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どんなソーシャルメディア上でも機能する新しいECシステム「Blomming」

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当ブログでは、販売する側のユーザー体験に着目したマーケットプレイス型eコマース「Material wrld」や「Storenvy」の事例を取り扱ってきた。

今回ご紹介する「Blomming」も、商品を販売する側の利便性に着目したサービスを提供している。サービスの最大の特徴は、「ネット上での商品販売を、ブログ投稿と同じくらい簡単にする」というものだ。

2011年イタリア・ミラノで創業以来、同サイトのマーケットプレイスでは1万8千以上のショップがオープン、ユーザー数も前月比20%の伸び率で増加している。

2012年には、130万ユーロ(1ユーロ=120円換算で約1億5千万円)の資金提供をうけており、過去にGrouponも受賞したAccenture and Il Sole 24 Ore Innov@Retail Award、イタリア70万の企業を取り纏めるConfcommercioからNational Award for Innovation in servicesを受賞するなど、今後も成長が見込まれているのだ。

物を売るのはそれほど簡単ではない

Blommingの創業者の1人、Nicola Jr. Vitto氏は、大手ファッションECサイト「YOOX」でサービス・デベロップメント・マネージャーとして勤務していた経験から、ネット上で商品を売るのはそれほど簡単ではないと感じていた。

ECサイトの運営には集客や商品管理など、時間と手間のかかる作業が多い。そして、時間をかければ売上が伸びるというわけでもない。

そこで、もっと簡単に商品を販売できる場所、すなわちソーシャルメディア上で機能するパーソナルなECシステムを作ろうと考えた。ソーシャルなコミュニティを巻き込むことで、販路を広げ、収益化を目指そうという試みである。

以上のことから、ネット上での商品販売がブログ投稿と同じくらい簡単になれば、という意味を込めてBlommingと名付け、サービスを立ち上げることとなる。

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ありとあらゆる場所が販売ルートに

Blommingのサービスを使えば、同サイトのマーケットプレイス、Facebookのストアページ、自分が管理しているサイトやブログ、モバイルアプリなど、好きな場所で商品を販売することができる。しかも、それらの機能は全て無料だ。つまり、Facebookやブログ、自分のウェブサイトなど、さまざまな場所を自分の商品の売り場に変えることができるのだ。

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まず最初に、商品画像、値段、支払方法や発送料金などの情報を入力すれば、自動的に自分のECサイトが作成される。それと同時に、BlommingサイトのマーケットプレイスやiOSモバイルアプリにも商品がアップされる。

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Facebookのアカウントとリンクさせれば、簡単にストアページを作ることも可能だ。

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商品情報を入力する際に生成されるソースコードを、サイトやブログの編集ページに追加すれば、自分のサイトやブログ内にもeコマース画面を作成できる。

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また、商品ページのプロモーションを他人に依頼できる、アフィリエイト機能も提供されている。

プロモーターと呼ばれる提携者は、Blommingユーザーと同様にウェブサイトやブログ、Facebookなど好きな場所で商品を紹介し、閲覧者がそのページから商品を購入すれば、プロモーターに報酬が支払われる。

成果報酬率は最低3%から、ユーザー自身が自由に設定できる。例えば、成果報酬率が10%の場合、5%がプロモーターに、5%がBlommingへと報酬が割り当てられる。

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個人でECサイトを立ち上げようとすると、コストや手間がかかるものだが、Blommingを使用すれば上記のように誰でも簡単に商品販売を始めることができる。

気軽に商品を売りたいと思っているユーザーや、新しい販路を広げたい企業にとって、ユーザー自身がコントロールできる場所に、ECサイトをオープンできるメリットは非常に大きい。ちょっとした不用品を処分したいときも、ブログやFacebookなどで気軽に売ることができ、eBayやEtsyなどのように手数料も一切かからないからだ。

もっともBlommingの利用規約には「今のところ無料」と書かれており、将来的には課金制へ移行する可能性が高そうだ。

ソーシャルメディア × 個人間取引

今回紹介したBlommingも、過去記事のStorenvy、Etsyにも共通しているのが、これまで一般的だったB to C取引にかぎらず、個人間(C to C)の取引方法としても提供している点だ。また、ソーシャルとの親和性を高めて、個人間の関係性からモノの売り買いが生まれるよう、設計されている。

日本においても、ここ最近個人間取引のECシステムが立て続けに生まれているのは、この流れを受けてのことだと考えられる。

日本には個人間取引の巨人がいる。ヤフオクだ。これまでは個人で何か物を売ろうとした場合、集客面などから、ヤフオク以外の選択肢はほぼなかった。ソーシャルメディアの普及によって、あらたな消費者間取引の可能性が見えてきている。ヤフオクは不特定多数の個人を相手にするECシステムだ。大量の個人が見てくれるが、相手はどんな人なのか、分からない。ヤフオク自身もこの不安感の払拭に腐心しているが、しくみ上、根絶は難しいだろう。

そう、個人間取引には常に「信頼性への不安」がつきまとう。新しいECシステムの事業者たちは、ソーシャルメディアがこの解決策のヒントになると考えている。「知り合いつながり」でものを売り買いすれば、よっぽど安心感も高まるだろう、というものだ。

このビジネス領域はまだまだ始まったばかりだ。ソーシャルメディアを使った個人間取引には様々なやり方が考えられる。Blommingはミラノ発のECシステムだ。日本も負けてはいられない。この新しい潮流を「日本流」に昇華した新しいECシステムの登場を、僕も心待ちにしている。

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