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第二章一節:イケてるスタートアップの条件・前半

今日は、いいスタートアップとは?についてみていきたいと思います。 

前2回の記事で、いかにスタートアップが凄いかみたいなことばっかり言ってきましたが、実際に「ではどのスタートアップがイケてるの?」という話になった時、正直分からないと思います。

特に、スタートアップ業界以外の人からみた時に、完全にブラックボックスです。私も違う業界で働いていた時は、スタートアップ業界なるものがそもそもあることさえ知らなかったし、どの企業もできたばかりなので、評判を調べることもできませんでした。ですので今回のエントリーは、「スタートアップ業界への転職は興味がある」けど、実際問題どうなのか分からない、という人向けに書きます。

メディアを賑わしているからといって、真にイケてるスタートアップとは限らない

スタートアップの生存率は10%とも20%とも言われ、メディアを賑わしたかと思ったら、数年後にはもうどこへ行ってしまったのか分からないスタートアップが沢山あります。そんな中、自分の人生を賭けるからには、その企業の「持続可能性」は見極める必要があります。

「持続可能性」を見極める上で、一番重要なのは以下の3点だと思っています

  1. 最終的に儲かるか = 正しいマーケットに正しいタイミングでいるか
  2. 意義 = 途中で投げ出さないほどのミッションや当事者意識があるか
  3. 変われるか = チームは「変われる程」に強いか

この3つの視点は投資家が投資をする時にも重要になってくると思います。以前にこちらのエントリーでも言及していますが、今日は働く人視点から観てみましょう。

正しいマーケットに正しいタイミングでいるか

というのは、ビジネスとして正しい場所にいるかということです。1990年代に登場したSNSが全く流行らず、2000年代に登場したSNSは凄く流行った、というように、同じことをやっても時代と場所を間違えると全く上手くいきません。上手くいかないというのは、厳密にいうと、満を持してリリースした商品を、誰も使ってくれない、とか、儲からない(ビジネスとして回らない)とか、そういうことです。

途中で投げ出さないか

スタートアップは、様々な理由で呆気無く崩壊します。お金がなくなった、もっと他のことがやりたくなった、プレッシャーに耐え切れなくなったなどなどです。チームメンバーが、自分たちがやっているミッションに強い共感を持っていて、それを使命だと思っていることが重要だと思います。

個人的に感じるのは、「背水の陣」のチームは強い。火事場の底力が出ます。逆に、学生スタートアップでよくみるのが、皆「逃げ道」があるので途中で放り出して就職してしまったりします、という例です。学生スタートアップが悪いわけではないですが、自分の退路を断って、途中で投げ出さないコミット力が高いチーム程、サクセスしている気がします。

変われる程、チームは強いか

スタートアップは今の時代、とても恵まれた環境にあると思います。PCひとつあれば、オフィスや資本がなくても、少人数でサービスを作って、小さく産んで大きく育てら一方で、参入障壁は凄く低くなっています。そんな群雄割拠のスタートアップ業界で、勝ち残ってユーザのココロを掴んでいくには「スキル面」と「メンタル面」で強さが問われれます。

スタートアップが1つ目のサービスで当たることなんて、ほとんどありません。ビジョナリーカンパニー2に登場する、「先にバスに乗る人を選んでから行き先(戦略)を決める」はスタートアップにも当てはまると思います。なので、例えば最初のサービスが自分たちのエゴの固まりで「誰も使ってくれない」ことに気がついた場合、それを素直に認め、圧倒的なスピードで次のチャレンジを次々としていけるか、が超重要だと思います。

その時に、外注でサービスを作ってるチームは論外、自分たちでスクラッチから作り直せないですからね。そういう意味で「スキル面」の強さが必要です。サービスのプロダクトは内製が基本。チームでコードを書ける、デザインできる。

また、自分たちの過ちを中々認め、今のプロダクトに見切りをつけて、次、はい次、と進んでいける、方向転換していけるかが「メンタル面」の強さになると思います。

「スキル」と「メンタル」が強いチームじゃないと、変わることができなくて、潰されていく。

変われる、とは、使い手の圧倒的な強い欲求を捉えられる。スケールできる。ということ

少し、を深堀りしていきましょう。「変われる」程、と先述しましたが、キーワードは「ニーズ」と「スケール」です。要は、「ニーズ = 使い手の圧倒的に強い欲求を捉えられる」か、かつ「スケール = スケールするモデルを考えられる」ように進化できるか、が、生き残れるかの鍵です。

圧倒的なニーズに応えていますか?

最初にスタートアップがやりがちな失敗は「あったら面白い」ベースでサービスを作ってしまうことです。使い手の圧倒的な欲求がないものを、作ってしまう。例えば、

  • 近くにいる知り合いをGoogle Map上で教えてくれて、出会えるサービス
  • 今後行きたいお店をブックマークしておいて、後日行けるサービス

などなど。これらは、「あったら面白い」と思えるサービスですが、実際に自分が使い手目線になると、わざわざ忙しい日々にそれだけをしてくれるアプリを立ち上げて使うことなんて、中々ないですよね。

それよりも、今人間が行なっている活動の手段を破壊し、よりBetterな方法で創造し直せるか、というところにかかっている、と思います。

過去数年、様々なスタートアップがメディアを賑わしてきましたが、今でも残っているところは、圧倒的なニーズの元に作られたサービスが多かったです。例えば、「ユーザがそのサービスを活用して稼げる」とか、「作業を圧倒的に効率化できる」ものなどはとても強いと思います。

スケールしますか?

どれだけの高さの山に登ろうとしているのか、という話です。最初に登りはじめた山が低すぎたとすぐに気がついて、すぐに降りられるか、なんて意味で「変われるか」の強さが問われます。

まず、私は個人的に受託はオススメしません。私の「受託」の定義としては、「アウトプットのリスクも追わない変わりにリターンも少ない」ビジネスモデルです。要は、コンサル、受託制作など、全部がここに入ります。オススメしない理由は、誤解を恐れずに端的にいえば、「クライアントに運命を委ねている」からです。運命を自分で100%コントロールできない。山に例えるならば、クライアントの「予算」で、山の高さが上がったり下がったりします。混乱ですねw

また、営業力に頼るモデルも好きではありません。「人の労働力に頼ったモデル」が社会に与える最大インパクトは、せいぜい10年以上のスパンで国内、が限度ではないでしょうか。数年でさくっと国境や言語も飛び越えてしまうモデルが美しい。これは、どれだけの社会的インパクトを目指すのか、スパンを目指すのかの個々人の価値観で判断が変わってくると思いますが、個人的には、短期間でより広い面にインパクトを与えられるほうが、面白いしワクワクすると思います。

また、受託でもなく、営業力に頼っていないモデルでも、使ってくれる人口が少なすぎると世の中に与えるインパクトは小さい。これは、最初に挙げた3つのポイント「正しいマーケットにいるか」にも関連してきます。最終的な利用者数はいつも「結果」なので、それだけを「目的」にして広告をどかんどかん投下し、ひどいユーザ体験ばかりさせるのも本末転倒ですが、これから登ろうとしている山がどれだけの「高さ」なのか、見極める必要はあります。

以上、少し長くなりましたが、イケてるスタートアップを「持続可能」と定義した場合の条件3つ、

  • 最終的に儲かるか
  • 意義
  • 変われるか

を見て来ました。

後半ではさらに詳しく「じゃあどんな場所にどんなサイトを見ればこういうスタートアップが見つかるわけ?」というのに答えていこうと思います。

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