記事

自立をつかむのは、自分の力でも誰かに頼ってもどっちでもいいんじゃないか。

産経ニュースで、「「自分の力で可能性つかんで」 首相、ニートに呼びかけ
というヘッドラインの記事を読んだ。

---一部抜粋---------------------------------------------------

安倍晋三首相は7日の参院予算委員会で、ニート(若年無業者)や引きこもりの若者に対し「『頑張って自分の足で立っていこう』と思ってほしい。若い皆さんは、思っている以上の可能性が満ちあふれている。どうか自分の力でその可能性をつかみ取ってほしい」と訴えた。

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質問と回答の全文を見つけられなかったので、前後の文脈はわからないのだがこの記事を見て思ったことが3つ。

①首相が若者の問題にコメントを出したこと

質疑応答の文脈はどうあれ、無業の若者に対して首相自らがコメントを出したことの意味は小さくない。社会の課題は数え切れないほどありどの課題も解決すべきものではあるが、社会課題の解決で取り組まないといけないのが

「その社会課題が社会課題であることを顕在化させ、社会に認識してもらうこと」

問題が問題として認識されないと、それは問題ではない/問題ですらないということになってしまうリスクがある。そうやって予算委員会のみならず解決を目指す個人や組織の力ではなかなか社会の目線を当てづらいマニアックなテーマであっても、賛否ありながらも顕在化したことに
意味があるのではないだろうか。

②政策と連動させたエールを送ってほしかった

現政権になって、ネット選挙なり、地域若者サポートステーション拡充なり(いろいろ議論の余地はありながらも)若い世代を意識したものもあるのではないかと思う。

特に、若年無業者(いわゆるニート)対策を含む、若者と女性というテーマを出しており、それなりに政策にも反映させている。だとしたら、今回のコメント「自分の足で立ってこう」というエールを送るのもいいのだけれど誰かを頼ってもいい。支援施策を活用してほしい(不十分ならパブコメ求む)など自分の足で立つためにさまざまなサポートを準備しているよ、ということを入れてもよかったのではないだろうか。

真意はともかく、結果として「自己責任論」として突き放しているといった文言もネット上で見られた。誰かの力を借り、自分の力を貸し合うような共助の理念を言葉として入れてほしかった。

③ちょっとした勘違い?

記事では、政治の仕事は求人と雇用を増やすことという部分がありみんながやり直せる社会を、という部分だけれど、若年無業者の文脈と、求人や雇用を増やす雇用(失業)対策が混在してしまった。一部定義はリンクするが、無業と失業は求職行動の有無/可否の点において異なるため、

a. 無業であること(求職行動が取れない状態)
  ↓
b. 失業であること(求職行動が採用に結びつかない状態)
  ↓
c. 有業であること

aの話をしているところへ、bとcが強調されてしまっているのは記事の書き手なのか、答弁なのかはわからないが、若年無業者(いわゆるニート)対策は、a→bの「→」にあたるためちょっとズレてしまっている。

ただ、どちらにしても若年無業者というニッチ/マニアックなテーマが予算委員会という場で、首相の言葉として(悪い形でなく)語られたことそのものが重要、ということは言えるんじゃないだろうか。

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