記事

バフェットが孫とアイスクリームしゃぶりながら即決したディールで、ゴールドマンのトップ10株主へ

リーマンショックの最中にウォーレン・バフェットがゴールドマン・サックス(ティッカー・シンボル:GS)を支援するために行ったディールが、今日、バフェットとGSの間で再交渉され、その結果、バフェットがゴールドマンのトップ10株主に躍り出ることが決まりました。

リーマン・ブラザーズが崩壊して間もない2008年9月、巷では「モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスも、アブナイ!」という噂が駆け巡っていました。そこでゴールドマン・サックスの経営陣は危機打開のため、ウォーレン・バフェットに電話して、転換優先株を引き受けてくれと嘆願したのです。

バフェット:「いまデートの最中や。いそがしいねん」
ブランクファイン:「こ、これはお取り込み中のところ失礼しました」
バフェット:「うん。いまワシの孫たちとデイリークインでアイスクリームしゃぶっていることろや」
ブランクファイン:「……(絶句)……」

デイリークインというのは、マクドナルドのような大衆的なファーストフード・レストラン兼アイスクリーム・チェーンです。

リンク先を見る

なるべくゴールドマンにとって有利な条件でバフェットから出資してもらおうと会議室に精鋭のディールメーカー達を集めてこの交渉に臨んだGSのチームは、孫とのクオリティ・タイムを過ごしているバフェットの邪魔をしてしまった間の悪さにショックを受け、一瞬、ひるむわけです。

バフェット:「いまデイリークインやから細かい数字は、わからん。でもクーポン10%なら、買ってやってもええで。それがイヤなら、もう電話せんといて」

この一言でGS側は総崩れになり、すごすごとバフェットの言い値で転換優先株をイシューすることに合意します。

バフェットは50億ドルをポンとだし、毎年、5億ドルの利子を懐に入れます。しかもバフェットには115ドルでゴールドマンの普通株式を買うオプションも付与されていたわけです。

ゴールドマンからすれば、毎年5億ドルの利子をバフェットに払うのは、極めてハイコストな資本だから、早くこの転換優先株をリタイアしたいと希望しました。

でも若しバフェットが全額払い込みすることでオプションを行使したら、GSの発行済み株式数が9%も増えてしまうような大きなダイリューション(希釈化)が起きます。

どちらにしてもゴールドマンにとって好ましくない結果が待ち構えていたわけです。

そこでゴールドマンは現在、場で付いている$146と行使価格の$115の差額分(約31ドル分)をバフェットに支払うことで、シャンシャンしたわけです。なお支払いはゴールドマンの新株のカタチをとります。

これはゴールドマンの株式にして930万株(=発行済み株式数の2%前後)、金額では14億ドルに相当します。

バフェットはこのディールを歓迎するコメントを出しました。これはつまり直ぐに場でGS株を処分するつもりは無いことをシグナルすることで、需給悪からゴールドマン株が崩れるのを防ぐためです。

リンク先を見る

トピックス

ランキング

  1. 1

    ブラタモリに失望 忘れられた志

    メディアゴン

  2. 2

    官邸前ハンスト 警官と押し問答

    田中龍作

  3. 3

    立民議員の官僚叩きに批判が殺到

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  4. 4

    任命拒否 学者6名に無礼な菅首相

    メディアゴン

  5. 5

    飲み会の2次会 死語になる可能性

    内藤忍

  6. 6

    日当7万円 公務員と比較したのか

    橋下徹

  7. 7

    マイナンバーカードが2ヶ月待ち?

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  8. 8

    元民主・細野氏らデマ拡散へ揶揄

    文春オンライン

  9. 9

    上野千鶴子氏 任命拒否に危機感

    女性自身

  10. 10

    机叩き…橋下氏語る菅首相の会食

    ABEMA TIMES

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。