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参院選のネット選挙運動を振り返って

第23回参議院通常選挙が終わりました。先ずは、見事な当選を果たすことができました香川選挙区の三宅しんご候補へのご支援に厚くお礼を申し上げます。この場でこういった選挙のお礼が言えるのも、実は先の公職選挙法改正(ネット選挙運動の解禁)があったからであり、参院選全体の総括は別の機会に譲るとして、今回は参院選におけるネット選挙運動の所感を記しておきたいと思います。

自民党は、2009年以来ソーシャルメディア利用の実績があり、他党を引き離した質・量で参院選に臨むことができました。私のところにも4月ごろから多数のIT企業から様々な提案をいただきました。それぞれの企業の皆さんの特長を組み合わせたトゥルースチーム(T2)を6月中旬に編成し、自民党本部の特設ルームで活動を開始したのが7月1日。その日から7月20日の投票日前日まで24時間体制でソーシャルリスニングを実施しました。候補者全員にタブレット端末を配布し、毎日の分析リポートや特に強化すべき争点等を伝えました。また、スマホアプリも初めての試みでした。更にはアプリそのものを浸透させるために、ゲーム「あべぴょん」も用意しました。「あべぴょん」のダウンロード件数は我々の想像をはるかに超えるもので、ゲームとしても大ヒットしたと言えるのではないでしょうか。

これらの手法には好嫌両面の印象があると思います。しかしながら、ともすれば無党派層が増えてしまい、投票率がなかなか上がらない昨今の政治の状況のなかでは、いろいろなアプローチがあってもいいのではないでしょうか。今回の参院選では、ネット上での誹謗中傷やなりすましによる選挙妨害といったことはほとんど起こりませんでした。もちろん局面局面で、ひとつの政策事象だけがネット上で大量の書き込みを引き起こすといったことはありましたが、それらは一日か二日で収束しました。根拠のない感情的な議論はネットでは割とシンプルに収束していきました。ネット選挙運動法案を通す段階で危惧されたような様々な懸念と今回の実態を比べると、総じてネットの世界は冷静で常識的だったと言って良いでしょう。いずれにせよ、拡散力が強いネットメディアと言えども、急場凌ぎで選挙の時だけやっても大した効果は期待できません。当たり前のことですが、通常の政治活動でいかに丁寧に情報発信・収集するかが重要であり、それはネットも実際の政治活動も全く同じだということを再認識した選挙でもありました。

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