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30代無職のセルフパブリッシャーが開く世界就職への扉 【eBook最前線 Interview(3)】 

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7月18日、Facebook上の電子出版コミュニティ ネット出版部のトップランナーで、「無職のセルフパブリッシャーもりぞお」こと森山たつをさんが、書下ろし作品を電子書籍と書籍で同時リリースしました。

新刊のタイトルは『セカ就!世界で就職するという選択肢』。
豊富な海外勤務経験と知識をブログで発信する、海外就職研究家としても知られるもりぞおさんが初挑戦した海外就職エンターテイメント小説です。

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セカ就! 世界で就職するという選択肢 [Kindle版]
【作品紹介】

大学を卒業するとそこは、ブラック企業だった

働く舞台は日本だけじゃない!
「セカ就」(=世界で就職すること)にも目を向ければ、選択肢はぐんと広がる。
〈普通〉の男女5人が海外でチャンスをつかむ、実話をもとにした〈就活ノベル〉。
いま話題の「海外就職研究家」が贈る、実用情報満載の〈リアル〉なストーリー。

川崎君夫。23 歳。俺は居酒屋の店長だった。
売上ガタ落ちの店を立て直すべく毎日19時間労働。
もう体力も気力も限界……と、ふと手に取った「海外就職」のチラシ。
そんなおいしい話、あるわけがない。
でも半年後、俺はインドネシア・ジャカルタで働いていた。
ほんの少し勇気を出して海外へ飛び出した、若者5人の成長物語。



ネット出版部はもちろん、ご自身のブログやTwitter、Webメディアなどネットに加えて書店店頭でも露出。リアル、ネット双方のあらゆる手段を駆使してプロモーションが行われた同作品は、リリース直後からKindleベストセラーランキング入りしています。

ボーンデジタル作品の電子書籍と書籍同時リリースで何を試みたのか。
最前線では、どのような変化が生まれているのか。

一個人として率先してトライアルし続けるもりぞおさんとさっそく対談。本作刊行の目的と今後についてじっくり語っていただきました。

【著者プロフィール】
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森山たつを / もりぞお
たぶん、日本でただ一人の、海外就職研究家。そして、電子書籍個人出版研究家。

自ら2012年12月末から電子書籍を連続刊行中。2013年7月現在累計10000部突破!
本を書いたり、海外就職に関するセミナーやったり、BBT大学の講師勤めたり、ハフィントンポストやJCASTの連載やったりしてます。
「アジア海外就職」という選択肢

早稲田大学理工学部卒業後、日本オラクルに7年+日産自動車に2年勤めた後、突如会社を辞めてビジネスクラスで1年間世界一周旅行に出る。
その後、2年間日本で働いた後、またも突如会社を辞めて、現在アジアでの日本人就職について研究・発表を生業にしている。
■ブログ もりぞお海外研究所 



●電子書籍を1万冊売ってみて見えてきたこと


【鈴木(以下:鈴)】 同時リリースおめでとうございます。すでに旅行ガイドジャンルの電子書籍『ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行』シリーズをすでに1万冊売っているそうですが、5桁売るといろいろな展開が出てきますよね。まずは今回、処女小説にチャレンジしたきっかけを教えてください

【森山(以下:森)】 2012年3月から「普通の日本人でも海外で就職できる」ということを多くの人に伝える「海外就職研究家」として活動してきました。そうした活動を通じて、世界で働くという新たな選択肢を選んだ人に100人以上会ってきた。本書は、彼らに聞いたり僕が実際に現地で見たり聞いたりした本当の話をもとに、様々な「普通の日本人」のセカ就(世界で就職すること)を、短編小説の中にリアルに再現しています。

これまで海外旅行の楽しみ方とか働き方を多くの人に伝えるためにセルフパブリッシングしてきました。一人で沢山出し続けて1万冊売ってみた結果、僕の電子書籍を買ってくれる人は各国を旅行したり就職するための実用的な情報、具体的ですぐに役立つ情報を求めてるコアなユーザーだと感じた。こうした情報を求める読者はどうしても数が限られるので、もう少し広く知ってもらうためにどうしたらいいかなと。

【鈴】 確かに、電子書籍は紙では出せないニッチでコアなニーズに応えられる反面、広くライトなユーザー層には届きづらい側面があるかもしれませんね。

【森】 だから小説にしてみたんです。海外留学で身につけたスキルを活かしたい、もっと大きなマーケットで仕事がしたい、と考えているより広いユーザー、つまり漠然と興味を持ってる多くの人たちに届けるために小説を書いて紙でも出した。こうした人たちにはいきなり実践的な情報ではなく、実際海外でどんな人が働いていてどんな経緯をたどって就職したのか、読みやすい物語にして届けたほうが効果的なんじゃないかと。

もともと海外就職した人たちに聞いてきた面白いエピソード、参考にあるエピソードは沢山あった。実際に起きた話、本当の話をピックアップして小説として上手く修正をかけられれば、コアユーザーではない人にも興味を持ってもらえると考えました。ブログでは実名や社名を書けないようなヤバい話もフィクションであれば面白いエピソードとして伝えられますよね。

【鈴】 なるほど。実用的な情報は一人でセルフ出版できるけど、小説はなかなかハードルが高い。プロの編集者の手を借りて、読みやすくわかりやすい小説体裁の書籍にして書店ルートで広く配本すれば、気軽に手に取る人が沢山いるかも。まだ電子書籍を読んだことがない若年層にもリーチできますしね。

【森】 この作品は6つの短編から構成しています。主人公は20代の大学生から30代後半まで、OLからプロジェクトマネージャーまでいろんなタイプが登場する。海外就職に興味を持ついろんな層の人が読んでも、自分の境遇に近い物語だと感じられれば、感情移入しやすいんじゃないかと。なので、各年代層にとってリアルなエピソードと描写には特にこだわりました。

【鈴】 個人的には、IT業界35歳定年説が囁かれる30代後半でプロマネをしている主人公に感情移入してしまいました。

【森】 海外就職する人の年齢層は20代後半から30代後半です。ボリュームゾーンは28歳から32歳ぐらいでしょう。国内の転職活動者の年齢層に近い。新卒で働き始めて5年ぐらい経って、ある程度の経験と自信がついて即戦力になれる層。30代前後になって俺はこのままこの会社に、先の見えないこの業界にずっとい続けていいのか?って迷う年齢でもありますよね。

海外就職というと別世界の話のように聞こえるかもしれませんが、情報をつかんで実際にやってみると国内で転職する時とさほど変わらない。大事なことは新たな環境で即戦力になれるか、しっかりした就業動機があるか。この二つですから。

【鈴】 海外就職だからといって特別に構えることはないということですね。一定期間会社で働いてみて、自分のキャリアに迷った時、ぶらりと立ち寄った書店で手に取ってもいいし、ネットで検索してすぐダウンロードして読んでもいい。紙と電子書籍それぞれの良さを生かして、本書が迷える人がキャリアを考えるきっかけになればいいですね。ところで今回の同時発売で苦労した点は?

【森】 苦労はあまりありませんでしたが、出版社の編集者にかなり文章を直してもらいましたね(笑)。僕自身が説明過多な長文が嫌いで海外で働いている期間が長かったこともあり、日本の職場では通じない海外の職場ならではの常識、日本で働く読者にはわかりづらい表現や用語が多かった。そんな海外と日本との知識や情報のギャップを編集してもらって出版しました。

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