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北朝鮮による恫喝激化は予想された事態

北朝鮮による恫喝の激化は、予想された事態です。

その理由は、金正恩が凶人だからという訳ではありません。
弾道ミサイル技術の進展により、北朝鮮の米国本土への攻撃が実行可能になりつつあるからです。

手前味噌な話になりますが、以前にHPで公開していた小説は、北朝鮮が米国に到達可能な弾道ミサイルを開発したことにより、アメリカによる核の傘の信頼性低下が発生し、それを見込んだ北朝鮮が、アメリカのMDへの協力中止を要求して、日本に武力行使を行なうという内容でした。
ちなみにその小説は、2007年に執筆し、2008から公開してました。

北朝鮮による恫喝は、過去にも何度も例がありますが、今回ほど派手なものではありませんでした。
それは、北朝鮮自身が、いくら大口を叩いた所で、アメリカを恐怖させることは出来ないと知っていたからでしょう。

しかし、昨年12月の衛星打ち上げにより、アメリカに直接攻撃する能力があることを示したことで、その恫喝に現実味が増しました。
北朝鮮の十八番である瀬戸際外交が、朝鮮半島での紛争という地域紛争の瀬戸際から、アメリカへの核攻撃という瀬戸際にステップアップしたとも言えます。

そして、北朝鮮は、その効果を確かめつつ、現在の恫喝激化に傾倒していると思われます。
北朝鮮:無関心から一転 米メディアの関心、急速にアップ」(毎日新聞13年4月1日)

北朝鮮が3月30日に「南北関係は戦時状況に入る」との特別声明を発表するなど、米国や韓国に向けた挑発的言動を強める中、北朝鮮に対する関心が米メディアの間で急速に高まっている。主要な新聞、テレビは北朝鮮の動向を連日詳しく報道し、記者会見では北朝鮮に関する質問が相次いでおり、米国では異例の事態だ。

米国内での報道が、北朝鮮に注目すれば注目するほど、北朝鮮は恫喝外交を強化し、アメリカから譲歩を引き出そうとするでしょう。

しかし、この北朝鮮による国家規模のテロ(と要求)に対して、オバマ政権は、普通のテロと同様に、一切見返りを与えない方針です。

 オバマ大統領は3月13日のABCテレビのインタビューで「我々が現在試みているのは悪い行為に見返りを与えないことだ」と、挑発が続く間は一切の交渉に応じない考えを明言した。CBSテレビは同30日、米高官の「北朝鮮は戦争しない」との見方を報じており、北朝鮮に取り合わないことが米側の戦略となっている。

このままでは、北朝鮮は、被害を与えずに恫喝を強め続けることを迫られます。

もしかすると、アメリカは真珠湾を待っているのかもしれません。

現在、ムスダンの発射準備が進められていると伝えられています。
北ミサイル「ムスダン」と断定 政府、衛星写真を分析」(産経新聞13年4月6日)

ムスダンの射程からすると、目標はグアム近海だと思われます。
米国は迎撃体制 グアムにTHAAD配備へ」(スポーツ報知13年4月5日)

単に打ち上げ能力を示すだけでは十分ではないと判断したのでしょう。
北朝鮮としては、アメリカが、9.11を契機として、アフガンに自衛権を行使したような事態にならないよう、グアムから十分に離した位置に着弾させるつもりだと思われますが、まかり間違ってグアムに落ちないとも限りません。

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