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保釈されるも7カ月の接見禁止――大阪府警の“弾圧”続く

 先週号で報じた元従軍「慰安婦」証言集会を主催した市民団体「日本軍『慰安婦』問題・関西ネットワーク」と市民四人への、大阪府警からの“弾圧”が続いている。

 二月一三日に約半年も前の昨年九月の案件で、在日特権を許さない市民の会(在特会)系右翼が大阪府警に被害届を出し、同警察署公安三課が関西ネットワークと市民四人を「被疑者」として、自宅、関係先などを家宅捜索。関西ネットワークを含む計七カ所が強制捜査を受けた。中には、大阪市がれき受け入れ反対運動で逮捕された韓基大さんがいる。韓さんは、今月三日に保釈されるまで、大阪拘置所内で異例の接見禁止状態が七カ月間続いた。

 そもそも昨年八月、橋下徹大阪市長が「慰安婦」問題で「日本軍関与の証拠があるなら(韓国側に)出してもらいたい」と発言。先月同様、元「慰安婦」の金福童さんが抗議のため来日し、昨年九月二三日に証言集会を行なった。

 関西ネットワークによれば、会場には在特会らが集会妨害のため現れたが、韓さんらが場内整理に当たり、ことさら混乱はなかった。しかし今年二月になって、在特会系右翼が被害届を出した。

 韓さんが最初に逮捕されたのは昨年一一月、此花区民ホールのがれき受け入れ住民説明会。公共スペースにもかかわらず建造物侵入容疑で逮捕。後に威力業務妨害罪に切り替えられ起訴された。

 二回目の逮捕は、下地真樹・阪南大学准教授ら三人が逮捕され物議を呼んだ昨年一二月だ。下地さんと一人は処分保留で釈放されたが、韓さんは威力業務妨害罪で二度目の起訴。そして今年二月の強制捜査となった。

 アムネスティ・インターナショナル日本は「差別を日常的に続けている団体の主張に基づく捜査。表現の自由を脅かすもので国際的にも重大な結果を引き起こす可能性がある」と強く批判している。

(真野きみえ・ライター、6月7日号)

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