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外務官僚に拉致問題を委ねる安倍首相の大失敗

 きょう5月23日の毎日新聞が報じている。政府は課長級の日朝政府間協議を近くモンゴルで再開する検討に入ったと。

 この報道を見て即座に私は安倍首相による拉致問題の解決は失敗に終ると思った。

 対米従属しか能のない外務官僚には、日朝国交正常化と拉致問題の包括的解決など出来はしないからだ。

 首相の政治決断を、課長レベルの交渉から始めてどうする。

 すべては元も木阿弥だ。

 一体安倍首相は何を考えているのだろうか。

 その私の疑問に見事に答えてくれる検証記事がきょう発売の週刊文春5月30日号に掲載されていた。

  「本誌だから書ける 飯島訪朝『全真相』」という記事の要旨はこうだ。

 今回の訪朝は菅官房長官と飯島氏のラインで進められた。 安倍首相は当初余り乗り気ではなかったが菅官房長官に説得された。 なぜ飯島氏なのか。それは朝鮮総連ルートによる飯島氏への接触があり、朝鮮総連本部の競売問題が主要議題であったからだ。北朝鮮側は一部のあらたな拉致被害者の日本引渡しをちらつかせ、日朝国交正常化を図って日本から巨額の賠償を得る思惑がある・・・


 この週刊文春の記事がどこまで正確であるかはもちろん分からない。

 しかし、外務省幹部と飯島参与が「罵り合い」している(5月23日日刊ゲンダイ)というのなら、これまもはや完全に米国、外務官僚の巻き返しである。

 飯島氏は自分の任務は終った、自分の再訪朝は100%ない、といって、後は安倍首相の判断だと早々と逃げている。

 そんな中で、安倍首相が指導力を発揮しようとする気配は見えない。

 それどころか、安倍側近の古屋圭司拉致担当相は、「拉致被害者の無事帰国の実現なくして、いかなる人道援助も行なわない」と言い出すあり様だ(5月23日毎日)

 こんな事を言っていれば何時までたっても日朝協議は進まない。

 すでに北朝鮮はそんな日本を見越して中国との関係修復に乗り出した。

 安倍首相はこのまま外務官僚に日朝協議をゆだねるのなら、拉致外交に大敗北することになる。

 米国に潰される。

 安倍首相を応援しようにも応援のし甲斐がなくなる(了)

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