記事

自国の法制を全く信用していない中国人

『法制日報』が掲載していた「调查称96.22%受访者对食品安全存信任危机」という記事がいろいろ興味深かったので、これについて少し。


1 記事の紹介

 最初にいつものとおり、記事を翻訳したものを簡単に紹介させていただきます。

 「ここのところ食の安全を巡る問題が多く発生しているが、その原因は何だと思うか」という質問に対し、83.35%の人が監視体制が弱く、法の執行能力が不足しているからだと答えている。

 11.35%の人が、「法を執行するに当たり、難しい問題に直面すると、量刑が定まりにくく、不法分子はそうした隙間に乗じている」と、4.8%の人が「食の安全に関する法制が不足している」と思っている。

 中国には数多くの食堂などがあり、管理監督の厳しさは世界でも有数だ。しかし、いくつかの地方の法執行人の態度は厳格とは言いにくい。

 今回のオンラインの調査では、91.58%の人が食の安全という問題に出会ったことがあり、「食の安全に対する危機感」では、96.22%の人が「ある」、3.7%の人が「ない」と答えている。

 ヨーロッパの食品管理は厳格でないとは言えない。しかし、「馬肉事件」が発生しており、厳格な管理体制の下でも、食の安全問題を防ぐことができないことを示しており、全世界が直面する共通する問題となっている。

 更に中国では、零細企業が90%を占めており、メディアは大企業に注目するが、困難なのは、この90%の部分だ。

 食品監督のどこに問題があると思うかという質問では、50.91%の人が、「能動的な法の執行」、積極的に動かない政治を挙げた。36.74%の人が一部の地方管理官と業者との癒着、腐敗問題を、12.35%の人は、似たような部門が多いこと、「たらい回し」と責任逃れを挙げた。

 「どのようにして食の安全の問題を抑制するか」という質問では、53.02%の人が、食の安全を見逃す行為に処罰を儲けるべきだとしている。37.75%の人が、故意に食の安全を脅かせば厳罰に処するべきだと答えている。

 9.23%の人は、直ちに違法犯罪の手がかりを見つけることが大事なので、捜査態勢の拡充と、大衆による告発効果を高めるべきとしている。


2 個人的感想

 本当はもっと長いのですが、だいたい言わんとすることは既に出尽くしているので、記事の紹介はここまでとさせてもらいます。

 何といってもこうした数字から中国人の一般的な特徴として、全く自国(中国)の「法制」を信頼していないことがで、大変良く見て取れるかと思います。

 実際これまで何度も書いてきている通り、中国はコネ社会です(中国人が行列を作らず、物を奪い合う要因)。そのため、中国で快適に生活する上で最も必要なのは、こうした法の執行官に対しコネ(関係)を持つことで、コネがあれば多少のことはお目こぼしをしてもらえます。

 更に商売などでは、商売敵に対して徹底的に不利になるようにいろいろなことをしてくれることまであるので、全く誰も法(の執行)などは信用しておりません。

 それでも中国は一応「法治国家」という建前になっているので、いろいろ厳しい法律があります。例えば、その典型として贈収賄や売春などがあるわけで、建前ではこうしたことをすれば、結構厳罰に処せられることとなっております。

 しかし、中国の役人の腐敗は世界的に有名で(中国の「反腐敗」に世界が注目している?)、毎年死刑になる者も出ているわけですが、あくまで一握りにしかすぎず、大半の者は甘い汁を吸い続けております(本音)。

 それにあくまで摘発されるのは、地方の者に限られているのが現状で、本当の意味で中央と関係のあるものは、まず摘発される恐れはないので(中国の縁故採用)、こうした腐敗が一向になくなる気配はありません。

 ただ、何があると建前が生きてくるのが中国の怖いところで、こうした中央の官僚も後ろ盾をなくせばいつ厳罰に処されるかわかりません。

 売春も同じで、本音では、かなり派手に行われているわけですが、建前では禁止なので、日本人ビジネスマンがいろいろな理由(公安の賄賂の確保、日中関係が揉めている時の日本への嫌がらせ等)で公安に狙われることがあるのも中国の怖いところです(日本人売春容疑で逮捕?)。

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