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菅内閣は「断末魔の政権」

 退陣直前の鳩山内閣と比べて菅内閣発足当初の支持率は、かなり回復している。「小沢氏の影」を遠ざけた内閣や党執行部のイメージが好感されたものだろう。

 しかし、菅内閣も、上手い話を並べて国民の歓心を買った「‘振り込み詐欺’選挙」と「友愛」で曖昧さを覆い隠した鳩山政権の「負」の遺産をすべて相続している。僕は、新内閣は、どんなに足掻いてもアリ地獄から抜け出せない「断末魔政権」に終わると見る。国民も、ウソ偽りの上塗りに、これ以上騙されてはならない。

 「政治と金」で少しでも小沢氏や鳩山氏を庇う姿勢を見せれば、国民の失望を買う。支持率1%未満の連立相手、国民新党に振り回されれば国民は今度こそ愛想を尽かす。だからと言って、社民に続いて国民新党との連立まで解消に至れば民主党の選挙戦略は行き詰る。一選挙区複数擁立の選挙戦術を撤回すれば小沢氏の逆鱗に触れる。オバマ大統領との信頼回復を図れば、沖縄県民や社民党は一層強く反発する。マニフェストの実現断念と増税議論を公言すれば、国民の強い反発を招く。「政治主導」の行き過ぎを改めて官僚組織との和解を探れば、「脱官僚支配」の民意に背くことになる。

 要するに、矛盾を背負わされて発足した菅内閣に“出口”はない。菅さんの能力ややる気に水を差すつもりはないが、矛盾を解消する方法は一つしかない。それは、政権公約(マニフェスト)から虚飾を削除した上で、速やかに衆議院解散と総選挙のやり直しを断行する途である。

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