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- 2013年05月07日 16:25
安倍人気と株価の上昇
連休の中休みで少し下落していた株価は、連休明けに上昇して1万4000円を超えるという予想通りの展開になった。久しく過小評価されていた日本の株価が見直されてきたのは、日本の経済にとって決して悪いことではない。
ところで株価の決まり方というのは、人気投票に似たところがある。みんなが欲しいと思う株に注文が集まって値上がりするから、結果として勝ち馬に乗った者がハッピーになれるというわけだ。株投資では自分の財産が直接に増えるのだから、勝負事の面白さもある。最近はインターネットを利用して自己責任で売買する人が多いから、きょうは満足した人が多いだろう。
株の取り引きというのは単純なもので、要するに安いときに買っておいて高いときに売れば儲かるというだけの話だ。それで損するとは信じられないような気がするのだが、本当にどうなるかは、やってみればわかる。ここ数年間で私の知っている範囲では、ほとんどの人が投資額を半分から3分の1に減らしていた。この5ヶ月の株価回復で、やっと少し挽回したというところだろう。
素人が株で財産を減らさないためには、しっかりした会社の株を長く持ち続けるのがいい。短期の売買、とくに同じ日のうちに売買を交錯させるのは危険が多く、プロのコンピューターが秒単位で繰り返す取り引きに勝てるわけがない。何もしないのがつまらなかったら、せめて平均株価の高い日に売って、平均株価の低い日に買いなおすのがいいだろう。
とは言っても私は株の指南をするつもりはない。いま考えているのは、安倍政権の人気が、思惑買いの株高のようなものではないか、ということなのだ。
民主党政権の3年3ヶ月は、期待しては裏切られの連続だった。こんな筈ではないと思っているうちに、参議院の「ねじれ」と東日本大震災まで加わって、最後は「何も決まらない政治」の典型のようになってしまった。その混迷の後に登場した安倍政権には、「何かやってくれそうだ」という追い風が吹く。
その「何か」の危険な性格を、多くの人はまだ知らないしマスコミも多くは伝えない。株価の上昇を喜んでいる間に、もっと大事な国民生活の根幹を変えてしまうような選択が用意されている。国の未来には、経済よりも大事なものがある。今の株高を安倍政権の功績と思うならそれでもいいが、一時の金儲けで国の未来を売り渡すような愚をおかしてはならない。
ところで株価の決まり方というのは、人気投票に似たところがある。みんなが欲しいと思う株に注文が集まって値上がりするから、結果として勝ち馬に乗った者がハッピーになれるというわけだ。株投資では自分の財産が直接に増えるのだから、勝負事の面白さもある。最近はインターネットを利用して自己責任で売買する人が多いから、きょうは満足した人が多いだろう。
株の取り引きというのは単純なもので、要するに安いときに買っておいて高いときに売れば儲かるというだけの話だ。それで損するとは信じられないような気がするのだが、本当にどうなるかは、やってみればわかる。ここ数年間で私の知っている範囲では、ほとんどの人が投資額を半分から3分の1に減らしていた。この5ヶ月の株価回復で、やっと少し挽回したというところだろう。
素人が株で財産を減らさないためには、しっかりした会社の株を長く持ち続けるのがいい。短期の売買、とくに同じ日のうちに売買を交錯させるのは危険が多く、プロのコンピューターが秒単位で繰り返す取り引きに勝てるわけがない。何もしないのがつまらなかったら、せめて平均株価の高い日に売って、平均株価の低い日に買いなおすのがいいだろう。
とは言っても私は株の指南をするつもりはない。いま考えているのは、安倍政権の人気が、思惑買いの株高のようなものではないか、ということなのだ。
民主党政権の3年3ヶ月は、期待しては裏切られの連続だった。こんな筈ではないと思っているうちに、参議院の「ねじれ」と東日本大震災まで加わって、最後は「何も決まらない政治」の典型のようになってしまった。その混迷の後に登場した安倍政権には、「何かやってくれそうだ」という追い風が吹く。
その「何か」の危険な性格を、多くの人はまだ知らないしマスコミも多くは伝えない。株価の上昇を喜んでいる間に、もっと大事な国民生活の根幹を変えてしまうような選択が用意されている。国の未来には、経済よりも大事なものがある。今の株高を安倍政権の功績と思うならそれでもいいが、一時の金儲けで国の未来を売り渡すような愚をおかしてはならない。