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脱法ドラッグ実は麻薬や覚せい剤|インターネット個人輸入

英国から、航空郵便で個人宛てに送られた包みの中には、脱法ドラッグらしき物が。税関が中身を分析してみると、確認されたのは、覚せい剤、麻薬、指定薬物・・・。外国のインターネットの販売サイトに注文して個人輸入しようとした男性が逮捕されました。

インターネット上には、実に多くの脱法ドラッグ販売サイトがあります。外国のサイトでも、画面で注文すれば商品を手に入れることができるので、日本の販売業者から買うのと変わりはないと言う人もあります。

でも、ちょっと考えてみてください。買ったドラッグに麻薬や覚せい剤にあたる成分が含まれていれば、薬物輸入という重大犯罪を敢行することになってしまいます。成分が指定薬物だった場合にも、その輸入は懲役刑を科される違反なのです。

<ニュースから>
●覚醒剤含む薬物 英国から密輸 容疑の中国人逮捕、送検 兵庫

英国から覚醒(かくせい)剤成分が含まれた錠剤や麻薬などを密輸入したとして、県警薬物銃器対策課と姫路署は4日、覚せい剤取締法違反などの疑いで、中国籍で姫路市南畝町の無職、R容疑者(45)を逮捕、神戸地検姫路支部に送検したと発表した。神戸税関は同日、関税法違反罪で同支部に告発した。

送検容疑は3月6日、英国から覚醒剤成分が含まれた錠剤10錠と麻薬「α-PVP」約5グラム、指定薬物「6-APB」2錠を航空郵便で密輸入したとしている。

県警によると、R容疑者は3月2日、インターネットの薬物販売サイトで約3万円で注文し、6日に成田空港に到着。東京税関の職員が差出人の名前がないことなどに気づき、中身を確認して発覚した。

R容疑者は「自分で使うためだった。麻薬かもしれないと思っていたが、覚醒剤の認識はなかった」と供述しているという。

産経新聞 4月5日(金)7時55分配信
<神戸税関の発表>
●「航空通常書留郵便物を利用した覚醒剤含有錠剤等密輸入事件」

神戸税関は、無職男性が、平成25年3月、航空通常書留郵便物を利用してグレートブリテン及び北アイルランド連合王国から日本に覚醒剤含有錠剤10錠と麻薬含有粉末4.9グラムを密輸入しようとした覚醒剤含有錠剤等密輸入事件について、兵庫県警察と共同調査(捜査)を実施し、関税法違反で神戸地方検察庁姫路支部に告発した。

神戸税関・平成25年4月4日発表

http://www.customs.go.jp/kobe/mitsuyu/mitsuyutekihatsu.html

●合法とうたっていても、それを鵜呑みにできない理由

脱法ドラッグ、英語ではリーガル・ハイ(Legal Highs)と呼ばれるドラッグ。インターネット上では、合法(Legal)と称して販売されていますが、その謳い文句を鵜呑みにすることは、とてもできません。その理由を説明しましょう。

まず、何らかの理由で、規制成分が紛れ込んでいる場合があります。

たとえば上記で報道されたケースでは、錠剤型のドラッグから覚せい剤が検出されたといいます。覚せい剤取締法が「覚せい剤」として規制しているのは、メタンフェタミンとアンフェタミンですが、いずれも国際的な規制薬物で、もちろん英国(UK)でも脱法ドラッグに含まれるはずのない成分です。

ところが、製造者の故意あるいは過失によって、こうした成分が脱法ドラッグに配合されていることが、珍しくないようです。ヨーロッパでは、脱法ドラッグとして流通している製品の10~20%に、規制薬物が検出されています。

脱法ドラッグの製造や販売をしているのは、どこの国でも零細な事業者で、自社が取り扱う製品や原料として調達した化学品の成分を分析する能力など、備えていないのが普通です。原材料の化学品も、規制を受けていないとはいえ、輸入や流通にあたっては内容物を偽って表示したり、発送人や宛先がカモフラージュされていたり、グレーな品物として取り扱われています。そうした流通実態のなかで、「合法」と称している製品中に、意図的に違法な成分が使われたり、メーカー側も気づかないまま違法な成分が紛れ込んでいることが、けっこう頻繁に起きているのです。

理由の第2にあげるのは、国ごとの法規制導入のタイムラグです。脱法ドラッグとして市場に登場した新規成分のほとんどは、いずれ法規制の対象になるのですが、そのスピードが国によって異なっているのです。

日本では、国際的にみると、比較的早い時期に法規制が導入されており、欧米で「合法」そして販売されているものが、日本では麻薬や指定薬物として取り締まりの対象になっていることもよくあります。たとえば上記の報道にある6-APBは、「ベンゾ」などと呼ばれてヨーロッパの脱法ドラッグ市場に出回っている成分で、日本では2012年12月に指定薬物として規制が導入されましたが、たぶん英国(UK)では現在も未規制だと思います。

さて問題は、違法成分が紛れ込んでいる製品を入手した買い手が、その成分に気づいていたかどうかという点で、もしも販売サイトの表示を鵜呑みにして、「合法」と信じて輸入したのであれば、罪に問うことは難しくなります。

上述したように、販売サイトは「合法」とうたっています。ところが、見逃してはならないのが薬物体験の投稿サイトの存在で、とくに英語圏では多数の読者を集めているサイトがいくつかあり、脱法ドラッグ製品に含まれる成分に関する投稿も多いのです。MDPVやα-PVPなどある程度人気の高かった成分の規制後に、これを入手する方法などもよく見かけます。

当事者が、薬物規制についてどの程度の知識をもっていたかを判断するのは、かなり難しいことですが、薬物ファンであれば、こうした情報源へのアクセスも視野にいれておかなくてはならないでしょう。

脱法ドラッグの販売サイトが表示しているのは、製品のブランド名や、あいまいな説明文だけで、各製品の含有成分を明らかにしない状態で販売されています。ユーザーの皆さん、たとえ販売サイトが「合法」とうたっていても、これを鵜呑みにしてはいけないと、肝に銘じておいてください。

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