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「自己責任論」の国際比較

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日本はどちらの項目でも中庸というか、まあ極端な数字ではない。というか先進国は総じてほぼ似たあたりにごちゃっと固まっている。日本はフィンランドやドイツなどとほぼ同等の位置にあるし、アメリカとも比較的近い。中国は日本と比べて公的給付受給を是とする度合いが高いが、一方で人生は自己のコントロールで決まるとする考え方は日本と同程度だ。

もちろん、平均ではなく、それぞれの選択肢を選んだ割合、つまり分布自体を比べてみるとそれなりにちがいがある(ちなみに、公的給付を受けることを全くよしとしない、と答えた人の割合でみると、日本はドイツやフィンランドなどより高く、アメリカより低い)。これはここには出してないが元データでお確かめいただくといい。一応、軽くカイ2乗検定とかやってみたら、日本は韓国や中国などよりも、アメリカやフィンランド、ドイツなんかに近い感じっぽい。もちろん、この程度の論拠で言えることはあまり多くないだろうが、とりあえず、よく対極的な国としてとらえられるアメリカと北欧などの国が割と近いところなんかは、ちょっと意外な感じがする。イタリア、オランダ、スイスあたりで「公的扶助受給の是非」で非とする度合いが非常に高いのだが、これは何だろう。

あと、最近話題のエジプトは、これでみると、人生が運命で決まると考える傾向が突出して強い。別にイスラム圏だからそうだってことでもなくて、トルコやインドネシアは日本の方に割と近いし、イランは中国のすぐ近くだ。ヨルダンなんかもっと「コントロール」寄りだし。一方、エジプトに近いのはモロッコ。こちらも王権の制限を求めるデモとか起きてるけど、共通要因があるのかどうかは想像つきにくい。宗教のせいということでもなさそうだし、政権交代の有無や、資源や、1人当たりGDPなんかもいまいち関係なさそう。ちゃんと分析すれば出てくるのかもしれないけど、そこまで手をかけるネタでもなさそうなので、ふうんそうなのか、ぐらいでとめとく。ただ、少なくともエジプトについては、こういう価値観からみて、自分たちで勝ち取った今回の「革命」の意義は大きいのかもしれない。

というわけで、国による価値観の差があったりなかったりはけっこう面白い。もっと見たら、もっといろいろわかりそうな気がするのだが、もとより使い回しの小ネタなので今回はここまで。

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