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アベノミクスに66点をつけた安倍総理は謙虚なのか?

 昨日NHKのニュース番組を見ていたら、アベノミクスに何点をつけるかと総理にキャスターが質問をしていました。

 で、その質問に対する安倍総理の答えはと言えば‥

 ご存じですか? なんと66点。

 私、そのとき思いました。安倍総理というのは、案外謙虚なところがあるのだな、と。

 私が、そのように感じた理由をもう少し補足するならば‥私は、6月22日のブログの記事で、「では、ズバリ、アベノミクスは功を奏しているのか?点数を付けるなら何点か? 私としては、現時点では70点程度の点数ではないかと思うのです」と書いていたからなのです。

 私みたいにリフレ政策に反対する人間でさえ70点程度は上げるべきではないかと思ったのに、肝心の安倍総理が66点しかつけないなんて。

 私、古いタイプの人間ですので、このように控えめな人間ほど大切にしたくなるのです。俺が、俺がとしゃしゃりでるタイプよりも、むしろ、無口ではあるが皆のためを思っている人が好きなのです。

 でも、どうして急に安倍総理は控えめになったのでしょう? 選挙戦に入っているから、少し控えめな方が有権者の受けがいいと考えたのか?

 それに、66点というのは、どこから出てきたのか? 60点でもなく、70点でもない。その間の66点。

 その理由が間もなく分かりました。

 安倍総理はこう言いました。

 「大胆な金融緩和が33点、機動的な財政政策が33点で、今66点だ。成長戦略を実行していくことで100点を目指す」

 66点の意味がよーく分かりました。それと同時に、安倍総理というのは、全然控え目なところがないこともよーく分かりました。

 アベノミクスは3本の矢で構成されるから、1本当たり満点は33.3点。つまり、金融緩和と財政政策は満点だと安倍総理は自己評価しているのです。

 しかし、その一方、合計が66点だということは、成長戦略は0点になるのです。

 金融緩和と財政政策が満点だということは別にして‥この採点って滅茶苦茶ではないのでしょうか?

 というのも、成長戦略は既に発表されているではないですか?これから発表されるものではないのです。

 まさか、その成長戦略に本当にゼロ点を付ける訳ではないのでしょう? それとも、本気で今のところは成長戦略は評価に値しないと考えているということですか?

 それはない筈ですよね。

 仮に成長戦略に60点を付けたとしても、33.3+33.3+33.3×0.6=86.6 つまり全体では86点位の点数にはなる筈です。

 しかし、敢て66点だなどと言う。そして、その理由はと聞けば、金融政策と財政政策の2本の矢は満点であるからだ、と。

 どうなってんの? と言いたい。

 もっとまじめに答えて欲しい。

 もう一度言います。総理自身が、成長戦略には今のところ全く満足していなくて、それで66点だというのであれば、それならそれで一応筋が通る。でも、そのようには思っていないのでしょう?

 安倍総理は、秋には前倒しで投資減税を実施したいとも言います。

 何故、今回だけ前倒しで秋に結論を出すことができるのでしょうか?

 税制改革は、年末に予算と一緒に議論するのが習わしなのではないのでしょうか?

 「前倒し」というのは聞えは良い。

 というよりも、選挙が終わったら、すっかり忘れてしまうということはないのでしょうか?

 それに、もう一度言いますが、税制改正は、全体を見て検討する必要があるので、投資税減税だけを抜き出して議論するのは本当は適当ではないのでしょ?

 つまり、仮に投資税減税だけ先に結論を出すとなれば、その財源を後から見つける必要が出てくる。では、一体どこにその財源があるのか? この際、消費税増税を更に進めようというのか?

 要するに、前倒しという言葉とは裏腹に、財源問題は先送りするということなのです。

 いつもの先送りがまたここでも繰り返される。そして、耳触りの良いことばかりを言う。

 消えた年金問題も、熱が醒めたから今はワイドショーで取り上げられることもないだけで、本質的な問題は何も解決されていないのです。

 いずれにしても、アベノミクスについてもう少しちゃんと自己採点すべきではないのでしょうか?

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