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防衛計画の大綱とその別表の意義

防衛計画の大綱別表が妙な事になっているらしい。
防衛大綱見直し、装備目標の扱い焦点 自民は強化提言 」(日経新聞13年5月31日)

政府が年内にまとめる新たな防衛計画の大綱(防衛大綱)で、護衛艦や戦闘機など主要装備の整備目標を示した「別表」の扱いが焦点に浮上してきた。安全保障を重視する安倍政権での防衛予算の膨張を懸念する財務省が廃止を含めた見直しを求めているため。予算の確保を狙う防衛省と早くも水面下で火花を散らし始めた。


従来、防衛計画の大綱の別表(以下別表と記す)と言えば、「これだけしか保有しませんよ」と言うためのものであって、防衛力及び防衛予算の上限を抑えることを意図して付されたものでした。
ところが、最近では、「ここまでを目標としているんだから金を寄こせ」と言うための、防衛予算拡大のための根拠となっているようです。

その善し悪しは別として、なんとも隔世の感があります。

ちょうど良い機会なので、その意味と意義を十分に理解されていない防衛計画の大綱(以下大綱と記す)について、簡単に解説したいと思います。

大綱は、国防の基本方針の下、日本の防衛体制・態勢をどの様に構築するか定める最も基本的で重要な指針です。
固い言い方をすれば、軍政における最上位の指針です。

対象期間は明確になっていませんが、概ね10年を目途としており、この間に中期防衛力整備計画を2回まとめることで、この指針に基づいた自衛隊を作って行くことを目指しています。

以前の基盤的防衛力や現在の動的防衛力等、自衛隊の部隊作りのコンセプトを表記したものだと理解してもらえば、良いでしょう。

これを読めば、防衛省・自衛隊が、どこを目指しているのか分かる非常に重要な指針なのですが、残念ながら、ミリタリーマニアと呼ばれる方々であっても、別表しか注目されないという現状があります。

その別表ですが、一言で言えば部隊数や主要装備の整備目標(数)が書かれています。
現大綱が策定された時にも、記事を何本か書きましたが、注目されたのは別表における戦車の定数ばっかりという悲しい状況でした……

確かに、本文の部分は、意図的に分かりにくく書いているのではないかと思わせられるほど分かりにくい文章なので、年末の改定時には、書きぶりも修正して欲しいものだと思います。

で、冒頭リンクの別表の廃止についてですが、これの廃止は頂けません。
もちろん、これがあることで、部隊整備のオプションが拘束され、先日記事を書いた自衛隊の自己変革能力を下げる結果ともなっているのですが、コレがなくなってしまうと、部隊整備の数的目標を国民に示す事無く装備品調達を行なう事になってしまいます。
もっと柔軟に変えられるように修正することは望ましいことだと思いますが、数値目標のない指針なんて、存在意義が薄れてしまいます。

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