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「ブラック企業」叩きの滑稽

中嶋よしふみ氏のブラック企業は「公表」ではなく「取締り」をするべきだを拝読。 内容を要約すると、「ジャーナリズム」がしっかり「ブラック企業」に対し眼を光らせ、「政治」が主導して、「監督官庁」が取り締まるべきとの主張と理解する。

その通りなのであるが、何故か笑ってしまう。

登場する組織や、そこで実際に働く人達の日常を過去の付き合いで知っているからである。

先ず、「ブラック企業」に眼を光らせるべき「ジャーナリズム」から始める。

私は以前著名な新聞社の「通信、放送、IT」担当の記者と懇意にしていた経緯がある。優秀な記者と思って付き合っていたし、後年、ニューヨーク支社に栄転したのでそれなりの人物であったと理解して良いだろう。

働き振りであるが、兎に角朝が早い。6時頃には結構エンジン全開だった記憶がある。それでいて、夜は「夜討ち」が毎晩。夜飲んでいても、別れ際帰宅するのか尋ねるとこれから新聞社に帰社すると答えるのが殆ど。

兎に角家に帰らないというのが、私が新聞記者に抱くイメージである。残業代の事等話題にすらならなかったので殆どが「サービス残業」ではなかったのか?

いずれにしても新聞社のブラック度は極めて高いと思う。

二番目は政治である。閣僚経験者といえども国会議員は基本中小企業の経営者みたいな所がある。従って、冠婚葬祭含め無茶苦茶忙しい。

金曜の夜に選挙区に帰り、支持者との会合や冠婚葬祭をこなす。そして、月曜日朝一の新幹線で東京に舞い戻る。休みなど取っていたら次の選挙で落選してしまう。正に、生きるか死ぬかの「常在戦場」に身をおいている訳である。

議員が経営者とするなら議員秘書は差し詰め番頭という所か?大体、朝6時辺りから夜は12時位まで働いているのではないか?

記者同様残業代が話題になった事がないので、これも「サービス残業」と推測する。

最後は監督官庁の厚労省である。現在国会会期中なので国会答弁を作成する担当は野党の質問書が提出されるまで待機せねばならない。

性質の悪い野党議員の中には、役所を困らす為にわざと夜中の12時頃に提出する者もいると聞いている。こんな時間に質問書を貰えば当然徹夜仕事になる。

朝の5時に仕上げ、省内の仮眠所で4時間寝た後、他省庁との調整、上司への説明、国会待機、および手持ちのルーティンワークで夜まで忙殺が日常ではないだろうか?

残業時間は凄い事になっているはずであるが、本来管理監督すべき厚労省のキャリア官僚だけに「勤務は週40時間」という、美しいストーリーに仕上げられている気がする。当然、サービス残業という事になる。

古来「隗より始めよ」という言葉がある。「ブラック企業」叩きは一旦小休止して、「新聞記者」、「国会議員&秘書」及び「厚労省キャリア官僚」の実態調査と取り締まりをしてはどうだろうか?

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