地方参政権の問題だと思っているのだが、このあたりについてはもう一度政権をわれわれが目指すときには一定の現実的な変更をしたうえで、再チャレンジすることになるので、さまざまな私なりにいろんなネットワークも使いながら貢献できればと思っている。

 また、自民党が圧倒的な多数を占めるなかで国会・政治がスタートするわけだが、小さくなった野党のなかでどう連携していくかは真剣に考えなければならないと思う。みんなの党や維新を見ていても、皆さんの微妙な立ち位置の違い、そのなかで私どもの考え方と接点のある人たちが見えてきている。もちろん党同士の協力関係を国会でしていくべきだと思うが、個人的に方向性が合っていく人については、いろんな積極的な交流が必要ではないかと思う。これまでは幹事長という立場だったので、その立場で接点を設けてきたが、少し自由に動けるようになると思うので、そこで貢献できれば民主党の今後にプラスになるかと思っている。

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