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イケダハヤトさんはSM(ソーシャルマゾヒスト)なのではないか

あの宣言を現場で聞いてしまったからには、最低一度はパンチしないと礼を失することになるだろうから書く。


昨日、【やまもといちろう×イケダハヤト対談イベント「果てなきブログ論争に意味はあるか」】 を見に行ってきました。会場には顔見知りも何名か見られ、また有名ブロガーさんたちもけっこういらっしゃるし、#ブログ論争をのぞけば、ネット界の有名な方々も見てらっしゃって、そんなに注目すべきイベントなのかよこれは、と思っておりました。みんなヒマだよな、僕も含め。


とりあえずイベントの感想としては、すげえ面白かったですよ。途中の中だるみはありましたが、2時間特に仕込みもなくトークだけでもたせるって至難の技です。そもそも2時間ずっとテンションマックスだったらついてこれない人続出すると思いますよ。ずっとクライマックス状態のドラマなんて逆につらいです。


このイベント、タイトルにはブログ論争に意味はあるのかと入っていますが、いざ始まったらブログを書き続けて論争の果てに何か得られるのか、という話は特に無く(笑)、最終的にはイケダハヤトさんは何者なのかを徳力さんとやまもとさんのブログ界の大物2人が何とか解き明かそうとするという形で6割方進行していきました。
イケダハヤトさんの問題意識は、とにかくこれに尽きるようです。

「みんなもっと発信しよう」

そして彼のブログ活動はその実践であるということです。
ずっと平行線というか噛み合ない感じでやまもとさんのパフォーマンスで持たせ続けていたイベントでしたが、最後の最後のどんでん返しでイケダハヤトさんの以下の発言で僕的には全てが1つの線に繋がりましたよ、ええ。

イケダさんは、「多くの人に石を投げられ叩かれている僕の姿を見て、情報発信してもこの程度で済むんだから恐れずに発信しよう」というメッセージを身を持って体現しているらしい。

つまりサンドバッグである。彼はブロガー界の一大イベントで公式に「僕サンドバッグです」と宣言したのだった。

普通そんな姿を見たら、ビビって発信できなくなると考えるのが普通じゃないかと思うのだが、彼はそこが倒錯してしまっているようです。普通逆でしょう。叩かれたいたら痛いし、誰も痛い想いをしたくないよ、普通。


で、メモを取ろうと、iPadを広げて観戦していたのですが、結局僕のiPadに残されたメモはこの一言だけでした。何でしょう、これは。
リンク先を見る



僕自身は痛いの嫌いなので、マゾヒストの素質はないのですが、マゾ的感情に限らず「苦難に立ち向かう自分」というようなヒロイズムにもある種の被嗜虐性は含まれているものです。そんな困難避けた方が普通は楽なのですが、あえて茨の道を進もうとする人ってのはいますね。そこにはある種の陶酔感というのがあります。
自己犠牲にも他社のために自分を犠牲にする献身に、美徳を感じるという点でそれは被嗜虐性を含んでいるので、マゾヒズムの根底にはそんな感覚もあるんじゃないかと思うんですね。

自分をサンドバッグとして、みんなに情報発信してより良い社会を!というのはこういう事故犠牲のヒロイズムに通じる何かがあるように思います。そしてイケダハヤトさんの最近のエントリーの先鋭化を見る限り、叩かれれば叩かれるほどに「ハイ」になっているように見えます。これは一種のマゾヒズム的な興奮状態にあるんじゃないでしょうか。マゾの快楽の源泉は脳内物質の分泌が活発になることでのアッパー状態が作り出すわけですけど、ソーシャルメディアで大きなアテンションを得ることでもこうしたアッパー状態って感じられますよね。

昨日のイベント中の発言だけでもいくつかの矛盾があったのですが、それも全て叩かれるためだと思えば納得がいきます。彼は文字通り彼の主張の穴に突っ込まれるのを待っている。(発言はすることは罪深いが、誰かが自分の発言でどうにかなっても自分に責任はないとか、なぜ人を笑い者にするか、というやまもとさんに突っかかっているのに、自分も社畜を笑い者にするようなエントリーをしていたりetc)

今朝のこのツイートもなかなかスゴい。これも突っ込まれるために言ってるとしか思えん。ていうか読書のインプットとしての楽しみを捨ててないか、これ。


全部隠喩としてのSMであって、彼の性的嗜好を示すものではありません、と念のため申しておきますが、自己犠牲を実践していくうちに、叩かれること自体に快楽を見いだしている可能性はあるんじゃないでしょうか。それがブログやSNSサービスを通じたオープンな場でそれが行われ、四方八方から叩かれた結果、全身が性感帯のようになっているのでは。(あくまで隠喩ですよ)



今後1つ気になるのは、SMってのはハマるとエスカレートしやすいものですが、そのソーシャルマゾヒズムがどこまでエスカレートするかなんですよね。SMプレイの難しい点は、肉体的、精神的苦痛のレベルをどこまでコントロールするかの判断です。イケダさんはその辺どう考えているんだろう。サンドバッグ宣言をしたということはまだまだいけるよ、ってことだと僕は解釈しましたが。
徳力さんも「どこまで燃えるか見てみたい」とか言っていて、かなり嗜虐の心を煽られたようですが、みんなのリミッターが外れれば、どこまでいくんだよ、と。


今年はブログが盛り返す、という意見もチラホラと出てきているタイミングで開催されたこのブログ論争ですが、ブログが盛り上がるきっかけになるんでしょうかね。とりあえず楽しいフライデーナイトでした。



※サンドバッグ発言をどこまで真に受けるのかは難しいところです。本心なのか、追いつめられてポロッと言ってしまったのか、判断しかねる部分もある。けど曲がりなりにもライターとしてメシを食べている以上、その発言から評価するしかないのですが。
あとイケダさんがたまにいう、「やろうと思えばできるけど、やらない」なんてのは「やりたくてもやれない」のと等しく無価値です。書いて初めて何かを問えるんだから。なのであの場でああいう発言をした以上はいろいろ言われるであろうけど、叩かれても平気だ、ということを示して世の中をもっと発言しやすくするという信念を貫くなら受け止め続けてみせてほしいですね。


あとイケダハヤトさんが未熟にも関わらずこれほど注目集めるのがおかしい、と憤慨する方をたくさん見かけますが、アテンションを曲がりなりにも維持し続けること自体、すごいことですし、俳優の世界でもそうですが「スター性」というのは必ずしも実力に裏打ちされたものとは限りません。自覚的だろうと天然だろうとソーシャルメディアのマゾヒストっていう独自のポジション見つけたのなら、それは十分にスターになる資格あると思うんですよ、僕は。
だってそんなん誰にもマネできないでしょ。(したがってこのメソッドで発言者が増えることはあり得ないと思ってる。この矛盾もまた突っ込まれるためか・・・)



最後に。
司会の徳力基彦さん、やまもといちろうさん、イケダハヤトさん、お疲れさまでした。楽しいイベントをありがとうございました。第2ラウンドも是非お願いします。

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