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原口一博氏の政治家までの道と政治家としての道 2013年3月13日原口一博氏講義

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友人のインド人留学生の言葉や、松下政経塾で松下氏との出会いが基となり、原口氏は政治家になる。政治家として必要なことは、信頼と潔白であること、と原口氏は考えている。原口氏は自身の3つの平和の理念を実現する為に、日本や海外の歴史や過去の文献を調査し、人を人でなくするものと戦っている。そして、これらを基にした「人間の尊厳と社会のきずなのための7つの改革」を実行している。その他、受講生からの質問として、民主党主権時代にやり残したこと、民主党の政権交代について、若い人が政治に向かう為にどうすればよいか、政治家になる為の勉強について説明された。

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政治家になったきっかけ ~インド人留学生の言葉~

大学時代、インド人留学生である友人が政治家になりたいと言った。原口氏が小学校6年生の時にロッキード事件があって以来、政治家は何か悪いことをし、後ろ暗く、脂ぎった顔で、毒をまく人だという印象を持っていた。原口氏は、彼がナイーブな男だったので、貴方のような人が政治家になるなんてとんでもないと伝えた。すると彼は、「自分が政治家に向いているかどうかは分からない。しかし、インドには、自分の子どもの手足を切って物乞いをさせる親がいる。帰って政治家になり、それを止めさせる事のどこが悪いのか」と返した。そして、日本の政治家は、民主政治と言いながら、その多くが官僚か、大きな団体の代表か、2世3世である為、このままだと日本は滅んでしまうと続けた。原口氏のような人達が、政治家は愚かで欲深い人間がやるものだと考えれば、日本の国を規定する政治を自分達で貶めており、貴方達の未来は暗いと言った。

政治家になったきっかけ ~松下政経塾・松下氏との出会い~

大学で心理学の先輩に声をかけられ、自分が政治家に向いているかどうか判らなかったが、松下政経塾の松下氏に会いに行った。当時、大学院への進学も決まっており、松下氏に会ったら帰ろうと思っていた。松下氏との会話の中で、松下氏は、心理学を学ぶ原口氏に興味を持ち、色々話をした後、「やめへんやろな」と問われた。原口氏は心の中の迷いを見透かされたと思った。そして、隕石が太陽に引かれるように、毎月大阪に通い、1対1で話をするようになった。そして、志を立てて政治家になろうと思っていたとき、原口氏の地元の県議が「政治はそんな甘いもんではない、政治は潰すものだ。理想なんて害悪あって一利なし」と言った。22歳だった原口氏は落胆した。すでに大学院への門も閉ざされ、なぜこんな所に来てしまったんだろうと思った。松下氏にこの話をしたら、「その人は信念の薄弱や」と。「清濁併せ飲むということは、清濁を知って、濁をやらない、濁を流すことだ」と。清いものと濁ったものがあり、濁ったものを知らないということではだめだ。ただ、濁ったことをするということではない。「本物は長ずれば長ずるほど澄む」つまり、年を経れば経るほど、収斂を経て、澄んでいくのだと言われた。

政治家に必要なのは信頼であり真っ白であること

原口氏が22歳のとき、新潟まで田中角栄氏を訪れた際、後援会の最高幹部の方が、「政治に必要な勉強は一言で言うと何か?」と問うた。原口氏は、「金ですか?力ですか?」と応えたら、「違う、信頼だ」と言われた。最高幹部の方は、「田中氏は、日本を独立させたかった。彼は、日中の国交回復を図り、それが米国の逆鱗に触れた結果、やってもいないロッキード事件により罪に陥れられた。だから、一博さん、日本を本当の独立国家にしてください。」と続けられた。
後援会の方の言ったことの真偽は分からないが、ロッキード事件は、米国議会が発端になったことは事実であった。また原口氏の政治家半生を通し、やはり政治に必要なことは信頼であり、真っ白であるということは強いと感じている。石井紘基議員が刺殺された事件の1週間前、彼は「1週間後にアメリカで出版物を出す。それが出れば、政権も古い政党も終わる」と言っていた。その1週間後が彼の命日になった。私達は一緒にマリコン事件やハゲタカの行動等を追っており、彼はいつも黒い手帳を身につけていたが、殺害後にその手帳はどれだけ探しても見つからなかった。政治を志す人に脅しで言っているのではない。でも、もし私達が後ろ暗いことをやっていたら、国会Gメンはできない。追求すれば、返す刀で切られる。例えば、日本は、北朝鮮へ1兆4千億円の公的資金援助を行っている。この件について、原口氏が国会で追及した後、原口氏は佐賀県に住めなくなってしまった。
政治に必要なものは、金でも力でもない。信頼と日本を本当の意味で独立させようという志である。

3つの平和の理念

(1)戦争や暴力、抑圧や差別のない社会的平和
(2)すべての生き物が豊かな自然の恵みを享受出来るための地球環境の平和
(3)互いに支え合う豊かな文化を持ち、全ての人々が心穏やかに共生する心理環境の平和
これらを実現させる為に、原口氏は、人を人で無くするものと戦おうと決心している。国際社会を見れば、自分の悪魔のようなものに囚われる瞬間に直面することがある。例えば、2001年のイラクの防空壕にはアメリカの空襲の跡があった。多くの人が一瞬で溶け、赤ちゃんの手の跡も残っていた。自分の子を殺められた親は悪魔とでも契約すると感じた。

何故日本は戦争を止められなかったか

原口氏は「検証 戦争責任」(読売新聞)というプロジェクトに参加した。これは、なぜ亡国の戦争に向かったか、何故3年8ヶ月戦争を止められなかったかを検証したものである。しかし、原口氏は自分が参加して良いか迷った。何故なら、2.26事件の黒幕とされる「眞崎甚三郎」は、大伯父の伯父にあたる為である。だが調べていくうちに、明らかになってきたことがあった。
1つ目は、昭和12年に書かれた当時の国会の議事録を読むと、当時の議会は「今より民主的でない」ものとは言えないことである。「国体の本義」(文部省発行)には、「本来の個人主義を棄てようとして、全体主義・国民主義が急激に勢力を増していき、ファッショ・ナチスが台頭することともなった」との記述がある。2つ目に、国家総動員法ができ、戦時の犯罪法がどんどん変えられたことである。その中で、真崎甚三郎の弟で代議士の真崎勝次は、「憲法を越えたものを法律で作ってはならない」と言っていた。3つ目に、2.26事件は、皇軍と皇軍が争うのを止めようとした事件であったことである。これらの事実を基に、日本が戦争をやめられなかった理由が、国会の議事録を見る中で1つだけ明らかになった。それは、誰が責任を持っているのか次第にわからなくなり、両論併記になってくる。そして、国会の外側に権力があるかのような議事録が多くなった為である。このように、主権者がわからないのは、運転席のない車に乗るようなものである。

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