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- 2013年06月24日 11:19
きゃりーぱみゅぱみゅとサカナクションと「自分らしさ」の魔法
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それは、今年3月に行われた、きゃりーぱみゅぱみゅのワンマンツアー「100%KPP WORLD TOUR 2013」、ZEPP TOKYOでのこと。
ライヴが終わって混み合う物販エリアで、一人の女の子が、親と一緒にファンクラブの入会申込み列に並んでいた。たぶんまだ小学生か中学生くらいかな。耳飾りをつけて、目をキラキラと輝かせて。興奮の余韻がまだ残っているような笑顔。ふと、その子と目があった。
ほんの一瞬だったけど、その時、どうして自分がきゃりーぱみゅぱみゅという人に惹かれているのか、わかった気がした。独自のファッションセンスとか、「原宿カワイイ」カルチャーのアイコンだとか、中田ヤスタカのサウンドとか、ポップで覚えやすいメロディとか、海外のファンが熱狂してることとか、きゃりーぱみゅぱみゅの人気を説明する言葉は沢山ある。でも、その女の子が憧れて、虜になったのは、きっとそんな外側からの解説で語れるような理由じゃないと思う。そうじゃなく、歌の中にあるメッセージの核の部分、人そのものが体現している魅力が、その子にはちゃんと届いているような気がした。
それは何か。
一言で無理やり言い表すなら、「自分らしさは、身に着けることができる」ということだと、僕は思う。
自分らしさというのは、誰かに押しつけられるものじゃない。逆に、就活生の自己分析みたいに、頭をひねって考えたり、どこかを旅して探し求めるようなものでもない。そうじゃなくて、自分のお気に入りのモノを見つけて、自分が楽しいと思うことをどんどんやって、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いとちゃんと正直に言葉にする、そんな当たり前の繰り返しを経て身に着けることができる、ということ。だから誰でも、ワクワクすることとか、ドキドキすることの先で、それを手にすることができる、ということ。きゃりーぱみゅぱみゅという人は、基本的にそういうことを歌っている。
彼女自身のアーティストとしてのあり方も、そのことと繋がっている。
きゃりーぱみゅぱみゅの周囲には中田ヤスタカや増田セバスチャンのような一流のクリエイターが集まっているのだけれど、決して彼女は「誰かにプロデュースされるポップアイコン」ではない。普段から彼女自身がチームの中心になってアイディアを出している。制作風景と海外ツアーに密着した「情熱大陸」の放映をきっかけにそれを知った人も多いと思う。そのことについては、彼女自身も語っている。
中学生の頃は引っ込み思案で人前で話すのが苦手だったという一人の女の子。その子は、原宿の街に出会ったことをきっかけに、自分自身で「きゃりーぱみゅぱみゅであること」を選びとった。そうして世界が変わった。
彼女の曲には、そのことを背景にしたメッセージが、いろんなところで現れている。
“PON PON PON”
そして、そのメッセージは海外のファンにも、ちゃんと同じように届いていた。
■「自分らしさは、身に着けることができる」ということ
それは、今年3月に行われた、きゃりーぱみゅぱみゅのワンマンツアー「100%KPP WORLD TOUR 2013」、ZEPP TOKYOでのこと。
ライヴが終わって混み合う物販エリアで、一人の女の子が、親と一緒にファンクラブの入会申込み列に並んでいた。たぶんまだ小学生か中学生くらいかな。耳飾りをつけて、目をキラキラと輝かせて。興奮の余韻がまだ残っているような笑顔。ふと、その子と目があった。
ほんの一瞬だったけど、その時、どうして自分がきゃりーぱみゅぱみゅという人に惹かれているのか、わかった気がした。独自のファッションセンスとか、「原宿カワイイ」カルチャーのアイコンだとか、中田ヤスタカのサウンドとか、ポップで覚えやすいメロディとか、海外のファンが熱狂してることとか、きゃりーぱみゅぱみゅの人気を説明する言葉は沢山ある。でも、その女の子が憧れて、虜になったのは、きっとそんな外側からの解説で語れるような理由じゃないと思う。そうじゃなく、歌の中にあるメッセージの核の部分、人そのものが体現している魅力が、その子にはちゃんと届いているような気がした。
それは何か。
一言で無理やり言い表すなら、「自分らしさは、身に着けることができる」ということだと、僕は思う。
自分らしさというのは、誰かに押しつけられるものじゃない。逆に、就活生の自己分析みたいに、頭をひねって考えたり、どこかを旅して探し求めるようなものでもない。そうじゃなくて、自分のお気に入りのモノを見つけて、自分が楽しいと思うことをどんどんやって、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いとちゃんと正直に言葉にする、そんな当たり前の繰り返しを経て身に着けることができる、ということ。だから誰でも、ワクワクすることとか、ドキドキすることの先で、それを手にすることができる、ということ。きゃりーぱみゅぱみゅという人は、基本的にそういうことを歌っている。
彼女自身のアーティストとしてのあり方も、そのことと繋がっている。
きゃりーぱみゅぱみゅの周囲には中田ヤスタカや増田セバスチャンのような一流のクリエイターが集まっているのだけれど、決して彼女は「誰かにプロデュースされるポップアイコン」ではない。普段から彼女自身がチームの中心になってアイディアを出している。制作風景と海外ツアーに密着した「情熱大陸」の放映をきっかけにそれを知った人も多いと思う。そのことについては、彼女自身も語っている。
たぶん「情熱大陸」がオンエアされるまで、みんな私はけっこうあやつり人形みたいな人だと思ってたんですよね(笑)。「きゃりーぱみゅぱみゅ像」を裏で大人たちが作ってて、完全にプロデュースされたものを20歳の女の子がやってると思われることは、すごく多いです。まあ、全部が全部、自分でやってるわけではないし、周りの人に助けられながらですけど、ちゃんとね、こう、自分の力でやっとるのにって思います。『Quick Japan』 vol.107 きゃりーぱみゅぱみゅインタビューより
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■NYのマイノリティから見たきゃりーぱみゅぱみゅ
中学生の頃は引っ込み思案で人前で話すのが苦手だったという一人の女の子。その子は、原宿の街に出会ったことをきっかけに、自分自身で「きゃりーぱみゅぱみゅであること」を選びとった。そうして世界が変わった。
彼女の曲には、そのことを背景にしたメッセージが、いろんなところで現れている。
“PON PON PON”
もしもあの街のどこかで チャンスがつかみたいのなら“つけまつける”
まだ泣くのには早いよね ただ前に進むしかないわいやいや
さみしい顔をした小さなおとこのこ“ファッションモンスター”
変身ベルトを身に着けて笑顔に変わるかな
おんなのこにもある 付けるタイプの魔法だよ
自信を身に着けて 見える世界も変わるかな
おもしろいって いいたいのに へんなことって つまらないでしょ“100%のじぶんに”
おなじになって いい子でなんて いたくないって キミもそうでしょ
だれかの ルールに しばられたくはないの
わがまま ドキドキ このままでいたい
かわいいだけじゃ 退屈でカラフルに彩られた歌詞の世界は、大人の視点で見ると、ファンタジックで戯画的で「カワイイ」ものに見えるかもしれない。でも、もし自分が子供だったら、10代だったら、これらの歌詞は、真っ直ぐに刺さるし、すごく自分を勇気づけてくれるものとして届くんじゃないかと思う。
あたらしいだけでも もの足りないでしょ
冗談半分に聞こえるような
割とぜんぜん 真剣な話
100%のじぶんを じぶんらしいと言えるようになーる からー
そして、そのメッセージは海外のファンにも、ちゃんと同じように届いていた。



