これに関しては前から噂があり、その都度取り上げるべきかどうか迷っていたのですが、やはり書くことにします。
パナの新型テレビCM拒否 技術ルール違反と民放
ここで言う技術ルールとはなんでしょうか? 現在まだ見られるニュースとして、日経ではもう少し具体的な内容が書かれています。
新型テレビ巡りパナソニックのCM放映拒否 民放各局
"家電メーカーや放送局でつくる電波産業会の運用規定は、視聴者が番組とネット情報を混同しないような表示方法を推奨。放送局が共同で策定したガイドラインは「テレビ起動時、テレビ映像を画面全体に表示するのが望ましい」と明記している"
いずれも「推奨」、「望ましい」とあるだけです。つまり、「ルール違反」にはなりえません。また、パナソニックテレビの画面も、別にスクリーンの一部分しか何かが映っていないなどいうわけではなく、ちゃんとフルスクリーン表示されているわけですから紛れも無く「テレビ映像を画面全体に表示」しています。単に受信した放送がその一部分としてしか使われていないだけです。これは完全な言いがかりであり、一種の業務妨害行為、威力業務妨害の疑いを掛けられるべきかと思います。もちろん日経の書き方ですから正確でないかも知れませんが、仮に「推奨」や「望ましい」でなかったとしたら、もっと悪く「疑い」の余地すらないわけですが。
わたしは、最近のパナソニックの"テレビを映しても、最初に地上波放送の映像が映るわけではない"というテレビを高く評価しています。いまなお根強い「テレビ=地上波放送」の概念から脱出し、新しいテレビのあり方を示そうというものだからです。もしその製品作りが民放各局から否定され、「テレビ起動時、テレビ映像を画面全体に表示するのが望ましい」の映像が民放の放送のことだけを指すのならば、「テレビ=地上波放送の概念を永久永続のものとすべく全メーカーは協力せよ。さもなくばCMを拒否するなどしてつぶす」と脅しをかけたのと同じです。
ただ、おそらく近い将来こういったテレビ装置は否定され、従来どおりスイッチを入れればまず地上波が映るテレビに全て戻されるでしょう。「次世代スマートテレビはオールジャパン体制で臨む」が宣言されているからです。オールジャパンと言えば聞こえは良いですが、ようするに抜け駆け禁止の団子談合状態のまま護送船団で行きましょうということです。当然地上波放送局が望まないような作り方は全面禁止されるのでしょう。よって、実は今騒いでも全く仕方が無いのが、今回の事件です。こう言った勝手ルールが存在するということをあぶりだした点は大きいですが、CM拒否の件はおそらくこれ以上問題視されることはなく、一~二年後には「そんなこともあったなぁ」と思い出される程度で忘れ去られるようマスコミは全力を尽くすのではないでしょうか。
記事
- 2013年07月07日 01:30
技術ルールに反する行為? パナソニックテレビ異例のCM拒否
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