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中東は他人事ではない、ましてをや、朝鮮半島は!

五月三日、国際新聞編集者協会(IPI)は、シリア内戦を取材中に殺されたジャーナリストの山本美香さん(四十五歳)に、「ワールド・プレス・フリーダム・ヒーロー賞」を授与すると発表した。

山本美香さんは、昨年八月二十日、シリア政府軍の銃撃により九発の銃弾を受け殺された。反政府「自由シリア軍」スポークスマンが発表した。

このシリア内戦の激化によって、シリアとイスラエルの兵力引き離しの為にゴラン高原に駐留していた我が自衛隊部隊は、本年一月に同高原から撤退して帰国した。

昨年末の総選挙前に野田内閣がゴラン高原の治安が悪化したとして部隊の撤退を決め、安倍内閣がその撤退を実施したからだ。

つまり、駐留が必要ない安全・平穏な時に駐留し、駐留が必要な不穏なときに撤退したわけだ。事実、国連がゴラン高原における各国駐留部隊の強化を決定した矢先に日本部隊だけ撤退した。

これ、国際社会の中で、日本だけ恥ずかしいことをしたのだと、前に書いた。

我が国政府は、野田から安倍内閣、民主党から自民公明内閣に変わっても、こういう恥ずかしいことは同じ内閣のように続けたのであるが、ジャーナリストは、危険になれば行かねばならない。だから行った。そして、その職務中に山本美香さんが殉職した。

受賞の報に接し、改めて、彼女の死を悼む。

さて、このシリアとイスラエルであるが、五月三日、イスラエル軍は、シリアのダマスカスにある軍事研究施設をミサイルで爆撃して破壊した。

シリアのアサド政権がイスラエルと敵対関係にある過激なテロ組織であるヒズボラに高性能の武器を供与することを阻止する為である。

この危険が具体化する前に危険の芽を摘むというイスラエルの行動には、一貫性がある。

かつて、イスラエルは、イラクのサダム・フセイン政権が建設中の核施設を空爆で破壊し、シリアの核施設も空爆で破壊している。従って、イスラエルのネタニヤフ首相は、次に、イランが建設中の核施設を空爆するであろう。そうしなければ、完成した原子爆弾はイスラエルに落とされるからである。

今、イスラエルのネタニヤフ首相は、上海を訪問中であるが、日常業務のように、軍にダマスカス爆撃のゴーサインを出して国外に出ている。

敵の武器庫を破壊することは、既にイスラエル軍のROE(交戦規定)に定められた事項である。自衛権の行使であるから当然であろう。

我が国のように、法が整備されていないから敵基地攻撃はできないという軍と警察を混同する発想は全くない。

ネタニヤフは、首相である限り法で明確に禁止されていない限り何でもできると思って事実それをしている。

なお、現在、ネタニヤフ夫婦は、上海で七十年前にヨーロッパから逃れてきたユダヤ人が造った喫茶店を訪れて感慨にふけっている。そして、上海の中国人に親切にしてもらったユダヤ人同胞に成り代わって中国人に感謝している。

その七十年前に、数万のユダヤ人を特別列車を仕立てて満州に入れてナチスドイツから逃し、上海に居住区を造るために尽力したのは誰か。それは、東条英機関東軍参謀長、樋口季一郎将軍、外交官杉原千畝らの日本人である。

ところで、イスラエルは今まで果敢に危険の芽を摘んできた。従って、イスラエル周辺国には、核を保有していないから、イスラエルは核攻撃の危機に晒されていない。

しかし、我が国は、ゴラン高原撤退に象徴されるように、憲法前文と九条のお陰で何もしてこなかった。

その結果、我が国は核保有国に取り囲まれており、それらの国は、我が国に核ミサイルの照準を当てて実戦配備している。このような国は地球上に我が国しかない。

しかも、北朝鮮が、二日前までミサイルを発射しかけていたにもかかわらず、何の関心も示した形跡がなくうち過ぎた。米韓合同演習は、他人事のように報道されただけだった。

安倍内閣!

発足以来、ゴラン高原撤退から今まで、中東情勢どころか朝鮮半島情勢を他人事にように眺めていることにかけては、君らの内閣は、民主党内閣と変わらんではないか。

イスラエルを見習うべし。

また上海まで来て支那人に感謝しているネタ二ヤフ夫妻に、堂々と歴史の真実を伝えるべきだ。

それを続けさえすれば、中韓だけが騒いでいる村山富市談話など、消えてなくなる。

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