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- 2011年02月08日 16:38
かくも怪しき検察の冒頭陳述
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石川議員ら小沢一郎氏の元秘書3人に対する初公判で、検察側は起訴事実である政治資金収支報告書の「記載時期ズレ」よりも、起訴事実にない推測的内容である「裏金」ストーリーに重点をおいた冒頭陳述を繰り広げた。
これは、立件した「期ズレ」などは些細な解釈の問題であって、立件できなかった内容のほうが検察にとって重要だということを自ら認めたようなものだ。
どうでもいい軽微な案件で人を捕まえ、それを正当化するために起訴事実にできなかった中身を法廷で持ち出すというのは、いかにも昨今の検察の倒錯的な特質だ。
裏金の授受について、「あった」とする検察の言い分に合理性がなければ、この裁判はすぐにでも決着をつけるべきである。
では、検察側の冒頭陳述における次の部分を見てみよう。もちろんこれは起訴事実には含まれていない内容だ。
「水谷建設の元社長は平成16年10月15日午後、東京都港区赤坂のホテルで石川被告に現金5千万円入りの茶色封筒を手渡した。18日には陸山会の銀行口座に5千万円の入金があった」
つまり、検察は、石川氏が水谷建設から受け取った裏金5千万円を16年10月18日に陸山会の口座に入金したと主張している。
これに対する被告側の冒頭陳述はこうだ。
「16年10月12日、石川被告が小沢元代表から4億円を借り入れた。土地売買契約の手付金などとして支払った1508万円を除き、石川被告によって13日に1億8千万円、18日に5千万円、21日に5千万円、25日に5千万円、27日に5492万円が陸山会の口座に入金され、その合計額が4億円に達している」
16年10月18日に石川氏が陸山会の口座に入金した5千万円は、水谷建設の裏金ではなく、小沢氏から借りた4億円の一部であるというのが被告弁護団の反論である。
4億円−1508万円−1億8千万円−5千万円−5千万円−5千万円−5492万円=0
ぴったり帳尻が合っている。そこで弁護団はこう主張する。
「この客観事実だけで、検察が18日の5千万円を水谷建設からの資金であるとする推論が働く余地はまったくない。資金提供の存否を法廷で争うまでもなく、本件となんら関連性も有しないことは明白で、立証自体許されない」>
さらに、10月15日午後、赤坂のホテルで石川氏に現金5千万円を手渡したと検察がいう水谷建設元社長の、その日の行動については次のように指摘した。
「水谷建設の社用車の運転手は自らの手帳に社用車の利用者の氏名、行き先を記載していた。16年10月15日欄には『12:10 東京駅迎え 社長』と記されているのみで、検察が資金提供したと主張する元社長を授受現場とされるホテルに送り届けていなかった」
運転手に問いただせば、元社長をホテルに送ったかどうかはすぐにわかるはずで、検察がそれを聞いていないはずはない。特捜検事が聞いた内容を無視するクセがあるのは村木冤罪事件で周知のとおりだ。
筆者は昨年5月17日の当ブログで「これでいいのか石川議員手帳メモ誤報の後始末」という記事を書いた。検察が主張する16年10月15日の5千万円授受に関する重大な誤報をとりあげたものだ。
これを読んでいただければ、検察のリークと、それを無批判に垂れ流して誤報を量産する大手メディアの不公正がよくわかるはずである。
◇◇◇
石川議員に関する重大な誤報、そしてそれを小さな訂正記事で済ませようとするに新聞社に対し、一市民Tと名乗る方が、孤独な闘いを続けておられる。
これは、立件した「期ズレ」などは些細な解釈の問題であって、立件できなかった内容のほうが検察にとって重要だということを自ら認めたようなものだ。
どうでもいい軽微な案件で人を捕まえ、それを正当化するために起訴事実にできなかった中身を法廷で持ち出すというのは、いかにも昨今の検察の倒錯的な特質だ。
裏金の授受について、「あった」とする検察の言い分に合理性がなければ、この裁判はすぐにでも決着をつけるべきである。
では、検察側の冒頭陳述における次の部分を見てみよう。もちろんこれは起訴事実には含まれていない内容だ。
「水谷建設の元社長は平成16年10月15日午後、東京都港区赤坂のホテルで石川被告に現金5千万円入りの茶色封筒を手渡した。18日には陸山会の銀行口座に5千万円の入金があった」
つまり、検察は、石川氏が水谷建設から受け取った裏金5千万円を16年10月18日に陸山会の口座に入金したと主張している。
これに対する被告側の冒頭陳述はこうだ。
「16年10月12日、石川被告が小沢元代表から4億円を借り入れた。土地売買契約の手付金などとして支払った1508万円を除き、石川被告によって13日に1億8千万円、18日に5千万円、21日に5千万円、25日に5千万円、27日に5492万円が陸山会の口座に入金され、その合計額が4億円に達している」
16年10月18日に石川氏が陸山会の口座に入金した5千万円は、水谷建設の裏金ではなく、小沢氏から借りた4億円の一部であるというのが被告弁護団の反論である。
4億円−1508万円−1億8千万円−5千万円−5千万円−5千万円−5492万円=0
ぴったり帳尻が合っている。そこで弁護団はこう主張する。
「この客観事実だけで、検察が18日の5千万円を水谷建設からの資金であるとする推論が働く余地はまったくない。資金提供の存否を法廷で争うまでもなく、本件となんら関連性も有しないことは明白で、立証自体許されない」>
さらに、10月15日午後、赤坂のホテルで石川氏に現金5千万円を手渡したと検察がいう水谷建設元社長の、その日の行動については次のように指摘した。
「水谷建設の社用車の運転手は自らの手帳に社用車の利用者の氏名、行き先を記載していた。16年10月15日欄には『12:10 東京駅迎え 社長』と記されているのみで、検察が資金提供したと主張する元社長を授受現場とされるホテルに送り届けていなかった」
運転手に問いただせば、元社長をホテルに送ったかどうかはすぐにわかるはずで、検察がそれを聞いていないはずはない。特捜検事が聞いた内容を無視するクセがあるのは村木冤罪事件で周知のとおりだ。
筆者は昨年5月17日の当ブログで「これでいいのか石川議員手帳メモ誤報の後始末」という記事を書いた。検察が主張する16年10月15日の5千万円授受に関する重大な誤報をとりあげたものだ。
これを読んでいただければ、検察のリークと、それを無批判に垂れ流して誤報を量産する大手メディアの不公正がよくわかるはずである。
◇◇◇
石川議員に関する重大な誤報、そしてそれを小さな訂正記事で済ませようとするに新聞社に対し、一市民Tと名乗る方が、孤独な闘いを続けておられる。



