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東京弁護士会に公開質問状 問われる人選の責任

事件の概要は、健全な法治国家のために声をあげる市民の会の代表である八木啓代さんのブログをご参照ください。
東京弁護士会に公開質問状を出してまいりました

簡単に述べますと、

陸山会事件の捜査の過程で、検察官によって内容虚偽の捜査報告書が作成され、検察審査会に提出された事件について、その内容虚偽の捜査報告書を作成した検察官が不起訴処分(嫌疑不十分)となり、この不起訴処分に不服であった「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」が検察審査会に不服を申し立てました。

しかし、結果は、「不起訴不当」

検察において再捜査の上、「不起訴」の処分をすれば、不起訴が「確定」します。

その検察審査会の審査補助員となったのが、東京弁護士会推薦で人選された弁護士で、検察OBであり、検事正等の要職を経た者であることが判明。

到底、検察審査会の公正を保ち得ないのではないかという疑問から、審査補助員を人選した東京弁護士会に選任の経緯を求める公開質問状が出されたというものです公開質問状(PDF) 虚偽の捜査報告書を作成したかどうかが問われている事件で、検察OBが審査補助員を務めるのは、いかにも公正を害するものです。 何故、このような人選が行われたのか問われるのは当然で、東京弁護士会は説明責任があります。

恐らく、執行部の人選により、それを常議員会で審査の上、承認という議決を経てのことと思います。

ところで、この常議員会が機能しているのでしょうか。弁護士会の中の体制としては、一番、問われるのは、実はこのチェック機能ということになります。

弁護士会の常議員会(常議員は立候補制)は、総会につぐ議決機関ですから、非常に重要な機関ということになります。執行部の判断はもとより、各常議員がどのような判断をしたのかも問われるのです

対外的な責任は会長をはじめとする会長が負うことになりますが、組織としては、それだけは済まないということでもあります。弁護士会には、外部から各種審議委員などの推薦依頼が来ることが少なくありません。どのような人選をするのかが問われていますし、その責任は負わなければなりません。

ところで、この検察審査会制度は、非常に問題があります。
小沢元代表無罪判決と検察審査会「強制起訴」制度の危険性

その審査補助員によって、「誘導」されているのではないか、その意向が大きく反映しているということは常に指摘されてきたところです。また、「市民感覚」の危うさも同様です。このような強制起訴を伴う制度は直ちに廃止されるべきものです。

それはさておいたとしても、審査補助員を推薦するというのであれば重い責任があって当然のことなのですから、東京弁護士会が沈黙することは断じて許されません。 東京弁護士会がどのような回答をするのか、是非、注目しましょう。

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