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  • mkubo1

キプロス問題は解決かと思いきやユーロは安値更新しているのはなぜ?

キプロスの問題は、キプロス政府とトロイカの間で合意しました。
すでに、合意内容は報道されていますので、省略しますが、10万ユーロ以上の預金や株主、劣後債、そして、シニア債も毀損するであろうということです。

ポイントは、ユーロ圏のタックスペイヤーが優先され、投資家の保護は二の次だということです。
ギリシャの時も、ギリシャ国債の保有者は、ヘアカットを実質強要されました。
今回のキプロスでは、大口預金者までも損失を被ることになります。
日本の金融危機の時とは違いますね。

欧州では、投資家保護ではなく、投資家負担という流れが明確になったような気がします。
極力、税金は使わないということです。

これは、最近、投資家がクレジットリスクに鈍感になっていたところに、爆弾が落ちたような威力があります。
事実、合意案が決まったのに、ユーロは、戻りが鈍いどころか、キプロス問題表面化以降(18日以降)の最安値を付けています。
(日本時間26日午前2時30分前後)。

合意案で解決であれば、少なくても、キプロス以外に影響がほとんどなければ、ユーロ安にはならないはずです。
ですから、このキプロス問題は、再び、投資家をクレジット(信用)に対して、敏感にさせてしまったのだと思います。

つまり、脆弱な銀行への投資は、預金者を含む投資家責任であり、税金による救済は、(今のところ)行われないということです。

そうであれば、脆弱な銀行の資金調達は、今までのように簡単にはいかず、調達コストが上がることが予想されます。
もちろん、銀行の資産売却も、スピードアップされるかもしれません。

よって、今日は、ユーロ銀行株指数が3.8%の下落となりました。
市場は、今後を警戒しているのでしょうね。

でも、安全網もありますからね…LTROの可能性は高まってきているのではと思います。
長い目で見れば、分不相応なゾンビ企業(銀行)を排除するいい機会かも知れませんが…

世界的に、クレジット市場がタイトニングしていたのですが(信用が高まってきた)、特に、クレジットの悪いものも(高利回り商品)、結構、買われていましたが、その動きは、一服するのかもしれません。

そうそう、今晩は、円も真っ逆さまっですね。
(アベノミクスの影響もあるのでしょうが)ユーロの信用が復活し、円へ逃避していた資金が円から出ていったのが昨年以降起こっていました。

ここにきて、ユーロの信用が投資家にとって「ヤバい」となると、またしても(一時的にせよ)、円が買われているのでしょうかね。

そんなわけで、キプロス合意後に、ユーロが安値であり、円が買われているのだと思います。

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