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厚生労働省官房長二川一男、ならびに同省人事課長樽見英樹、刑事告発のお知らせ

私は、平成25年7月1日付けで、最高検察庁に対し、虚偽有印公文書作成・同行使罪の事実で、厚生労働省官房長二川一男、同省人事課長、樽見英樹を告発する告発状を提出しました。同日10時半より、東京地方裁判所司法記者クラブに於いて、発表を行ったところです。

 私は、平成14年に入省して以来、国民の健康に関する政策について、省益よりも国益を図る観点から、世界で標準とされる科学的知見に基づき、積極的に意見を述べてきました。それが、誠実な国家公務員のあるべき姿勢だと確信しています。そのなかには、厚生労働省の政策に異議を唱えるものもありました。例えば、平成21年の新型インフルエンザ問題で、私は、国益を図るという信念に基づき、厚生労働省の無為無策を批判しました。

さまざまな私の言動は、厚生労働省には非常に都合の悪いものであったのでしょうか。厚生労働省は、異議を唱える者を排除しようとして、入省当時から何年にもわたって、執拗ないやがらせ、差別的取扱いを繰り返してきました。その結果、私は、平成22年には抑うつ状態に陥って休職するまでに追い詰められました。そこで救済を求めるべく、平成23年6月に、厚生労働大臣に対して公務災害申請を行いました。

平成24年12月に、公務災害には該当しないとの決定をいただきました。最も驚いたことは、その決定ではありません。厚生労働省が、公務災害の審査の大前提となるべき事実認定について、人事に関する明らかな虚偽記載を行っていたことであります。間違った事実認定に基づいて審査がなされていたのです。しかも、この決定は大臣名でなされていますので、厚生労働省の組織的行為であることは疑う余地はありません。 これが、今回の告発の対象となる犯罪行為であります。

なぜ厚生労働省はそのような犯罪行為を行ったのでしょうか。
もし公務災害に該当すると決定したならば、私に対するいやがらせ、差別的取扱いがあったことを、厚生労働省自らが認めることになります。厚生労働省としては、そのような決定ができるはずがありません。そこで、公務災害には該当しないという決定を行うために、虚偽記載を行って、故意に事実認定を歪曲したものと考えられます。

具体的には、私について「人事交流者」であると記載している点が、人事に関する明らかな虚偽記載に当たります。「人事交流者」であることを根拠に、厚生労働省の私に対する処遇は、「いやがらせ、差別的取扱い」には該当しない、したがって精神疾患の発病とは何ら関係がない、という理屈です。 人事交流者という制度は、通常、2年程度の期間限定で行われ、期間経過後は交流元に戻るはずです。

ところが、私は、平成14年に入省し10年以上も在籍しています。以前所属していた結核予防会という研究機関は完全に退職していますし、この10年以上もの間、交流元とされる結核予防会との間で、人事に関するやりとりは全くありません。これでも私は「人事交流者」だというのです。

このような人事交流制度は、寡聞にして知りません。

確かに、厚生労働省の医系技官にも、大学や病院などとの間で人事交流者の制度があります。しかし、それは、1年ないし2年の期間限定のものであり、通常、交流元に戻っていきます。私がこの制度によるものでないことは明らかであります。

政策的議論の中で様々な意見を認めあうこと、「多様性」を認めることは現代社会の当然の要請です。「多様性」は、思想・信条、宗教、人種などに限ったことではありません。厚生労働省の担当する国民生活の分野でも、「多様性」を重視する視点が欠かせません。ジェンダーの問題、障害者の社会参加、非正規雇用、高齢者福祉、児童福祉。数え上げたらきりがありません。それほどに、厚生労働省の担当する社会保障分野の政策には、「多様性」の視点が不可欠なのです。

 今回の犯罪行為については、本年1月、実態調査を求めて、厚生労働省の外部弁護士に対して内部通報を行いました。本年5月、調査結果が大臣官房地方課から来ましたが、たった一行、「通報事実は確認できない」という回答でした。虚偽記載はないと厚生労働省は全面否定しています。全く自浄作用が働いていません。厚生労働省は、重大な不祥事が発生した場合に迅速に対応する「監察本部」を、是非とも積極的に活用していただきたいものです。この外部弁護士もその一員です。

全くの偶然ではありますが、村木厚子さんが厚生労働省の事務次官になられました。今回の告発のタイミングは、厚生労働省にとっても私にとっても、千載一遇のチャンスと申し上げてよいでしょう

さきほど申し上げました「多様性」を保障することが、厚生労働省の最大の役割です。ところが、厚生労働省の内部には、「多様性」を全く認めない、時代に逆行した隠然たる勢力が、現に存在しています。

 皆さまご存じの通り、村木厚子事務次官は、不正を許さない、正義を貫く信念の方です。このたびの告発に係る犯罪行為に対しましても、法に則り、毅然と対処してくださるにちがいありません。「組織をとるか、正義をとるか」、答えはいうまでもありません。

 村木厚子事務次官の強力なご指導のもと、この組織が国益にかなった形で正常化されることを強く願っております。今回の告発がその端緒となることを、心より期待しております。

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