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放射能汚染水漏出、規制当局の眼が届かぬ点が問題

 福島第一原発で起きた地下貯水槽からの放射能汚染水漏出は2番目の貯水槽にも拡大しました。高汚染の高濃度塩水が同じなら広がらない方が不思議です。規制当局が実質的検証をせず、東電任せで丸投げした弊害です。先日の仮設配電盤故障による原子炉など冷却システム停止といい、福島原発事故で新設された原子力規制委が原発新安全基準などに追われて、終わってもいない福島事故収拾からあまりにも眼を離し過ぎている点が問題です。2番目の貯水槽でも放射性ストロンチウムが遮水シート外側の地盤で検出されました。

 毎日新聞の《クローズアップ2013:福島第1、汚染水漏れ 場当たり仮設の弊害》は「仮設設備を使い続けた弊害が出た」とのコメントを紹介した上で、その場しのぎを続ける東電側をこう伝えています。《第1原発で、貯水槽やタンクに保管されている汚染水は2日現在、約27万6000立方メートル。これに対し、保管容量は約33万立方メートルで、容量の8割強。東電は今後もタンクを増設して急場をしのぐ方針だが、事故から2年経過しても「自転車操業」は変わっていない。一方、原子力規制委員会は水漏れがあった貯水槽について法的な「使用前検査」などを実施せず、東電が作成した建設計画を事実上「追認」しただけだった。「貯水槽の建設計画を提出した段階で、規制委の承認を受けたと認識している」》

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 東電発表資料にある「地下貯水槽概要」から「法面のシート構造図」を引用して、説明を追加しました。遮水シートは1.5ミリ厚のポリエチレン製で2層。一番外側のベントナイトシートは厚さ6.4ミリ、粘土質が水で膨らんで遮水する機能があります。普通の水ならば耐えられたでしょうが、高汚染の高濃度塩水にぶっつけ本番で挑むのは工学的な常識に照らして疑問があります。最初に漏洩が見つかった貯水槽では2層の遮水シート、ベントナイトともにバリアが破られていると確認済みですから、全部で7つある他の貯水槽に波及しないはずがありません。再び、「福島原発事故収拾が破綻している現状に気付け」と申し上げておきます。

 【参照】インターネットで読み解く!「福島原発事故」関連エントリー

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