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民主党は参院選後「存在」できるのか

今日は宇都宮で講演があり、午後、帰京したら、参院本会議で安倍首相の問責決議を民主、みんな、共産など野党の賛成多数で可決したというニュースが流れていた。これによって、電力会社の発電と送電部門を分社化する「発送電の分離」などを盛り込んだ電気事業法や生活保護法の改正案を含め、重要法案が軒並み廃案になったそうだ。

電気事業法は、民主党が今国会で成立させることで合意し、衆院から参院に送られてきた法案である。そのほかにも、日本版NSC(国家安全保障会議)を創設するための法案や、在外邦人の「緊急時陸上輸送」を可能とする自衛隊法改正案も、成立はならなかった。

夕方から安倍首相の記者会見があるそうだが、この衆参“ねじれ現象”の解消が、国民にとって大きな関心事、そして参院選の「最大の争点」として浮上したことを感じるニュースだった。

私は最近、「政権担当能力」ということをよく考える。私が子どもの頃、自民党と社会党の対立構造である“55年体制”が長くつづいた。その頃、自民党は社会党を念頭に「野党には政権担当能力がない」と選挙のたびに主張し、政治の「安定」ということを盛んに強調していた。

日曜日の朝のNHKの国会討論会を父親と毎週のように観ていた早熟系の子どもだった私は、その度に、「政権担当能力って何だ。やらせてみた方が面白いじゃないか」などと思っていたものだ。

その後、細川政権なども誕生して、土井たか子氏が衆院議長になるなど、“野党系”の政権というのがどういうものか、味わうこともできた。だが、今回の民主党政権の「3年3か月」は、本当の意味で「政権担当能力」というものを考えさせてくれた日々だったと思う。

いつも書いているように国家というものは、国民の生命・財産、そして領土を守るために存在する。国家の領袖とは、国民に対するその使命を「背負う者」である。しかし、民主党政権には、その根本がなかったことは、多くの国民が感じた通りだと思う。

大震災や原発事故への対応だけでなく、中国や韓国に対する卑屈な姿勢も、国家というものの「存在意義」を理解していなかったことに由来していたように思う。

今日、土壇場で、安倍首相への問責決議に同調して民主党が重要法案を葬り去ったというニュースに接して、「ああ、やっぱり」と、私は一人で合点してしまった。

政権担当能力とは、文字通り「政権」を取った時に現われるものだが、実は、そうではなく、野党の時にも、見ることができるものではないかと思う。国民の生活にかかわる法案すら葬り去ることを良しとする民主党。彼らが今日見せた方針転換は、「ああ、やっぱりこの党はこの程度か……」と思わせるに十分だったのではないだろうか。

フラフラしながら、すべてその時の風まかせで、国民の生活さえ念頭に置いていない政党――衆参の“ねじれ現象”がいかに国民にとって、マイナスとなるか、今日はじっくり「国民に見せてくれた」ということではないだろうか。

私は、3日前のブログにも、あまりにも一つの党が大きな勢力を持ちすぎることへの懸念を“大政翼賛時代”という言葉を用いて書かせてもらった。だが、それは、「衆参がねじれ現象のままでいい」という意味ではない。

今日、私は民主党が土壇場で問責決議を可決させたことで、来たるべき参院選の国民の審判は、民主党に「より厳しい結果になる」だろうことを感じた。

有権者の審判とは怖いものである。民主党は、参院選で今回の都議選をさらに上まわるような“潰滅的打撃”を受けるような気がする。果たして民主党は、参院選後も「存在」できるのだろうか。そんなことを考えながら、安倍首相の問責決議可決のニュースを私は見ていた。

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