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生活にも直結、資源の安定確保の戦略を策定

先週、私、官房長官のもと、先月から、外務、経済産業、環境大臣と検討してきた「燃料調達コスト引き下げにむけた当面のアクションプラン」を策定しました。

日本は2011年に31年ぶりとなる貿易赤字に転落し、2012年には赤字額が6.9兆円にまで急拡大しました。
その大きな要因として、福島第一原発事故を契機として火力発電所への依存度が急激に高まったことがあります。
特にLNG(液化天然ガス)の輸入は震災前の3.5兆円から6.0兆円にまで増加しています。
日本のLNG輸入価格は、電力会社などが長期で安定的に調達する観点で原油価格に連動した価格体系で購入しているために、アメリカの約3倍、ヨーロッパの約2倍という高額になっています。
このような状態を早期に是正するために、今回アクションプランをまとめました。

まず第一に安いLNGの確保です。
近年、アメリカのシェールガスの飛躍的な生産増や、ロシア、東アフリカ等における新たな供給源の登場など、LNGをめぐる環境は大きく変化しています。
これを国益につなげるべく、資源外交を戦略的に展開します。
2月の日米首脳会談では、オバマ大統領からシェールガスの日本への輸出に前向きな返答を得ており、その早期実現に向けて働きかけを強化します。
また、先日の安倍総理のロシア訪問、6月に横浜で開催されるアフリカ開発会議(TICAD)など、あらゆる機会を捉えて輸入先の多角化による我が国の価格交渉力をあげていくことで、中長期的な調達価格低下に繋げていきます。
加えて、電力会社が購入するLNGについて、価格の低減を促すよう、政府の電気料金査定も見直しました。

第二に、エネルギーの選択肢を増やすことです。
磯子火力発電所のように、石炭火力について日本は世界最高水準の技術を持ち、発電コストはLNG火力の半分以下とも言われています。
CO2を多く排出するという弱点を技術開発で克服すれば、有力なエネルギー源になるばかりでなく、海外へのインフラ輸出にもつながります。
他にも、メタンハイドレートといった我が国独自の資源の開発、省エネの推進、再生可能エネルギーの導入も加速させます。

安く、安定したエネルギーの確保は、国益そのものであり、国民生活にも直結します。
今回定めたアクションプランに基づき、燃料調達コスト引き下げに向けて政府一丸となって取り組んでまいります。

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