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個人投資家向け月額課金レポートサービス:Longine(ロンジン)がローンチ

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個人的に興味があるサービスなのでご紹介。株式会社ナビゲータープラットフォームは、2013年6月26日(水)より、個人投資家向け日本株投資アイデア分析プラットフォーム「Longine(ロンジン)」の運営を開始することを発表した。以下リリース文を一部編集の上、抜粋。

「Longine」は、トップクラスの証券アナリストの日本株の投資アイデアや、産業界・学術界のスペシャリストの知見を中立の立場から個人投資家に提供するウェブサービスです。これまでは機関投資家やごく一部の投資家しか触れることのできなかった投資アイデアを、より多くの個人投資家の皆様に安価で提供できるように努めます。

「Longine」には、12年連続人気No.1アナリストをはじめ、大手外資系証券会社や資産運用会社でトップクラスの評価を得てきた証券アナリスト、産業界のエキスパート、学識経験者が執筆者として参画します。個別銘柄の推奨に加えて、産業や企業の競争力の源泉に関する分析を提供することで、個人投資家の長期的な資産形成をサポートします。

「Longine」で提供される投資アイデア、分析記事は、記事単位での購入を希望される場合は一記事210円(税込)でお求めいただけます。また、全ての投資アイデア、分析記事は読み放題で月額1,050円(税込)です。尚、サービス開始から当面の間は、月契約登録者に対し、一週間無料で記事をご提供します。

個人投資家向けアナリストレポートのニーズはある

まず、マーケットニーズですが確実にあると思います。私は投資を全くしていない訳ですが(特にIPO株に関する分析を本誌では出していますが、自分でやるとインサイダーになり得るため、やっていません)アナリストレポートは読みたいですね。

自らがユーザーではないため、個人投資家のユーザー行動は友人などから推測せざるを得ませんが、Yahoo!ニュースとかを参考にするレベルの人もいます。(友人に個別銘柄の投資判断を煽られた際は、ネット銘柄は大体当ててきましたがね…)本誌の記事もたまにYahoo!ファイナンスの掲示板に貼られていたりします。

個人投資家に対する投資判断の情報が不足していることは明らかで、証券会社のアナリスト経験者のレポートが読めるというのは機関投資家との情報の非対称性を埋めることができ、価値があるといえます。

記事課金は難しく、月額課金ユーザーがほとんどだろう

マーケットニーズがあるのは明らか。面白いなと思ったのが課金方法。1記事210円と読み放題月額1,050円があります。たしかに毎月の投資判断の回数が少ないユーザーにとっては記事単位課金も需要はあるでしょうが、webの記事課金で上手くいっているのを未だ見たことがありません。

記事課金だと海外だとガムロード、国内だとかつてのGrow!やサロンモデルにpivot前のSynapseなどが挙げられますが、後者2つにクリエイターとして出品やボタン配置してみたものの、全然ダメでした。ただ、個別銘柄に関する投資判断記事は必要性が高いため、「記事書いた人頑張ったよね!Grow!」みたいな曖昧な理由での課金とならないため、比較すると課金率自体は上がりそう。

とはいえ、月額1,050円ですし課金するなら月額課金の方が多くなりそうと感じます。売買時に証券会社に手数料払うくらいですから、月1,000円くらい痛くないでしょう。記事課金210円は月額をお得に見せるための罠ともいえなくはない。

LonginはcakesやSPEEDAと類似したビジネスモデル

実は私もフリーランスとして独立する前に、未上場セクターの個別企業の分析を書いて、VCに売れないだろうかとか少し考えたことがありました。結果的には、そんなに金にならなそうだと判断し、断念。

証券アナリストは証券会社に所属している以上は取引高を伸ばしたり、チャイニーズウォールがあるとはいえ、IBDとの絡みもありますから、独立したレポートを本当に書けているのかというのも疑わしいです。ちなみに自由気侭な本誌とて、「売り推奨」をするのはだいぶ勇気がいりますし(当該会社からよく思われないので)良い。伸びる。と思ったサービスは取り上げるが、推奨しないサービスは取り上げないということでコンテキストをお楽しみ下さい…。と勝手に心の中で濁している感があります。

アナリストをコンテンツプロバイダー)と見なせば、Longine(ロンジン)はコンシューマー向けであれば有料メルマガであったり、cakes。法人向けであれば、SPEEDAとほぼ同じビジネスモデルといえます。

アナリストがレポート単体で課金していくとどれくらいの収益を生めるのか。非常に興味あります。SPEEDAは法人向けということもあり、数字の裏取りはないのですが、評判も良さそうですし、順調そう(あくまでイメージです)。一方でcakesはなかなか課金ユーザー数が増えず、苦戦しているとの評判を聞きます。有料メルマガだと堀江さんを筆頭にかなり売上げている個人も出てきています。参考記事

早く質が高いコンテンツを一定量取り揃えるのが成功の鍵

ユーザーが法人とコンシューマー向けだと単価も異なるため、売上スケール難易度も違います。コンシューマーの方が高いと感じます。また、事業者が法人か個人かでも難易度は異なり、有料メルマガは1万人いけば大成功かもしれませんが、法人でIPOまで目指すとなると30-100万人を中長期で狙う必要があります。(そろそろクックパッドで有料会員100万人突破)

■cakesがスケールで苦戦していると思われる理由

類似モデルとしてcakesを挙げます。数字の裏付けがないのですが、いち読者かつ、いちコンテンツプロバイダーの視点で考えます。まず読者としては現状のcakesでは課金したいと思えるほどのコンテンツ群ではないと感じます。よって、コスト掛けてでも質と量を整備した方がCVRは上がりやすい。課金するほどでもないと思われたり、そういう評判が立つとCVRも低減していくはずです。このループにハマっているのではないかと、私は思います。

コンテンツプロバイダーの観点で見ると、書き手を内製するか外注するかでかなり異なるでしょうが、仕入れコストをどれくらいで見積もるか。PVに応じた変動制ではなく、書き手の観点で見ると固定報酬の方が望ましいと私はプレイヤーとして思います。Longinの場合はアナリストによるレポートの仕入れ価格が1本いくらになるのか非常に興味深いですね。

■コスト構造から、多大な初期投資が必要

月額課金プラットフォームは会員数のスケールで仕入れコストを補うモデルですから、ケチらずに一定額のコンテンツ制作コストを掛けて、早めのスケールを目指して損益分岐点超えを目指すというのがスケールの鍵かなと。

プロダクトの提供価値を挙げて行くのと同時に、プロモーションをどうやっていくのかが見物ですね。cakesは公開後の数時間は無料にしてバズらせたりとか、そういう手法は見かけますが、リスティングでCPAが合うモデルでもないだろうし、プロモーションの打ち手があまりなさそう。これはUmeki Salonでも同様の問題を抱えていますね。通常の広告の発想でいえば、Umeki SalonのLTVを6,000円くらいと仮定すると、CPAはその半分の3,000円位までは許容して広告回すべきなんでしょうが…。

コンテンツ販売ビジネスは面白いですね。私もプレイヤーの一人ですので、様々なビジネスモデルを模索しているところです。ちなみにLonginとほぼ同じビジネスモデルのアイディアがIncubate Camp5thであった気がしますw さてと。本日はこれから私も証券会社でプレゼンです。

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