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安藤美姫選手の出産ととある既女板の議論

フィギュアスケートの安藤美姫選手がテレビ朝日系『報道ステーション』で自身の出産を紅白したのこと。まずはおめでとうございます。

 安藤美姫選手が告白 4月に女児出産 ソチ目指す(テレ朝ニュース)

 個人的にはその決断はかっこいいと思うし、周囲のひとたちに意思が尊重され、お子さんが健やかに育つことを心から願うばかり。一方で、出産に反対されたことを率直に話したことに重さを感じざるをえない。
 実際に、報道を受けた反応の中には、競技選手としての自覚を問うコメントが散見されるし、「シングルマザー」についてのネガティブな色調の声も少なくない。前者は後述するとして、アンミキ自身は父親について言及を避けただけで結婚を「していない」、あるいは「しない」とも明言しておらず、なおかつ婚姻に関しても触れていないだけなので、そこでいきなりシングルマザー批判をするのはメディアリテラシー的に微妙なように感じるし、正規の手筈を踏まない出産に対する偏見を浮き彫りにしているように思える。

 また、競技者といえども女性であり、恋愛もするし子供も欲しいという希望を押し殺すことを強要できるのか、という問いに関しても、アンミキの告白は突きつけることになった。

 ちょっと話が飛ぶけれど、2ちゃんねるの既婚女性板で、中3の子供の担任がオメデタになったことを「それはないでしょう」という書き込みからはじまった議論がまとめられているのを目にした。

 中3の我が子の担任が、オメデタとのこと。ちょっと自覚が足りなくないか? - 子育てちゃんねる

 実際、このように進学を控えた時期の担任の先生が、妊娠などの理由で交代することに対するトピックはナレッジコミュニティーサービスでは定期的に話題になるし、先生の側が悩んでいるような投稿も見かけることが多い。職業意識や責任感の強いひとほど子育てしたいという気持ちを押し殺しているという話もよく聞くし、一方で自分の子供の教育に熱心な親ほど、学校や先生への期待が大きくなっていく。
 誤解を恐れずにいうならば、自身の家族のことが優先で、社会的な少子化の問題に関してはもちろん、他者の家族計画について知ったことではない、という態度の女性は決して少なくない。男性はそれに輪をかけて多いのだろうし、それが働きながら子育てをするという選択することに躊躇をするファクターになっている。このスレの真偽は置いておいて、少なくともParsleyにとっては社会全体の空気について考えざるをえない小さなストーリーだった。

 いずれにしても、個人的には今回の出産を公表したアンミキの勇気を讃えたいし、これをきっかけに子育てを取り巻く上でのボトルネックが洗い出されることになるのであればいいなと思う。たぶんそこに、少子化対策などにも関わる重要なキーが潜んできるのではないだろうか。


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