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AKB総選挙:朝日新聞に載っちゃった

ブログを書いて(それをTwitterで告知して)翌日に、朝日の記者から電話がありました。 もっとも、その日は私は不在で、秘書さんが代わりに電話を受けたのですが その後すぐに私に伝言をしてくれたので、朝日の記者さんとはすぐ話ができました。

お互いの都合をすりあわせて5月28日火曜の夕方に朝日新聞の記者さんに来てもらいました。 昨年、英国の物理学雑誌に私のヒット現象の数理モデルの論文が載った時に取材してくれた 記者さんと同じ記者さんで、しかも彼は理系院卒なので、初歩的な説明抜きで話が進みました。

取材には、AKB総選挙も調べている院生の太田君と、同じヒット現象の数理モデルの研究をしている 同期の院生の谷村君にも同席してもらいました。先日ここのブログに載せたのは私自身の調査ですが 28日に朝日の記者さんに新たに見せたのは、太田君がデータを取り、しかも数理モデルによる 分析までした結果です。なので、私はでしゃばらず、なるべく太田君から記者さんに説明してもらいました。

私と太田君とで最近話しているのは、選挙の分析には固定票と浮動票の2つが必要だということです。 例えば国政選挙で浮動票をまったくつかめない人でも、組織をバックにした固定票が大量にあると 楽々と当選してしまいます。乱暴に言えばAKB選抜総選挙も同じ事です。 AKBの場合は、国政選挙と違って、農協や労働組合がどれかのメンバーを押す組織になるわけでは ないですが、ホットリンクさんのクチコミ係長というサービスでブログ投稿数を調べていくと それぞれのメンバーがTV露出や報道なので話題になった時にブログの書き込み数が増えることが すぐにわかります。それと同時に、なんの露出も報道も無いのに、ある程度の書込数が毎日ある こともわかります。私たちは、露出や報道と無関係に一定数必ず書かれる数を「基礎票」と 仮に呼ぶことにしました。

ヒット現象の数理モデルは、基本的には浮動票の予測しかしません。 なので、まずはクチコミ係長というサービスで日々のブログ書込数を丹念に測定し そこから、基礎票の部分を除いたデータを作ります。 それについて、ヒット現象の数理モデルで予測計算し、その計算結果に基礎票を足して ブログ書込数の実測値と比較するという作業をしていくことになるわけです。

今回のAKB選抜総選挙では、指原莉乃が予想外に一位候補だった大島優子・渡辺麻友の2倍もの票を速報ではじき出し、大きな話題になりましたが、そこも、上記のような作業で分析していったわけです。

今回の太田君の作業は速報が出た日までの20日間のデータについて数理モデルで分析しました。 つまり、意外にも1位は指原、という結果がでる以前のデータなのです。 ここは1つのポイントで、数理モデルでの分析には「1位指原」は含まれてません。

数理モデルによる解析と別に、もう一つやったのが、前回の総選挙でも行った、 速報の出た日(正確にはその翌日)のブログ書込数のピーク以降、どれだけゆっくりと 書込数が減少していくかという分析です。

掻い摘まんでご紹介しますと、まず基礎票についてですが、基礎票の数の1位は大島優子さんです。 2位3位は渡辺麻友と柏木由紀。この2人の基礎票はほぼ同じくらい(わずかに柏木由紀が多い)ですが、実は板野友美もこの2人の9割くらいの基礎票です。このあたりが、板野友美が今年は良さそうと 予想する要因です。

話題の指原莉乃さんの基礎票は、渡辺・柏木の半分くらいで、島崎遥香(ぱるる)の方が基礎票では上です。篠田麻里子や高橋みなみの基礎票も島崎遥香よりかなり上。当然ながら指原莉乃よりも上です。

ちなみに、太田君が分析した5月22日までの20日間で、特に後半で島崎遥香と川栄李奈は、測定データからは基礎票自体がどんどん伸びていく感じに見えます。これは昨年上位の古参メンバーには見られない点です。もちろん、この二人は以下に述べる浮動票の獲得にもいい感じなので、このあたりが、島崎遥香と川栄李奈が上位に行きそうと予測する根拠です。

次ぎに浮動票の分析です。こちらは、ヒット現象の数理モデルを使わないといけません。このモデルでは大きく次の3つの係数を出します

(1)TV露出や報道が直接、書込数に与える影響
(2)直接コミュニケーション(いろいろと話題になると大きくなる係数です)
(3)間接コミュニケーション(もっぱらの噂として広まると大きくなる係数です)

指原莉乃は、(1)について他の主要メンバーと同様に強く、特に(2)の直接コミュニケーションが抜群に強いんです。このあたりが、太田君が浮動票を大きく集めるのでは無いかと予測した根拠です。 ちなみに、大島優子は、これらの係数は特にすごい数値ではないです。大島さんの強みは、浮動票を集めることではなく、基礎票の多さなんです。

実際のところ、基礎票での差と浮動票での差は出せますが、基礎票と浮動票の割合はどれだけかは、わからないところです。そこが100%確信を持って予測できないところです。

つまり、基礎票の多さで大島優子が勝つか、それとも、それを上回る浮動票を誰かが集めて逆転するのか。大雑把にはそんな感じです。指原莉乃は基礎票は大島の半分以下ですが、直接コミュニケーションの数字がいいので、浮動票を大きく集める可能性があります。昨年2位の渡辺麻友は基礎票では大島に劣り、浮動票の集め方では指原に大きく劣る。ということで、分析結果を見る限り、大島にも指原にも勝てないとなるのですが、基礎票は大島より劣るとは言え、渡辺の基礎票は指原の2倍ありますので、 この2人の勝敗は読みにくいところです。

もっと読みにくいのが柏木由紀。去年もそうでした。昨年も最終結果の票数の割に、柏木由紀に関する書込が少ないんです。それと柏木由紀の書込は露出や報道にほとんど左右されません。柏木由紀ファンはネットに書かないのか、と言いたいくらいです。彼女はファンとの直接交流を大事にするといいますから、政治選挙でいう「どぶ板選挙」ということでしょうか。ネットの情報から判断しにくい人です。

最後に、速報値が発表された直後の、書込数の減少です。これは直接コミュニケーションや間接コミュニケーションの値とも関係する部分で、減少がゆっくりであればあるほど、人気があることになります。つまり、いろいろと話題が尽きないから、書込数の落ち込みが少なくなるわけです。 ちなみに、この書込数の減少の測定は速報値発表後ですから、指原莉乃1位の情報は含まれてます。

書込数の減少で昨年は大島優子が抜群にゆっくりでした。実は今年も、落ち込みが並外れてゆっくりなのが大島優子です。その意味でも大島1位と予測したくなります。

次ぎに減少が遅いのが問題です。突然の1位で話題になった指原莉乃ではないんです。 ある意味、意外だと思いますが、柏木由紀と板野友美です。 この3人に次ぐ遅い減衰が、川栄李奈と島崎遥香です。2人はほぼ同じ減衰です。 指原莉乃の減衰は案外速いです。 さらに減衰が速いのが、渡辺麻友。あの首位候補がと、ちょっとびっくりです。 この速い減衰が、大島を上回る可能性を渡辺麻友ではなく指原莉乃と 朝日新聞の取材の中で言った根拠です。 私のというより、太田君の根拠です。私も賛成してますが。

以上が、だいたい、朝日新聞の記者さんに話した情報です。 記者さんは、これらの情報を元に、あの記事を書いたということです。

朝日新聞の記事はこちらです。

http://www.asahi.com/area/tottori/articles/MTW1305303200001.html

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