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イノベーションが起こる場所

ネット業界、スタートアップで働く者であれば誰もが夢見る(そうであってほしい)イノベーション。そのアイデアはどこで生まれるのでしょうか?最近、米国Yahoo!で新たなCEOとしてGoogleから転職してきたマリッサ・メイヤーが、在宅勤務を禁止にしたことが大きな話題となりました。何故にそんな時代錯誤なルールを?!と思われた人も多かったと思いますが、カリスママーケッターのミッチ・ジョエルが「イノベーション」をキーワードに、彼なりのその意味を考えた記事を。 — SEO Japan

イノベーションはどこで起こると思うだろうか?

あなたは、自分のアイディアと二人きりの時に最高の仕事をしているのだろうか?同僚とオフィスで共同作業をしている時に最高の仕事をしているのだろうか?ニワトリがわめき出す前の早朝に最高の仕事をするのだろうか?お気に入りの曲を大きな音で鳴らしたヘッドフォンをつけながら夜遅くに最高の仕事をするのだろうか?自分の机に座って最高の仕事をするのか、それとも街角の喫茶店の方が居心地がいいのか?あなたの最高の力は、納屋の中であれこれいじくり回している時にやってくるのか、それともオフィスで同僚に意見を求めている時にやってくるのか?

これについて深い瞑想にしばらく時間を費やそう。

ここ1週間、テック界(およびシリコンバレーのビジネスに注目している人達)は、Yahoo CEOのMarissa Mayerが、Yahoo従業員が在宅勤務をしたり家から仕事をすることに終止符を打つことにショックを受けた(それについて詳しくはこちら:The Yahoo memo and Marissa Mayer’s big innovation gamble)。The Washington Postの記事より:“それは、私たちがシリコンバレーで目にしてきたイノベーションの文化を作るための最大の“社運を賭けた”動きの1つかもしれない。Marissa Mayerは本質的に、‘もしあなたがYahooをもう一度シリコンバレーにある最大の企業の1つにすることに100パーセント帰属しないなら、もはやあなたはYahooには合わない’と言っているのだ。在宅勤務の禁止は、人員削減によって経費節減をしようとしている企業からの魅力的な買収のオファーのように機能する。それは、新しいYahooに対する彼女のビジョンに従業員がどのように尽くすかのテストなのだ…。“

イノベーションはどこで起こるのか、もう一度自分自身に尋ねよう。

Yahooは面白い会社だ。メディアとして生み出すのと同じくらいのビジネスがあるYahooを進歩的もしくは革新的な組織として見ている人はわずかだ(もしいるとしても)。むしろこれは、小さな子供を持つ従業員や事前に決められたミーティングに参加することを通常は求められない人達の軽視というより、Mayerはこれをする必要があるのだ。それは、“全員集合”が目的ではなく(それも必要とされるが)、イノベーションが目的だ。人々がお互いに考えをぶつけ合うことができる時に、飛躍的な発明、衝突、アイディア、ひらめきが起こる。人々が一緒になり、お互いに押し上げ、仕事を強制する時には、エネルギーと感触とパルスがある。もちろん、個々が仕事を終わらせるために1人の時間を必要とする時は問題がないが、全てのチームがホームベースを必要とする。全てのチームにはホームベースが必要なのだ。全てのチームには、そのシステムをやり遂げるために定期的かつ継続的に集まる場所が必要なのだ。

それは万人向きではない。

私は、自分のコメントが一部の読者をあきれさせるかもしれないことに気が付いた。多くの人々はMayerがしたことに対して厳しい考えを持っていることに気が付いた。私は、全ての人に深呼吸をして、一歩下がり、Yahooの立場に目を向け、このイノベーションがどこからやって来るのか尋ねてもらいたい。新しい結果を引き出すかもしれないより深い熟考に精を出す自宅でのその瞬間が、イノベーションが起こる場所の重要な要素であることは疑いようがないのだ。しかし、イノベーションがどこで起こるのかという質問に対する回答はこうだ:それはどこでも起こる。あなたは、情報と場所と人と上に挙げたインスピレーションの全てが必要だ。そして、あなたには真のホームベースが必要だ。家から仕事をすることは、一部のビジネスにとっては機能するし、それを機能させている組織の例は数えきれないほどあるが、私たちが一緒になって特定のイデオロギーの下に集結し、高望みする時に、人間は本当に素晴らしいことを作り出す。

それは痛みを伴うが、そうあるべきではない。

Mayerは人々に自分を嫌いにならせようとか、彼女を反現代文化的であると判断させようとしていたのではないと思う。彼女はYahooで物事を機能させることについて深く考慮し、そして、自分のチームに一緒になって仕事を終わらせてほしいと思っているように思われる。Yahooがうまくやってのけるかどうかは数年以内に分かるだろう。真のイノベーションは、たくさんの情報、複数の情報からやってくる。そのイデオロギーを奨励するために人々を引き合わせることは、賢い動きだし、今日のYahooをかつての姿にするための試みにおけるもう一つの勇気あるステップだ。

あなたはどう思うだろうか?


筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。

この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「Where Innovation Happens」を翻訳した内容です。

かつてはインターネットを代表する最先端のベンチャー企業であったYahoo!も、米国ではかつての勢いはなくなり、特にイノベーションという観点からはGoogleはもちろん、最近では新興のFacebookやTwitter、マイクロソフトにも完全に追い抜かれた感があるのも事実。まずは社内の意識改革からとマリッサ・メイヤーが手を付けたのがこの在宅勤務廃止制度だったと。ある種、非常に大胆な試みと思いますが、あれだけの大企業で当然様々な批判を覚悟しつつも、この決断をするというのがイノベーター的であり、今後Yahoo!の文化にどのような影響を与えていくのが非常に興味深いです。

私もこのニュースを聞いた時は、なんでそんな前近代的なルールを?と一瞬思いましたが、紹介されていたインタビュー記事やジョエルの記事を読むにつれ、マリッサなりの深い思考があっての英断なんだろうなと思いましたし、結果が出ることを期待しています。確かに、在宅勤務制度って働く人には便利かもしれませんが、そこから新たなイノベーションが生まれるとは余り思えないのもまた事実。私もどちらかというと一人で何かを考えり物事を進める傾向があるのですが、最近、人とからんでプロジェクトを動かすことが増え、その中で刺激を受け新たな発想が出ることもありますし、途中のジョエルの一連の文章には改めてもっと他社と関わっていくべき、と強く感じました。

人々がお互いに考えをぶつけ合うことができる時に、飛躍的な発明、衝突、アイディア、ひらめきが起こる。人々が一緒になり、お互いに押し上げ、仕事を強制する時には、エネルギーと感触とパルスがある。もちろん、個々が仕事を終わらせるために1人の時間を必要とする時は問題がないが、全てのチームがホームベースを必要とする。全てのチームにはホームベースが必要なのだ。全てのチームには、そのシステムをやり遂げるために定期的かつ継続的に集まる場所が必要なのだ。

さて、皆さんは今回の米国ヤフーの決断、そしてイノベーションの起こる場所についてどう思われるでしょうか?

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