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トルコ政情(時代は変わった?)

イスタンブールの騒擾は、11日から12日未明にかけて警官隊がタクシム広場から抗議者を追い出した(先ほど見たBBCによると日本時間1700現在静かで奇麗になっている由)が、未だ隣接したGezi公園には抗議者が陣取っているとかで、又エルドアン首相の抗議者代表との会談もどうなるか判らないと言うことのようです。

前から何度か書いていますが、流石にトルコの(しかも大きな)事件でもあり、日本のマスコミも特派員を張り付けて連日大きく取り上げているので、このブログで細々と書く意味はないと思いますが、今回の事件を見ていて「時代が変わった」のだろうかという感を強くしました。

要するにイスタンブール発の騒擾がアンカラはじめ各地に飛び火し、負傷者も沢山出ていて、今のところ終息の見通しも立っていないと言うのに、軍事クーデターを心配する声が何処からも出ていないことです。

何しろ現在のトルコからは想像もできない所ですが、かってのトルコではクーデターは当たり前(確か1960年、1971年、1980年と3回のクーデターがあり、1997年にはクーデターとまでいかずとも、軍の圧力でイスラム主義政党のエルバカン首相を辞任させていたと思います。

この中でもすごいのは1960年のクーデターで、首相外相等の閣僚を裁判にかけ、首相等を処刑しています。

その後も軍は何度か政治に介入しようとしたし、また最近では2008年と2010年に軍人と治安関係の超右翼によるクーデター計画があったとして、特に後者との関係では多くの現役軍人を含む軍の幹部が逮捕され、裁判にかけられていたと思います。

要するにトルコの政治をよくフォローしていなかったものとしては、どうしてもそのようなどこかの本や最近では報道で見たことをで見たようなことを思い出して、ここまでエルドアンが世俗主義者と対立し、多数の負傷者のみならず死者まで出たことに対して、かって世俗主義の砦を自負した軍が最近のエルドアンに対する借りを返すか、それとも真面目にトルコの治安の悪化と政情不安を憂えて、クーデターまがいの行動に出る可能性があるのではないかと危惧した次第です。

しかし、少なくともこれまでのところ軍のクーデターの噂はおろか、それを心配する声さえ聞かれません。

矢張りさしものトルコでも時代は変わったのでしょうか?

もしそうであるとすれば、現在強権政治、強権手法でイスラム的生活様式を押し付けようとしていると非難されるエルドアン首相の功績は大きかったのではないかと思います。

あのクーデターや政治介入の匂いのぷんぷんしていたトルコ軍を完全に「政治介入」とは無縁の国軍に改編したのですから。

しかし、軍が好むと好まざるとにかかわらず、このまま事態が紛糾する場合には、上のような観察は楽観主義的であったと言うことになる可能性も未だ絶無ではないような気がしていますが、どなたかトルコの政治に詳しい方、解説して頂けませんか?

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