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ウガンダの反同性愛風潮高まる

ウガンダで、同性愛者に死刑もしくは終身刑を課し、同性愛者を手助けしたり保護したりした人も投獄するといった極端な反同性愛者法案が議会に提出されたことはほぼ一年前に書きました。国際的に強い抗議の声があがっているため、死刑にかんする部分は除外される可能性はあるものの、この法案は来年早々にも討議される予定で、議員の多数は法案を支持しているとも言われています。そうしたなかで、ウガンダ社会における反同性愛者の風潮は高まっており、同性愛者に対する暴力行為も増えているそうです。10月には、『ローリング・ストーン』(アメリカの同名の雑誌とは無関係)というタブロイド紙が、「ウガンダのホモ百人の写真暴露」という記事を掲載し、「処刑しろ」といった言葉とともに、同性愛者百人の名前、顔写真、住所、頻繁に訪れる場所などを公開。このリストに載せられた結果、脅迫文を受け取ったり実際の暴力を受けた人も出ている。火曜日には、同紙が同性愛者の名前を掲載し続けてよいかどうか、判事が判決をくだすそうですが、当然ながら同性愛者たちのあいだには大きな恐怖が広まっているそうです。

ウガンダに限らず、アフリカでは同性愛者に対する偏見や差別の強い国が多いものの、ウガンダの場合は、アメリカの一部の福音主義キリスト教会が絡んでいるらしいというのがさらに問題。こうした一部の団体のメンバーが、「同性愛運動とは巨悪な運動で、結婚に基づいた社会を性的乱交を讃える社会に変えようとするものである」「同性愛とは倒錯した病気であり、治癒できるものである」などといったメッセージをウガンダで布教し、その後まもなくウガンダでの反同性愛運動がさらに高まり死刑法案にいたっている、という背景があります。アメリカの多くの福音主義協会や団体は、こうした運動から距離を置いているものの、「ドント・アスク、ドント・テル」撤回が示す社会の流れとはまったく別の動きもアメリカ国内に確固として存在し、それがこのように国際的に影響をもっているということも、忘れられません。

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