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自衛隊の無謬性と自己変革能力

ネットの議論を見ていると、プロ(現役あるいは元自衛官)が言っている、あるいは決めたことだから、それが正しいというような主張に出くわすことが、時々あります。

ですが、当然ながら、私も間違う事がありますし、他の方でもそうです。
そして、組織としての防衛省・自衛隊だって、誤る事はあります。

ですので、そう言った言い方は如何なものかと思います……が、この話は前置きです。

自衛隊の無謬性を、外部の方が信じても、それはまあ、勝手にすれば良いことです。

ところが、自衛隊の内部においても、自衛隊の無謬性が、観念として存在する場合が有ります。

現役自衛官時代、ソ連崩壊後のある時、とある装備の配備数について、私より上級者のある方と議論になった事がありました。
その時、私は、装備品Aの調達数を減らし、代わりに装備品Bの調達数を増やすべきではないかと言っていました。
ですが、その上級者は、変えることはできないと言いました。
状況が変わった(ソ連崩壊)のだから変えるべきです、と言い返したのですが、なんと、「お前は、先輩が間違ってたとでも言うつもりか!」と怒られました。

つまり、この方は、変える必要性は認識しつつも、配備計画を変更することは、変更する事により、それ以前の配備計画が間違っていたことになるとして、変更には反対だったのです。

コレは、特異な例かというと、必ずしもそうではありません。この手の話は、結構多いからです。
自衛隊の内部でも、防衛省・自衛隊は無謬でなければならない、というある種奇妙な観念があります。
これが何故かと言うと、何かを変更しようとすると、財務省が「では、今までの計画は間違っていたと言うことですか?」と言うためです。
なので、この無謬性は、何も防衛省に限った話ではないのかもしれません。

とまれ、こんな話があるため、私は自衛隊の自己変革能力については、いささか懐疑的です。
そう言う意味では、現防衛計画の大綱は、結構革新的と言えました。
さて、次がどうなるか、年末が注目です。

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