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<6月17日>(月)

<6月17日>(月)

○今にして思えば、昨年暮れの衆議院選挙の際は、「これはまだ冬の陣。本当の戦いは来年の夏の陣」などと言っていた。つまり2012年冬の衆院選は前哨戦に過ぎず、2013年夏の参院選こそが天下分け目の戦いであると。ところがその参院選が来月に迫っているというのに、どうにもこうにも関心が低い。今日は某所で、「なぜ参院選は盛り上がらないのか」という議論をしていたら、そっちの話が盛り上がってしまった。変な話である。

○2007年夏の参院選の際は、当時の安倍自民党政権があまりにひどいので、有権者はきびしいお灸をすえた。かくして衆参のねじれ現象が始まることとなった。ところが、その後も自民党は反省の色が乏しく、福田政権、麻生政権も人気を挽回できず、とうとう2009年の総選挙で政権交代と相成った。有権者の気持ちは「政治を変えたい」であった。

○ところが代わりに登板した民主党政権は、政治を変えるどころか、何も決められない人たちだった。トロイカと呼ばれる3人(今更思い出したくもないバカとズルとワル)がしょっちゅう仲間割れし、若手たちも政策を論じることばかりに熱中し、最後は「今日はいい議論ができた」などといって満足してしまう。決まったはずのことも、いつしか蒸し返されたりひっくり返されたりする。お蔭で何も決められない、動かない、そして霞が関は委縮して仕事をしなくなる、という政治が3年間も続いた。

○さすがにあきれ返った有権者は、2012年冬の総選挙で民主党を見放した。そしたら自民党が政権に戻ってきたのであるが、これを見ているととにかく久々に政治がきちんと動く。これは結構なことではないかということで、安倍内閣は高い支持率がもう半年近くも続いている。とにかく、予想通りに物事が進むということは、意外と値打ちがあることであると気づいたのである。

○つまり有権者の期待値が低下して、「とにかく変えなくてもいいから、きちんと動いてくれればいい」ということになった。そしたら妙なトバッチリが飛び出して、典型的な「変える政治家」であるはずの維新の会の橋下さんが墜落してしまった。あれば失言が問題で失速したというよりは、勢いが落ちて焦ったから、ああいう発言が出てしまったと考えるべきだろう。

○まあ、ワシはもともと、橋下徹氏には関心がない人なので、特段に痛痒を感じているわけではない。強いて言えば、一時期、あれだけ大勢いた彼の「ブレーン」たちは、ここで知らんぷりをするんじゃなくて、ちょっとは弁護をしてやれよと思う。やっぱり、自分を売り込みたいだけの人たちだったのだろうか。

○それはさておいて、このままいけば参院選は自民党が勝つだろう。それでなおかつ、今までのような「動く政治」(でも、以前と変わらない)が続くのであればいいのだが、ひょっとすると自民党の先祖がえりが来るかもしれない。参院選で勝って、次の選挙は当分ないのだから、ここで慢心して2007年以前に戻ってしまったらどうしよう。本当は、「変えてしまいたい」と思っていたのに。

○そういえば、先週「選挙で勝って、安心した後の内閣改造にご用心」と書いたのだが、「安倍さんは、選挙後も内閣改造しない説」が流れているらしいですな。そりゃあ、しないで済むものならその方がずっといい。そもそも選挙で勝つのなら、変えるような大義名分もないんだもの。野党がバラバラなのはありがたいことでしょうが、後はせいぜい党内政局にご注意をなさいまし。

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