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- 2010年09月07日 13:31
民主党代表選、菅総理の財源批判は自民党の主張と同じ
昨年の総選挙で民主党のマニフェストを自民党が財源問題で激しく批判した。
その時は、民主党は「無駄を削減すれば大丈夫」といったが、民主党が政権をとったら財源がなくてマニフェストは実行できない。
それが、今回の代表選で現実を踏まえた菅総理が昨年の自民党の主張をパクっての小沢批判をしている。
そこで、昨年の自民党の主張(昨年5月)、財源問題についてどう批判していたかを記述する。
民主党案の財源について主な問題点。
1、天下りの廃止等による公共調達のコスト削減(「天下り廃止」により天下り先法人への12.6兆円の支出を大幅に削減)
反論)12.6兆円の中身は、中小企業等に対する貸付(約3兆円)、奨学金の給付(約0.3兆円)等であり、大幅に削減すると国民生活に大きな影響が生じる。
2、独法・特殊法人の原則廃止
反論)法人を単に廃止しただけでは財源は生まれず、その事業(科学技術研究、奨学金給付、ODA等)を廃止する必要があり、非現実的な話。
3、直轄公共事業の見直し
反論)事業の完成遅延や建設中止のおそれあり。
4、個別補助金の原則廃止、一括交付金化
反論)地方公共団体への補助金19.5兆円のうち、3/4は社会保障や教育費。福祉や教育の水準を切り下げずに、一括交付金化だけで財源が生まれることはあり得ない。
5、「埋蔵金」の活用
<参考>21当初予算時における21年度末残高
財投特会 金利変動準備金 6.5兆円、外為特会 積立金 19.6兆円
反論)特別会計の剰余金・積立金は、安定的財源ではなく、恒久的な政策の財源たり得ない。財投特会の金利変動準備金は、累次の活用の結果、21年度末において3.4兆円にまで減少する見込みで、22年度において、この3.4兆円相当額は、基礎年金の国庫負担財源等で活用見込み。外為特会については、年々生じた剰余金は一般会計に繰り入れて活用しているが、積立金自体は借入とうらはらであり、正味の財産ではなく財源にならない。
対策の中身についても、まっとうな政策と言えるのか。
6、高速道路無料化
反論)国民のETCへの出費が無駄になる。また、多少とも有料にすることによって、トラックの夜間利用を促すなどしており、一般道との価格差別化が無くては、思わぬ大渋滞を引き起こすことになり得る。さらに、高速道路の維持費や過去の建設費の負担(債務)を、利用しない人まで税金で負担することになる。
7、子ども手当
反論)総額5.6兆円を要すると試算されているが、巨額の手当をばらまく以外にも喫緊の課題や効果的な対策等を考える必要がある。一律にお金を渡せば、子どもが増えるという単純な考え。
対策の中で恒久的な政策に移行するものの財源は、予算の総組み替えにおいて充てるとされているが、具体的な削減分野や削減額は不明。
社会保障や地方交付税等まで見直しの対象に含めるのか。
含めた場合、本当に削減するのか。
削減せず財源がない場合、赤字国債に全面的に依存することになり、子や孫の世代に負担を先送ることになる。
自民党においては、21年度税制改正法の附則において、将来の税制抜本改革の道筋と方向性を明記しており、今後の累増する社会保障費や財政再建の問題にも真摯に取り組んでいる。
次に、以下は、僕が「民主バラマキ政策を検証する会」(自民党愛知県連主催、2009年8月12日、名古屋ウエスティンナゴヤキャッスルホテル)で講演(「民主マニフェストの最大の問題は『財源』」部分)したものです。
それから、例えば子ども手当の問題がありますね。5兆5000億円。この5兆5000億というのはどれだけの予算だと思います?
国の文教科学振興費、5兆2000億ですよ。それよりも多いんです。防衛費、4兆7000〜8000億円の世界です。それよりも一つ大きい項目(予算)ができるんですよ。それは大変だと思います。
それで民主党の財源、公務員の人件費2割カットします。具体的にできないでしょう。できっこないですよ、自治労が支持者なんだから。日教組に言われればハイハイって言うんだし、自治労に言われればハイハイでしょう。大阪の知事一人が言ってもハイハイと言うんだから(笑)。
そうでしょう。補助金を組み替えるから6兆出る? マジックですよ。そんなのできるわけないでしょう。6兆円なんて。
それから埋蔵金、4兆3000。政府資産売却。これ、全部1回きりなんですよ。
でも、民主党の予算というのは毎年なんです。つじつま合わないでしょう、どう考えたって。デタラメなんですよ。
だから、最近、民主党に対する不安がふつふつと湧いてきたんですよ。それは財源ですよ。
だって、家庭だってそうでしょう。使っていいけども、「父ちゃん、そのあとどうすんの」という話になっちゃう。僕なんか孫が3人いるからね。だからすごいですよ。民主党が政権取ったら年間100万ぐらい入っちゃうんだから。でもね、今はいいよね。その孫が大人になったらどう言うと思います?
急に請求書が届くかもしれない、ドーンと。「どうして私が、払わなきゃいけないの」。と言われますからね。そしたら、「おまえのために遣ったんだ」って言ってたら、「頼みもしないのになんでそんなに遣って、これだけドサッと請求書」って、必ずそうなりますよ。
子ども手当て、なかには子どものために遣わないカネもあるかもしれないんだから。そこもやっぱり考える必要があるということです。
その時は、民主党は「無駄を削減すれば大丈夫」といったが、民主党が政権をとったら財源がなくてマニフェストは実行できない。
それが、今回の代表選で現実を踏まえた菅総理が昨年の自民党の主張をパクっての小沢批判をしている。
そこで、昨年の自民党の主張(昨年5月)、財源問題についてどう批判していたかを記述する。
民主党案の財源について主な問題点。
1、天下りの廃止等による公共調達のコスト削減(「天下り廃止」により天下り先法人への12.6兆円の支出を大幅に削減)
反論)12.6兆円の中身は、中小企業等に対する貸付(約3兆円)、奨学金の給付(約0.3兆円)等であり、大幅に削減すると国民生活に大きな影響が生じる。
2、独法・特殊法人の原則廃止
反論)法人を単に廃止しただけでは財源は生まれず、その事業(科学技術研究、奨学金給付、ODA等)を廃止する必要があり、非現実的な話。
3、直轄公共事業の見直し
反論)事業の完成遅延や建設中止のおそれあり。
4、個別補助金の原則廃止、一括交付金化
反論)地方公共団体への補助金19.5兆円のうち、3/4は社会保障や教育費。福祉や教育の水準を切り下げずに、一括交付金化だけで財源が生まれることはあり得ない。
5、「埋蔵金」の活用
<参考>21当初予算時における21年度末残高
財投特会 金利変動準備金 6.5兆円、外為特会 積立金 19.6兆円
反論)特別会計の剰余金・積立金は、安定的財源ではなく、恒久的な政策の財源たり得ない。財投特会の金利変動準備金は、累次の活用の結果、21年度末において3.4兆円にまで減少する見込みで、22年度において、この3.4兆円相当額は、基礎年金の国庫負担財源等で活用見込み。外為特会については、年々生じた剰余金は一般会計に繰り入れて活用しているが、積立金自体は借入とうらはらであり、正味の財産ではなく財源にならない。
対策の中身についても、まっとうな政策と言えるのか。
6、高速道路無料化
反論)国民のETCへの出費が無駄になる。また、多少とも有料にすることによって、トラックの夜間利用を促すなどしており、一般道との価格差別化が無くては、思わぬ大渋滞を引き起こすことになり得る。さらに、高速道路の維持費や過去の建設費の負担(債務)を、利用しない人まで税金で負担することになる。
7、子ども手当
反論)総額5.6兆円を要すると試算されているが、巨額の手当をばらまく以外にも喫緊の課題や効果的な対策等を考える必要がある。一律にお金を渡せば、子どもが増えるという単純な考え。
対策の中で恒久的な政策に移行するものの財源は、予算の総組み替えにおいて充てるとされているが、具体的な削減分野や削減額は不明。
社会保障や地方交付税等まで見直しの対象に含めるのか。
含めた場合、本当に削減するのか。
削減せず財源がない場合、赤字国債に全面的に依存することになり、子や孫の世代に負担を先送ることになる。
自民党においては、21年度税制改正法の附則において、将来の税制抜本改革の道筋と方向性を明記しており、今後の累増する社会保障費や財政再建の問題にも真摯に取り組んでいる。
次に、以下は、僕が「民主バラマキ政策を検証する会」(自民党愛知県連主催、2009年8月12日、名古屋ウエスティンナゴヤキャッスルホテル)で講演(「民主マニフェストの最大の問題は『財源』」部分)したものです。
それから、例えば子ども手当の問題がありますね。5兆5000億円。この5兆5000億というのはどれだけの予算だと思います?
国の文教科学振興費、5兆2000億ですよ。それよりも多いんです。防衛費、4兆7000〜8000億円の世界です。それよりも一つ大きい項目(予算)ができるんですよ。それは大変だと思います。
それで民主党の財源、公務員の人件費2割カットします。具体的にできないでしょう。できっこないですよ、自治労が支持者なんだから。日教組に言われればハイハイって言うんだし、自治労に言われればハイハイでしょう。大阪の知事一人が言ってもハイハイと言うんだから(笑)。
そうでしょう。補助金を組み替えるから6兆出る? マジックですよ。そんなのできるわけないでしょう。6兆円なんて。
それから埋蔵金、4兆3000。政府資産売却。これ、全部1回きりなんですよ。
でも、民主党の予算というのは毎年なんです。つじつま合わないでしょう、どう考えたって。デタラメなんですよ。
だから、最近、民主党に対する不安がふつふつと湧いてきたんですよ。それは財源ですよ。
だって、家庭だってそうでしょう。使っていいけども、「父ちゃん、そのあとどうすんの」という話になっちゃう。僕なんか孫が3人いるからね。だからすごいですよ。民主党が政権取ったら年間100万ぐらい入っちゃうんだから。でもね、今はいいよね。その孫が大人になったらどう言うと思います?
急に請求書が届くかもしれない、ドーンと。「どうして私が、払わなきゃいけないの」。と言われますからね。そしたら、「おまえのために遣ったんだ」って言ってたら、「頼みもしないのになんでそんなに遣って、これだけドサッと請求書」って、必ずそうなりますよ。
子ども手当て、なかには子どものために遣わないカネもあるかもしれないんだから。そこもやっぱり考える必要があるということです。



