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ECBの金融政策は注目

欧米が競争的な通貨切り下げで日本をけん制するようです。 G20財務相・中銀総裁会合が18日と19日にワシントンで行われるのですが、黒田異次元緩和以降、初の国際会議ですから、その動向が注目ということです。

日本は、会合では、為替相場を目標としないということを明言させられるかもしれませんね。 特に、欧州勢は、日本のことを構造改革や財政再建改革計画が欠如していると言っているわけです。

確かに、そうだと思いますが、目先の景気の問題は欧州の方が大きいのです。 米国のQE3、日本の異次元緩和を見て、欧州の政治家が心を動かされないわけがないのです。 景気対策として、デンマークのマイナス金利政策の失敗に懲りて、ユーロ圏でも、景気に対してQE政策が有効であると考えても何ら不思議ではないのです。

ただ、ドイツのように、副作用を心配する意見は根強いとは思いますが、スペインやイタリアなど、南欧の景気を放置しておくこともできません。

ECBのドラギ総裁は、4日のECB理事会後の会見で次のように述べています。

「ECBの金融政策姿勢は必要な限り緩和的にとどまる。経済と金融の動向に関して今後数週間に入ってくる全てのデータを厳密に精査し、将来の物価安定に対する影響を判断し、行動する用意がある。景気 の弱さは今年に入っても続き、後半に見込まれる緩やかな回復は下振れリスクにさらされている。」

これが何を意味するのか…

もしかすると、0.75%の政策金利をさらに0.5%とかに下げることを意味しているのかもしれません。

しかし、0.75%を0.5%に下げても、それほど、大きな影響はないと思いますので、やはり、QE政策の検討に入っているのではないかと思います。

ところで、OMTとQEは、似ているのですが、非なるものと考えた方がいいと思います。

OMTは、ある国から要請があって、ECBがその当該国の債券を購入(救済色)するのですが、QEは、ECBが(優良だと思う)債券を市場に流動性を供給し、長期金利の低下を促すために購入すると思われます。

南欧諸国の政府にとっては、QE政策の方が良いということですね。
(OMTは安全弁的な役割)

何はともあれ、ユーロもQEが視野に入っていると思います。 そのQEですが、日銀とFRB&ECBでは、異なる点があります。 FRBとECBは、インフレを抑制しつつ、資産購入によって、長期金利の低下を促すのです。

日銀は、長期金利の低下は、ほとんど望めない中、インフレ率を上げようとしているのですね。 同じQEでも、立ち位置によって、意味合いが異なるものだと思うのでした。

最後に、ユーロは、日本に、異次元緩和でいろいろと注文を付けてくるくらいですから、もし、ECBがQE政策を取るのであれば、財政改革や構造改革を積極的に行う腹積もりでしょうね。

ユーロがQE政策を取ってきたら、円安一辺倒とはいかなくなるのかもしれませんね。

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