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政権批判の「受け皿」として急浮上してきた共産党

 昼のニュースを見ていて驚きました。テレビ朝日(ANN)系の世論調査で、政党支持率の第3位に共産党が躍り出たというのです。

 「嘘だろ」と思いました。でも、本当のようです。
 テレビ朝日は、次のように伝えています。

 調査は、先月の29日と30日の2日間で行いました。自民党の支持率は46.5%と依然として高い水準をキープした一方、民主党は9.0%と大きく水をあけられました。3番目には、東京都議選で躍進した共産党が入った一方、日本維新の会やみんなの党は支持率が伸び悩んでいます。

 これはウェッブに掲載された記事です。共産党の支持率の数字が出ていませんが、テレビでは5.9%だと報じられていました。
 参院選の公示間近とあって、各種の世論調査が公表されていますが、共産党の支持率が3番目だというのは、テレビ朝日だけでした。他の世論調査は、次のようになっています。

・朝日新聞社連続世論調査(電話)の1回目(6月29~30日)
 参院比例区の投票先、自民が44%(6月8、9日実施の定例調査は45%)、民主7%(同7%)、日本維新の会7%(同5%)、みんなの党7%(同6%)、公明4%(同5%)で、共産党は5%(同4%)。

・読売新聞社全国世論調査(電話方式)(6月28~30日)
 参院比例区の投票先、自民党が42%(前回6月8~10日は44%)、民主党9%(前回7%)、公明党6%(同5%)、日本維新の会5%(同5%)、みんなの党5%(同4%)で、共産党は4%(同3%)。

・毎日新聞社全国世論調査(6月29~30日)
 参院比例区の投票先、自民党が45%、民主党8%、みんなの党7%、公明党6%、日本維新の会5%、共産党は4%。

 各新聞社の調査では、参院比例区の投票先として、自民党は42~45%と圧倒的な支持を集めています。かつての一党優位政党制の再現ということになるのでしょうか。
 民主党は哀れなほどの凋落ぶりで、7~9%となって二桁に届きません。日本維新の会の転落も激しく、5~7%となっています。
 これらの調査で共産党は4~5%となっており、順位も上昇しているわけではありません。支持率第3位に浮上というのは、テレビ朝日(ANN)系の世論調査だけに生じた特異な瞬間風速ということになるのでしょうか。

 しかし、自民党との政策的な対決や安倍政権に対する批判ということでいえば、最も明確な「受け皿」が共産党であることははっきりしています。都議選と同様の構図が生まれても可笑しくありません。
 今週号の『週刊ポスト』は、早くも「共産党に1票」は政治的劇薬か悪魔の選択か!?-どうする参院選」という特集を組んでいます。でも、「政治的劇薬」や「悪魔の選択」というのはどうでしょうか。
 どちらも良くないし、どちらでもないと思います。いずれにしても、共産党に注目が集まっていることは確かでしょう。

 これらの報道は、共産党が政権批判の確かな「受け皿」として急浮上してきていることを示しています。その勢いで、テレビ朝日(ANN)系の調査で示された結果が参院選で現実のものとなることを願っています。

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