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1円単位の運賃改定という難題

 JRが、現在の10円単位の運賃を1円単位に変更する考えなのだとか。

 どう思います?

 多分、多くの人が、そんな話を聞くときょとんとしてしまうでしょう。それに、運賃が1円単位になれば、切符を買うたびに1円玉のお釣りが溜ってしまう‥

 でも、そうなならないのだ、と。

 どういうことかと言えば、スイカなど交通系のICカード利用者に限って1円単位の運賃を適用し、券売機で切符を買う人については、今までどおりの10円単位とするからだ、と。

 だったら、幾ら運賃が1円単位になっても、お釣りの1円玉でポケットがいっぱいになることもなく結構な話なのですが‥

 その代り、料金が二つ、つまり二重体系の料金システムになってしまいます。

 いずれにしても、何故今JRは、運賃を1円単位にしようとしているのでしょうか?

 そうなのです、来年の4月の消費税増税に向けて、1円単位で運賃を決めた方が、増税分の負担が転嫁しやすいからだ、と。

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 しかし、どうなのでしょうね、二重体系の料金制度って

 だって、料金が二つあるということは、どちらかが高くて、どちらかが安い筈。

 どっちの料金が本当の料金なのか?

 1円単位の料金の方が正当な料金で、そうでない10円単位の方の料金便宜的なものだということなるのでしょうか?

 いずれにしても、10円単位の料金は、1円単位の料金より高くなるのか、それとも安くなるのか、のいずれかですが、もし、高くなるというのであれば、多分、お客が怒ると思うのです。何故正規の料金より高い金額を支払わなければいけないのか、と。

 では、もし、1円単位の料金よりも安くすると、今度は、消費税の一部を消費者に還元する行為に当たり、政治家などが許さないのではないでしょうか?

 だったら結局、この話はおじゃんになり、1円単位の運賃改定の案は、ボツになってしまうのでしょうか?

 皆さんは、この話を聞いてどうお思いでしょう?

 どっちでもいい?

 まあ、多くの人は、それほど関心を示さないですよね、券売機で切符を買ったところ、1円玉でお釣りが出てきた、なんてことにならない限りは。

 いずれにしても、与党の政治家の皆さんは、消費税還元セールは許さないなんて言っている訳ですから二重の運賃体系になれば、安い運賃は、消費税の一部を還元したものとみなされる恐れがあると思うのですが‥

 では、そうなると消費税の増税に合わせて、1円単位の運賃と10円単位の運賃を併用することは認められないのか?

 そんなことまで政治家が口を出す必要があるのか、と私は思ってしまいます。

 それに、そもそも消費税を増税すると、その分商品の価格に100%上乗せされる、と考える政治家がどうかしているのです。
だって、モノの価格が上れば需要は減る筈ですから、増税分完全に価格転嫁されることなど滅多にないのです。

 政治家は、その辺のことが理解できていない。そして、理解できていないから、消費税還元セールを禁止しようなんて発想になる。

 もし、政治家が、そうした経済学の基礎をよく理解した上で、消費税還元セールなどを問題視しなければ、二重の運賃体系になったところで、何の問題もないのです。しかし、消費税還元セールを禁止しようとするから、JRなどの二重の運賃体系にどう対処していいか分からなくなる。

 今の政治家たちがやっていることは、規制緩和すべき時代の流れに逆らって、むしろ規則を増やして民間の自由な活動を阻害しているような気がしてならないのです。

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