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Facebookの株は買いか?

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フェイスブックの株価のバリュエーション(評価)は、他のハイテク株と比べて、どうなのでしょうか? 下は別の調査会社、キャピタルIQのデータから作成した各社の株価収益率(PER)のグラフです。

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各社によって大きなバラツキがあります。これは現在の局面では単純なPERの比較が余り投資判断の役に立たないことを示唆していると思います。

次にPEGレシオを見る事にします。PEGレシオはPE to Growth ratioの略で、株価収益率をEPS(一株当り利益)の成長率で割り算した数値です。ここでは2014年のEPSが2013年のEPSに比べてどれだけ成長しているかの数字を使いました。また分母のPERは2013年のものを使用しています。

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これを見るとフェイスブックは1.22になっています。なお「PEGレシオは、1以下が好ましい」という事が、良く言われます。これには理論的な根拠は希薄です。ただEPSが急成長している企業ほど高い株価評価まで買われる場合が多いという経験則を当てはめれば、このレシオの背後にある投資家の考え方というものがある程度理解できると思います。

これで見るとリンクトインとヤフー以外は、大体、横並びであることがわかります。リンクトインはこれまで四半期の決算をキッチリと出してきた会社です。そう言う風に「投資家に操をたてる」会社が、株式市場でどんなにチヤホヤされるかが、このグラフからよくわかると思います。

翻ってヤフーのPEGレシオが高いのは、成長が少なすぎる(9.2%)からです。

なおアマゾンは13年から14年にかけてのEPS成長率が146%となっており、これが幸いしてPEGレシオが適正になっています。しかしその背後には、そもそも2013年のEPS($1.32)が少なすぎるという特殊要因があります。これは割り引いて考えるべきでしょう。

フェイスブックのEPS成長率は35%で、これはリンクトインの43%に次いで良いです。

最後にPSRのグラフを掲げておきます。これは時価総額を売上高で割り算した数字です。一般に、どんなにハイパー成長している企業でもPSRが10倍以上で取引されていると、どこかで大脱線するリスクがあります。そのような銘柄には手出しは無用です。ここではリンクトインが10倍を超えてしまっています。

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(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief, Market Hack)

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