記事

堀江貴文氏のニュース批評事業化計画にニーズはあるか?

※本記事はBLOGOSへの書き下ろしです

先月仮釈放された堀江貴文氏は出所後の記者会見で「ネットを使った新しい報道、ニュースのあり方の事業化を考えたい」と語った

そのインタビューの中で彼は「正義っていうものは、そのひとそのひとでも多分違うもので、第三者からみれば、何だそれは、本当にそれは正義か、というものも多いでしょうし、主観的なものが大部分をしめるものだと思います」と語っている。このあたりがニュース批判事業を目指す同氏の動機のひとつになっていると考えられる。

そこでニュース批判事業の事業化環境について考察してみたい。

激変するニュースの消費のされ方


いま世の中でどんな事がおこっているか……それを知る方法、つまりニュースの伝わる経路は、いま変わりつつある。

これまでニュースは、主にテレビや新聞などのメディアによって、受け手にもたらされてきた。それらの報道機関は、番組の放送時間や紙面などの物理的な制約の中でどのニュースを、どういう順序で、どれくらい深く伝えるか? ということを決めてきた。

インターネットの登場は、先ずこのような既存のメディアの持っていた物理的な制約を取り去った。そこではたとえば上で引用した堀江貴文氏の記者会見の「全文おこし」のように、紙数を気にすることなく、あるいは一切の編集をせずに全てを受け手にみせることができる。

これまでの制約が無くなり、アテンションの獲得が課題に


インターネットが可能にしたのは、単にひとつのニュース記事の「量」が無制限になった事だけではない。どのような事件を、どれだけ頻繁に伝えるか? という記事の個数に対する制約も無くなった。

その結果、到底受け手が消化しきれない、おびただしい量ならびに数のニュースが、ネット空間を埋め尽くす状況が起きている。

そこでいかに受け手のアテンション(注意)を獲得するか? ということが、むしろ重要な問題になってきている。

SNSやスマホに代表される、新しいニュース発見経路が重要に


最近では受け手はSNS(ソーシャル・ネットワーク)などを通じてニュースを知ることが多くなっている。つまり自分の友達や、自分が関心を持っている個人が今読んでいるニュースを、自分も読みたいという欲求だ。

そのあたりのことをデータで確認しておきたい。

先ず携帯からネットにアクセスするかどうかに関する調査では、次のような結果が出ている。


上の結果では特に若者ほど携帯からネットにアクセスすることが多いことがわかる。
次にネットにアクセスして何をやるかを具体的に聞くと、次のような回答があった。

携帯がニュース取得の重要な経路になっていることがわかる。

次に年代別のSNSの利用率を見ると、次のようになっている。

またSNSでどんな話題をシェアするかについては、次のような結果になっている。


これらのデータを総合すると、とりわけ若い世代を中心に携帯からネットへのアクセスは一般化しているし、SNSの利用も若者ほど活発であることがわかる。携帯から政治ニュースを取得することも活発である。

つまりネットを使ったニュース批評事業が若者の意見形成にそれなりの影響力を持つ素地は、かなり整っていることがこれらのデータから伺えるわけだ。

■関連記事
"新しいニュース批評の形"を事業化したい〜堀江貴文氏会見全文〜

あわせて読みたい

「堀江貴文」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    男性パートナーの得意な家事「皿洗い」に女性は不満?意識のギャップを防ぐカギは【9月19日は育休を考える日】

    ふかぼりメメント

    09月18日 08:50

  2. 2

    なぜ不祥事を起こした議員の「除名」に極めて慎重なのか

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    09月19日 08:21

  3. 3

    鈴木宗男氏が、枝野代表の総裁選への指摘に苦言「論外」

    鈴木宗男

    09月19日 10:53

  4. 4

    「FIREブーム」は昭和バブル期のフリーターブームに似ている

    内藤忍

    09月18日 14:15

  5. 5

    自民OB・舛添要一氏「岸田文雄総裁なら“疑似政権交代”のような雰囲気出せる」

    NEWSポストセブン

    09月19日 11:56

  6. 6

    堀江貴文「コロナ禍に資格の勉強を始める人が見落としている根本的な間違い」

    PRESIDENT Online

    09月18日 14:24

  7. 7

    4候補のコロナ対策 立憲民主党含めて 具体策、実効性は乏しい

    中村ゆきつぐ

    09月19日 11:52

  8. 8

    アンタタッチャブル「共演NG説」あった松本人志との共演急増のワケ

    NEWSポストセブン

    09月19日 09:23

  9. 9

    SNSで敢えて「時差投稿です」と言い訳 背景に日本社会の同調圧力の強さ

    内藤忍

    09月19日 13:00

  10. 10

    先進国唯一の異常事態 「安値思考」から抜け出せない日本 - 渡辺 努 (東京大学大学院経済学研究科教授)

    WEDGE Infinity

    09月18日 10:45

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。