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「イナゴの王」やまもといちろう氏との対談を終えて

ご参加&閲覧いただいたみなさまありがとうございました!


切込隊長の攻撃性を整理する

ぼくの関心は、切込隊長ことやまもとさんの「攻撃性」についてでした(隊長が人を笑い者にする、その理由が知りたいのです)。なぜやまもとさんのような人物が、あんなに攻撃的なブログを書くのか。ぼくはそれを知りたくて、この企画に乗りました(寄付を集めるというのも大きな目的ですが)。

話を伺うと、概ね3つに整理できる感じです。

①法的に犯罪である(と思われる)行為を暴く(GREE未成年者課金
②法的には犯罪ではないが、やまもとさんの正義感に反する行為を裁く(安藤美冬さんのマルチ商法関与)
③単純に突っ込みたいからユーモラスに絡む(池田信夫さん、ハックルベリーさん)

大げさではなく①については感銘を受けました。普通そこまでリスクを取れません。ぼくはそこまでリスク取れてないので、やまもとさんが神々しく見えたほどです。レベルが違いすぎる、という感じ。


ただし、②と③については、違和感を覚えます。

まず、②は「私刑」そのものです。法的には問題ないけど、俺が許せないから裁いてやる、という論理は危険です。ネトウヨやネット自警団と変わらない理屈です。法的に犯罪ではないのなら、市民としては黙るか、法律を変えるための活動をすべきです(法律を変えるための方法が、ブログで誰かを裁くことだというのなら、それはそれでアリなのですが…ぼくはそのアプローチには賛同できません)。

③については、ぼくは相変わらず賛同しません。どれだけ面白かろうが、見せかけの「愛」があろうが、それは子どものいじめと変わりません。何より、人々の攻撃性を煽るという意味において、倫理的な問題があります。


恐らくやまもとさん的にイケダハヤトの存在は、②と③に引っかかったのでしょう。彼は特に、ぼくが「ノマドを煽っていること」を問題視しているようでした。

「イケダハヤトの発言を読んで人生に失敗した人が出たらどうするんだ、無責任ではないか。それでもプロブロガーなのか」と。その点が、彼の正義感、倫理観に抵触するようです。

まず、この「発言者の責任」問題については、ぼくは「個人のブログなんだから、そんなのは読者の責任だろう」という態度を貫くことにしています。合理的に考えて、ぼくのブログを読んで誰かが「ノマドになったけど食っていけない!」という事態になっても、それはぼくの責任とは言えないでしょう(そういう判例ないのかな?)。あくまで個人のブログは、選択の材料にすぎません。

ここら辺はすでに別記事で詳しく書いてますので、どうぞご覧下さい。

ノマド礼賛派は、誰かの「師匠」になるべきだ
「冒険に出よう」は無責任なのか
「責任を負わない自由人」は市場原理によって排除される


「イナゴの王」の倫理性

ただ、「発信者の責任」問題、倫理的な問題は、ぼくだけではなくやまもとさんも抱えています。それは、「誰かを笑い者にすること」と、それによって「人々の暴力を誘っている」ことです。

徳力さんも仰ってましたが、やまもとさんが特定個人について言及すると、彼の周囲のネットイナゴたちが、一斉に飛びかかってきます。詩的にいえば、やまもとさんは「イナゴの王」なのです。

やまもとさんは、いつまで玉座に座りつづけるのでしょうか。そこは居心地がいいのでしょうか。やまもとさんは「愚かで未熟なぼくらは、変化していくべきで、それがコンテンツになる」という哲学をお話してくださいました。これはまったく同感です。ぼくは、やまもとさんの今後の「変化」が楽しみです。一人の読者としては、②と③を捨て、①の側面を強くしていくことを、個人的には期待しています。


非道徳性とどう向き合うか

勝手に並べてしまいますが、ぼくらは結局、罪人なのです。

書き手である以上、さまざまな意味において、ぼくらは倫理的な問題を抱えることになります。ぼくは「無責任性」、やまもとさんは「攻撃性」。二人に共通するのは「露悪趣味」と「自己愛」でしょうか。

自分の非道徳性にどう向き合い、超克していくか、これがブロガーに課せられた根源的な問いと言えるでしょう。ぼくはここ最近ずっと、自分の非道徳性について考えつづけています。

書くのなんて辞めてしまえばいい、と思うこともあります。でも、ぼくは呼吸するように、文章を書いてしまう体に自己改造してしまいました。今更元に戻すのは、出家でもしないと難しいでしょうね。まぁ楽しくやっているので、当面は大丈夫だと思いますが…。


観客席からプレーヤー側に

多くの日本人は、罪人になることを恐れて、物を言うことをしません。黙っていることそれ自体、生きていることすらも、罪深いにも関わらず。鈍感を決め込み、善人であろうとします。

ぼくとやまもとさんが示しているように、自分の言いたいことを言って、誰かを傷つけようが、恥を書こうが、死ぬことはありません。まずは、ブログでもツイッターでもいいですが、自分の思うことを表現・実践してみる訓練を始めましょう。ぼくは一環して、このメッセージを発しているつもりです。


観客席は消費者的です。いい加減、そういう態度からは脱するべきです。自分が壇上に立って「生け贄」になるくらいの生きがいで、ものごとを表現しましょう。

必要なのは自己愛と勇気だけです。愛と、勇気だけが、友だちさー。

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