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「自己責任論」の国際比較

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小ネタ。シノドス・ジャーナルに「不満との共生、もしくは「無縁社会」の新たな自己責任論」と題した文章を書いたのだが、それを書いている途中でちょろっと調べて、結局使わなかったものがあるので、せっかくだからここに置いとくことにする。その文章はタイトル通り、いわゆる「自己責任論」についてのものだったわけだが、そもそも日本人は自己責任論好きなのか?というあたりが気になったので、World Value Surveyをちょっとのぞいてみたらちょっと意外だった、という話だ。

世界価値観調査のサイトで面白いのは、簡単な分析がオンラインでできることだ。指標や対象国、時期なんかを選んで表にしたり、グラフにプロットしたり。いろいろ遊べるので、よろしければぜひ。

一番新しい2005-2008年調査データをみてみると、関連しそうな項目として、たとえば「公的扶助を請求することに対する是非の意識」といった項目がある。自己責任論でよく問題になるのは公的な保護を与えるかどうかみたいなあたりのように思われたので、まずこれ。これに、「ものごとを決めるのは運命か自己のコントロールか」という項目を加えてプロットしてみたのが次の図だ。運命論なら公的保護もしょうがないけど自分で決めるなら自己責任だよね、というような意味で。

これでどんぴしゃ、という項目ではないような気もするが、まあそれなりに雰囲気がわかるかも、と思ってやってみただけの話なのであらかじめ念のため。実際の回答は数段階に分かれているのだが、それに度合いに応じた数字をあてはめ、それぞれの国の平均値を計算して使っている。調査項目は国によって微妙にちがうので、この2つの項目を調査している国だけを集めてみた。

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図中に国名を全部入れるとごちゃごちゃするのであまり入れなかったが、元データはこれ。

見てわかると思うが、全体として、あまり大きな差はない。想定としては、運命が人生を決定づけると考えるなら公的扶助を受けることを是とする度合いが高かろうというわけで右下がりの相関かなと思っていたのだが、あまりそういう傾向はみられない。これはまずちょっと意外。

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