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次週は日米欧の3トップが主役に!?

みなさん、こんばんは!

為替千里眼、今週も1週間お疲れ様でした。

3月末は年度末ということもあり、お仕事に忙殺されていた方も多いことかと思いますが、いよいよ次週より新年度、年度替わり早々にBOJ会合にて積極的な追加緩和が期待されているところでもありますので、ドル円のさらなる上昇に向けた期待値もまた高まるところではあります。

振り返れば今週は米マクロも概ね低迷、キプロス問題を背景に市場のリスクセンチメントは一段と低下したような状況で、米利回りも10年債で1.85%と3月初旬の水準まで低下してしまっているのが実情ですが、ダウは高値を更新するなど決して雰囲気は悪くないというところです。

気になるドル円は、今週1週間足踏み状態ではあり、長期サポートの下限94円Midをも下回りつつありますが、週明け3日からの黒田日銀総裁初の金融政策決定会合にてどのような緩和策が打ち出されるか、既に市場予想の範疇に留まり失望を招く可能性も否定できませんが、ドル円はその結果次第といったところかもしれません。

さて、次週の最大のイベントは上記BOJ会合および週末の雇用統計という形になりますが、今週の米マクロを精査いたしますとリッチモンドFedにおける雇用指数は前月の8から9に改善、シカゴPMIはヘッドラインこそ大きく低下いたしましたが、雇用指数は55.1と前月の55.7からの微減に留まったという状況でした。

週明けの1日発表のISM製造業は悪化する可能性がありますが、全般的に労働市場は底堅い状態が続いているという見方が強く、現時点でのNFP予想は+19.5万人と随分強気な数値が打ち出されております。

まぁ、この数値が高く見積もられているのもリスクではありますが、今回のGDP4Qで好評されたマクロベースの企業収益は、前期比+2.3%と7-9月期の+2.4%と同程度の伸びを示しており、米企業が雇用を本格化させる潜在的な力を付けつつあるのは事実のようです。

C"FTC IMM positions(March 26, 2013)
JPY:Long46,931  Short136,080
EUR:Long41,260  Short90,355
GBP:Long38,184  Short104,739
CAD:Long26,286  Short88,931
CHF:Long 8,668  Short20,866
AUD:Long141,086  Short55,571
NZD:Long27,946  Short11,030

※先週データはこちら

今週はユーロ、オージー以外は各通貨とも比較的穏やかな推移ではありましたが、ユーロはキプロス問題の割にショートが然程拡大しておらず、オージーはロングが急拡大しているような状況です。

水曜日以降の下落は上記数値には反映されておりませんので、次週データの見極めは必要かと思われますが、全般的には年度末ということもありポジション解消が主体で、本邦投資家によるリパトリの一巡し、円ロングも相当に吐き出されたところではあります。

注目のBOJ会合では、引続き購入対象国債の年限の10年物への延長および、2013年末までの16 兆円国債購入額増やオープンエンド型国債購入の前倒し、輪番オペとの統合などが予想されており、月間の資産購入額はさらに拡大するという状況ではありますが、これを市場がどのように判断するか、ポジショニング的には円安示唆ではありますが、結果売りとなる可能性も含め冷静に見ておきたいと思います。

US10Y Treasury Notes
リンク先を見る
米10年債利回りです。

/1水準の1.85%レベルまで低下してしまいましたが、ドル円は一時83円Midまで下落するも切り返しており、この付近が一旦の底である可能性が高いと思われます。

ただし、レジストとなる1.95%まで戻せるかどうかは欧州債務問題も然り、米マクロも然りといった感じで、この辺はBOJの追加緩和如何は然程関係ないところで、週初のISMやADP、そして週末のNFP次第といったところかもしれません。

雇用統計は、NFPも増減も重要ですが、FedのQE3目標が失業率の低下に置かれていることから、失業率の低下の方がインパクトが強く、これまでのIJCの低下を見る限りですと、市場予想の+7.7%(前月と変わらず)以上に改善する可能性があると見越しております。

さて、気になる欧州情勢ですが、今週はキプロス問題がスロベニアに波及し、スロベニアのユーロ建て2年債利回りなどが急上昇、26日に前日比で+112bp、27日にも+154bp(!!)と急騰し昨年7月以来の高水準となっております。

スロベニアのブラトゥシェック新首相は「スロベニアは支援を必要とおらず、自力で問題を解決できる」と述べ、クラニェツ中銀総裁も必至に火消しに回っておりますが、スロベニア自体はキプロスほど深刻ではないものの銀行の不良債権問題を抱えているのは事実なようで、ブラトゥシェック新首相が市場を安心させられるような政策を打ち出すことができるかどうかが最大の鍵となると思われます。

また政局不安が続くイタリアも佳境を迎えており、先週末時点で中道左派のベルサーニ民主党書記長が連立交渉の失敗をナポリターノ大統領に報告、選挙法改正を経て再選挙の可能性が一段と高まって来ております。

バークレイズによると、ナポリターノ大統領はイースター明けの31日に、ベルサーニ民主党書記長にもうしばらく時間を与え協議を継続させるか、独立した首相を擁立して大連立内閣の発足へ動くか、次期大統領に選挙後を任せる、という3つの選択肢のうちいずれかを決定することになると報じております。

現ナポリターノ大統領の任期が5/15までで、議会の解散権は持っていないようですが、次期新大統領が議会を解散し、再選挙を実施するまではイタリアの政治混乱は続く可能性が高く、状況も膠着する公算が高いというのが実情です。

ユーロドルはいよいよ昨年7月末の安値1.20起点の上昇トレンドの61.8%戻しとなる1.26Midトライが明確になりつつありますが、Weeklyベースで見ても2月以降は殆ど陰線、モメンタムもさすがにOSゾーンとなっておりますので、一旦の調整反発があっても良さそうな雰囲気、そして次週はECB理事会などの大型イベントも控えておりますので、一旦はショートの解消というのが自然かもしれません。

前回のECB理事会では「必要とされる限りは金融政策を緩和的なままに留める」「全額供給方式を必要とされる限り維持する」と公で初めて現状の金融政策の継続をコミットし、4月利下げの可能性を大きく後退させた経緯がありますので、その辺を踏まえユーロの一旦の反発なども想定しておきたいところかもしれません。

では、次週もよろしくお願いします。

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