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為替要因による上昇品目はあるものの企業向けサービス価格は下落に転じる!

本日、日銀から3月の企業向けサービス価格指数 (CSPI) が発表されました。

2月は前年同月比でゼロだったんですが、3月は▲0.2%の下落となり、デフレのしつこさが浮彫りにされた形です。まず、統計のヘッドラインを報じた記事を日経新聞のサイトから引用すると以下の通りです。

企業向けサービス価格、3月は0.2%下落 12年度は過去最低に

日銀が24日発表した3月の企業向けサービス価格指数(2005年=100)は96.4と、前年同月比0.2%下落した。下落は2カ月ぶり。ソフトウエア開発など情報通信の需要が伸び悩んだことなどが響いた。

企業向けサービス価格指数は運輸や通信、広告など企業間で取引する価格水準を示す。前月比ではプラス0.7%となり、2カ月連続で上昇した。主にドル建てで取引する国際運輸の運賃が円安で押し上げられた。スポーツイベントなどに関連したテレビ広告の増加も全体の押し上げに寄与した。

12年度の価格指数は95.8と前年度比0.3%下落した。下落は5年連続で、統計データのある1985年度以降では3年連続で最低を更新した。不動産や情報通信、リースなどの下落が響いた。

続いて、いつものグラフは以下の通りです。物価指数の伝統に従って、季節調整していない原系列の統計の前年同月比をプロットしています。

リーマン・ショックの前までは長期に渡る景気拡大と商品市況の高騰にも支えられて、前年同月比で見てプラス領域まで上昇率を高めましたが、その後、大きく落ち込み、最近時点までマイナスを続けて来ました。

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品目別にもう少し詳しく見ると、昨年11月からの円高是正の影響で円建ての外航貨物輸送や国際航空貨物輸送が上昇しています。ですから、参考系列として公表されている国際運輸を除く総合では前年同月比で▲0.4%のマイナスと下落幅が大きくなります。

ただし、円建てではなく契約通貨建てでは外航貨物輸送と国際航空貨物輸送はともに下落していたりします。中国をはじめ資源集約型の新興国経済の減速により国際貨物輸送はそれほど値上がりしているという実感はありませんので、為替要因による価格上昇といえます。

しかし、さすがに為替要因だけで一般物価の上昇率をプラス圏内にもって行くのは難しそうです。ほかに上昇した品目はテレビなどの広告です。上に引用した記事では「スポーツイベント」に起因する広告とされていますが、詳細は私には不明です。

また、土木建築サービスや宿泊サービスなども上昇しています。前者は復興需要にも支えられているようです。他方、下落したのは、これも引用した記事にある通り、ソフトウェア開発などの情報通信です。事務所賃貸などの不動産やリース・レンタルもこのところずっと下がり続けています。

企業向けサービス価格は賃金動向や需給ギャップに敏感な指標ですので、今後のゆくえが大いに注目されます。

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