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安倍晋三首相が、国防軍創設に意欲的でも靖国神社に公式参拝せず「腰抜け」と防衛省・自衛隊関係者から批判

◆「富国強兵策」を掲げる安倍晋三首相が4月2Ⅰ日の靖国神社の春季例大祭に姿を見せなかった。「内閣総理大臣安倍晋三」名で、神社参拝を見送る代わりに私費で神前に供える真榊を奉納しただけだったという。

日本国憲法を改正までして「国防軍を創設」しようと意欲的であるにもかかわらず、明治維新以来、日清・日露戦争、日中戦争、大東亜戦争に至るまで、国のために戦って戦死した「英霊」に対して、国家最高指導者として哀悼の誠を捧げることもせず、「腰抜け」ぶりを天下に晒してしまった。

 とくに大東亜戦争での戦死者の大半は、「欧米列強の帝国主義・植民地主義」から「アジア民族を解放しよう」と天皇陛下のために「聖戦」を戦い、戦友たちと「靖国で会おう」と約束し合い、「天皇陛下万歳」と叫んで戦死、あるいは、玉砕して行ったと伝えられている。

 戦後68年を経ようとしているいま、安倍晋三首相はじめ自民党国会議員は、日本国憲法を改正し、自衛隊を改組して、国防軍を創設しようとしている。1955年1Ⅰ月15日、自民党結党以来、党綱領に掲げて党是としてきた「憲法改正・国軍再建」が、ようやく実現できそうな状況になってきた。

米国からは、オバマ大統領をはじめ米CIA対日工作者から、「早く改正して国軍を創設して、堂々と戦争ができるようにせよ」とやいのやいのと責め立てられている。

これを好機として、次期参院議員選挙(7月21日)の争点にし、衆院に続いて、参院でも「3分の2以上の多数勢力」を確保しようとしている。それも、姑息なのは、いきなり「憲法第9条改正」に突き進むのではなく、「第96条」(改正条項)を改正して、「衆参両院の過半数の賛成」で改正発議ができるようにしようと策動している。「硬性憲法」を「軟性憲法」にしてしまうのである。すると、憲法が、普通の法律の制定・廃止のように、改正しやすくなる。そうしておいて、「第9条改正」を中心に、現行憲法全体を改正するのである。

◆ここで大問題なのは、靖国神社の扱いである。防衛省・陸海空3自衛隊の関係者の多くは、「もし戦死したら靖国神社に祭ってもらえるのか」と政府の対応を注視しているからである。国家のために「名誉の戦死」をしても、「英霊」として祀られるのでなければ、「犬死」になってしまうと心配しているのだ。

また、防衛省・陸海空3自衛隊の関係者の多くは、「憲法改正の暁にいまの象徴天皇が元首になったとき、天皇陛下は、靖国神社を公式参拝されるのか、軍事パレードで、閲兵していただけるのだろうか」などと期待するやら心配するやら、気をもんでいる。

 この心配は、安倍晋三首相が今回靖国神社の春季例大祭に姿を見せなかったことから、いままで以上に深まってきた。それどころか、「安倍晋三首相に対する不信感」になっている。「国防軍創設と言いながら、本気なのか。腰が抜けたのではないか」とガッカリするばかりでなく、厳しい批判の声が渦巻いている。

◆もう一つの大きな問題は、憲法改正・国防軍創設に賛成している国会議員が、わが子や孫たちをはじめ身内を「国防軍」に率先して「入隊」させる覚悟と決意を持って、賛成しているのかということである。子どものいない家庭は、「軍需工場などで勤労奉仕」を義務づけなくてはならない。「憲法改正・国防軍創設に賛成だけれど、わが子や孫たちをはじめ身内を国家に捧げるのは困る」いう身勝手は許されない。「兵隊に行くのは、貧乏人の子弟でよい」というのでは、あまりにも理不尽だ。

 ついでに、憲法改正・国防軍創設に賛成している日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長=子だくさんで有名)あたりにも意識調査して欲しい。

 このためマスメディアには、こうした意識調査を行うことが期待されており、早速、次期参院議員選挙に当たっては、立候補者全員に調査することが求められている。

 元来、どこの国の軍隊でも、「失業対策の機能」を持っている。「貧しい家庭の子弟たち」の食い扶持を軍隊が提供している。米国では、貧困家庭の多い黒人やヒスパニックの子弟を吸収しており、徴兵官は、「兵役が終われば、大学進学のための奨学金がもらえる」などの好条件を提示して新兵を募集しているという。日本では、自衛隊の募集係が、東京都渋谷の「ハチ公」の銅像あたりの繁華街で、ブラブラしている若者たちに声をかけて、勧誘しているおり、自衛隊では、これを「ポン引き」と自嘲的に呼んでいる。だが、国防軍が創設されて、国民皆兵、兵役の義務(男女平等)制度が設けられれば、もはや「ポン引き」の必要はなくなる。それどころか防衛大学校卒業の将校たちのなかには、「いままで税金泥棒とバカにされてきたが、徴兵制度になれば、新兵を厳しく鍛えてやる」と意趣返しできる日が来るのを楽しみしている者が少なくない。

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