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景気回復は実感できるのだろうか? - wasting time?

アベノミクス(?)で少しは景気見通しも明るくなっているらしい。が、一方で懐疑的な見方をする人も多い。僕がよくいく地元の居酒屋とか寿司屋とかバーと かでもあまり実感を感じていない人が多い。あるいは、少しはよくなっていたが5月以降株が下がると前よりも悪くなったという人もいる。

小泉政権下の好景気も実感できたという人は少ないようにも言われる。アメリカでも同様で景気は徐々に回復しているがそれに対する実感は少ないというような記事や報道が多いようだ。

なぜだろうか?


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NYタイムズ より)

同じようなグラフをこのブログでは何度か紹介したとは思うが・・・。左軸が非農業部部門事業の収益に占める労働者の取り分の割合だがアメリカでは2000年代に入って。他の先進国では1970年代後半から明確に低下傾向にある。景況感がよくなっても労働者の取り分は減っているのだから当然ながら景気の改善を実感することができる人が少ないのは当たり前のことだろう。もちろん、トップクラスの優秀な労働者の取り分は増え続けているので一般の人々の取り分はそれ以上に減っているということだ。

景気の回復が鈍くても株価がどんどん上がり理由もここに一つはあるだろう。GNIに占める企業収益がどんどん増えているのでGNIの成長が鈍くても株価は どんどん上がるというわけだ。少し流れは変わったがここ数年見られていた金利低下と株価の上昇というのは、金融緩和が原因なだけでなくそういったところに も理由があったといえるはずだ。

もちろん、企業の株は人間が持っているわけだ。企業の収益が増えているがそれは還元されていないというのは間違いで、株主たる人間の利益/所得にそれは結 びついているわけではある。今の時代は先進国においてはほとんどの人が株式投資などを行っているし、一般労働者の年金も一部は株で運用されているわけだか ら、株だけが上がって労働所得が増えないことを必要以上に嘆く必要はない。

だが、やはり労働の対価が増えていくことこそが人間にとって生きがいや幸福感につながることは間違いない。特に株式投資の儲けなんていうのはあぶく銭として使われることも多いはずだ。

もちろんこれに対する対応策が何かわるわけではない。グローバルに平準化が進む中では先進国の労働者の所得水準はなかなか上がらないだろう。それでも一方 でより安くてより良い商品・サービスというのは増えてきている。アベミクスで賃金を増やすと息巻いているがそれは簡単なことではない。

規制緩和などを通してより安くてより良いサービスがより多く提供されることを目指すべきだろう。所得が増えなくても幸せになる方法はたくさんある。すくな くとも今の時代がバブルのころと比べて本当に不便で豊かでないのだろうか?身の回りのサービスや人と人のつながりを考えれば狂乱しあぶく銭を使い果たした あの時代と比べてどちらが豊かだったかはすぐにわかるはずだ。価値観そのものをもっと大きく変えていかないと幸せには生きられない時代になっているのだと 僕は思う。

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